3月18日のフィリピンの新規感染者数は約5,300人。
去年の首都圏ロックダウンから始まったコロナ騒動は丸1年経ったのに未だに収束する兆しが見えないどころかここにきて毎日の新規感染者は過去最多レベル。
ちなみに現在はフィリピン国内の各自治体がそれぞれの判断で厳格なロックダウンや外出禁止令などを繰り返している状態。
一年経って振り出しに戻ったというか、むしろ後退した状態でアチコチからこの一年は一体なんだったのかという声が上がっている。
そんな中ここパラワン島でも昨日悲しいニュースが届いた。
パラワン島中部にある通称「ホテル シェリダン」(SHERIDAN BEACH RESORT AND SPA)が3月20日より閉鎖を発表。
閉鎖という意味はつまり営業をもう辞めて廃業するということ。
このホテルはパラワン島が誇る世界遺産の地底河川国立公園、通称アンダーグラウンドリバーのすぐそばにあるリゾートホテル。
ビーチフロントで大きなプールに綺麗な部屋を備えたこのエリアのランドマーク的な存在だったホテルである。
私のお客さんも過去にたくさん泊まったホテルだし、私自身も目の前のビーチで素潜りしてウミガメを見たりと多くの思い出ある。
去年末には同じくパラワン島で有名だった老舗のレジェンドホテルというところが同じように事業継続を断念している
他にも大小様々なホテルがあるが現在そのほとんどは風前の灯火で、今回のように有名なホテルの場合は地元ニュースに報道されるが人知れず廃業した宿泊施設も多いと思われる。
状況が良くなることを願って大幅な赤字続きでも耐えていたが一年経ってこの状況なのでギブアップを決断してもしかたがないだろう。
私がやっているペンションハウス(ゲストハウス)もこの一年間の宿泊者はゼロ。ここ数ヵ月は経費や出費の計算をすると憂鬱になるのでもうなるべく知らんふりして口座残高だけ気にしている状態。
本来は毎月観光局に宿泊者数や国籍などのレポートを出さないといけないのだが去年の7月から提出もやめている。以前であれば遅れると催促されていたが、今はそれすらなくなってしまった。
ただ形式上国内観光は一部再開されているのだが、コロナ感染の陰性証明書やその他手続きが必要だったり、いつでもどこでも「いきなりロックダウン」があり得る状況なので安心して遠出するのはなかなか難しい。
今回のホテルシェリダンのようなパラワン島で最大級のホテルが事業継続を諦めるというのはそれだけ近い将来に明るい兆しが今は見えないということを意味しているのだろう
たぶん売りに出されるのだろうが買い手はいるのかなぁ
この綺麗なビーチの目の前でひと気のなくなった豪華なリゾートホテルが息をしていないというのはなんとも異様な様子
※このブログはブログランキングに登録中です。応援していただける方はぜひこちらをクリックお願いします!