3月半ばから始まったフィリピンのコロナ感染拡大防止に伴うロックダウン。
最近は時々、パラワン島への旅行についてや状況の問合せがあったりするので今日はそれについて説明を兼ねて書いてみたい。
エルニドの計画
パラワン島にある世界的な観光地であるエルニドは現在一部でリハーサルと称して特定の日に観光客をほんの少し受け入れているが、来月の9月15日からまずはパラワン島(パラワン州の本島)から来る観光客のみを対象として受け入れる計画を発表した。
そして今年の末までにパラワン島以外のフィリピン国内各地からの観光客を受け入れ再開を目標としている。
それに伴いエルニド初の病院もオープン。今までは小さなクリニックしかなかったが、新病院は最大50ベッド数で、レントゲン撮影や手術も出来、救急車も用意、またコロナ感染者を隔離できる設備もあるそう。
ホテル
エルニドでの観光客の宿泊施設となるホテルは観光課が発表した再オープンの為の様々な衛生的基準を満たしている必要があり、その証明書がなければ基本的には営業は出来ない。
現在その証明書を取得した宿泊施設は現在約20のホテルで、どれもエルニドではリゾートホテルの部類になる宿泊費の高いホテルばかりで、バックパッカー向けの安価な宿や中間グレードのホテル、ペンションハウスの名前はそのリストにはない。
観光客
一方エルニドに行く観光客は出発前に事前にRT-PCR検査でコロナ陰性の証明書を取得しなければならない。※RT-PCRはswabテスト(鼻咽頭法)のこと
フィリピン国内で自費でこのPT-PCR検査をプライベート病院で行った場合は1~2万円の負担となる。
観光目的の入国は不可
そもそも日本人にとっては現在時点で観光目的のフィリピンへの入国は認められていない。入国できるのは主にフィリピン人の配偶者であり、かつ適切な配偶者ビザを持っている人のみで、婚姻証明書等だけでは入国を拒否されている。
パラワン島の空港
それらをクリアしてパラワン島に到着出来たとしても、島のメイン空港であるプエルトプリンセサ空港からそのままエルニドへ移動できるとは限らない。
というのも、現在フィリピン各地からここプエルトプリンセサ市に来る人は強制的に市内の3つの指定ホテルのいずれかで14日間の待機期間を過ごさなければならない。
※観光目的のフィリピン人の場合で、コロナ陰性証明書を持っている場合に、これが適用されるかは現時点では不明
※現在主な国内移動者は、急なロックダウンによって地元に帰れなくなった人達や海外労働者であるOFWがメイン
彼らは到着と同時にコロナ簡易検査を受け、陰性でもそのまま指定のホテルへ連れていかれる。簡易テストが陽性の場合や、14日間で必要だと判断された場合はPCR検査を行う。
とにかく14日間は指定ホテルから出ることは出来ない。(プエルトプリンセサの場合)
政府の判断
パラワン島が観光再開への計画を発表しても実際はフィリピン政府、ドゥテルテ大統領の方針に左右されるし、日本からパラワン島へ直行便がないので、経由地のコロナ感染状況にも左右される。
特に首都マニラの状況が重要で、再度厳しい規制や措置が取られた場合は、人の移動が厳しく制限されるので、経由空港も閉鎖されることも考えられる。
各地域のルール
フィリピンの各地方自治体や、それより小さい地区のルールにもアンテナを張り巡らす必要がある。
というのはフィリピンでは各地域それぞれの長が、それぞれの規制を行っており、隣町はよくてもこの町はダメ、というようなことが起きている。
また今まで感染者が出なかった地域に感染者が出て、市中感染が確認された場合は高い確率でそのエリアは自治体によって部分的に厳しいロックダウンの措置が取られる。
そしてそれらは日々の感染状況によって変わるので、全部を知ることは難しいし、いつもどこかで矛盾が起きているというフィリピン特有の問題もあり、正確な情報収集はそれだけでも大変で時間がかかる。
現状は
結局今の段階では、日本からパラワン島に来て観光旅行は出来ず、現実的にそれが可能になる日はまだしばらく先となりそう。
もちろんフィリピンの事情だけでなく、日本国内のコロナの状況にも左右される。
また大きな変化や進展があった場合はこのブログに書いていく予定なので、気になる人はぜひ時々のぞきに来てもらえると知りたい情報が得られるかもしれない。
【おまけ】
そんなパラワン島で8月に撮影した動画です。綺麗なビーチや景色を空撮しましたのでぜひ見てみて下さい!
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