フィリピン最後の楽園パラワン島 日常編

日本と全然違う!そんなパラワン島での暮らし / 2017年~現在

【赤字続き】コロナと現在の状況 / パラワン島と私

 

3月の半ばから始まったロックダウンから3ヵ月、急にマニラ空港が閉鎖されたのを皮切りに、ここパラワン島の状況もガラッと変わってしまった。

 

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パラワン島の綺麗な海

 

前半はECQと呼ばれる厳しいコミュニティ隔離となり、道路にはチェックポイントが設けられ、外出も制限され、異様な雰囲気となった。

 

その後、パラワン島は感染者が2人だけという状況が続き、GCQとよばれる、緩和されたコミュニティ隔離へ変更。

 

そして6月に入ってからはGCQがさらに緩和修正されたMGCQとなり、それが現在までに至っている状況。

 

5月あたりからは感染者も依然として2人という状況も相まって、個人の意識は薄れ、また取り締まりする行政も悪く言えばそれを見て見ぬふりという感じで形だけの規制が続いていた。

 

それでも他の地域からの人の移動がなかったおかげで、感染者は増えることは無かったが、6月に入ってからはフィリピンの主要地域で立ち往生していた地元の人達が救済フライトや大型船で戻って来れるようになると、感染者が増えていった。

 

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緑は初期の2人、黄色が帰郷組、紫は医療従事者

 

増えていったと言っても、6月23日時点で十数人なのだが、ずっと2人という状況が続いていたので、この3週間であっと言う間に増えた印象となる。

 

現在は唯一のコロナ指定病院であるパラワン州立病院内で医療従事者が3人感染したりと、クラスターの始まりを予期させる不安なニュースも報道されている。

 

もしこのまま感染者が増えると、パラワン島の医療施設数、設備を考えると医療崩壊が高い確率で発生する。都会ではないので医療インフラのレベルは低い、もし医療崩壊が現実となったらと思うと正直他人ごとでは済まない恐怖がある。

 

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世界遺産アンダーグラウンドリバー

 

私はというと、前述したように3月半ばのマニラ空港閉鎖直後はパラワン島に旅行に来ていた日本人旅行者をはじめ、ここヴィラサクラの海外からの宿泊者の皆さんがそれぞれの国へ帰れるようにサポートをしていた。

 

その後もいろんな事情があって取り残されていた人達が数人おり、同じようなことをしていたが、それは仕事ではなく、本業に関しては3月末で仕事は無くなってしまった。

 

私を忙しくしていた仕事は、たくさんの予約のキャンセル、返金処理のみ。

 

それぞれの予約1件1件に、楽しみしていたパラワン島旅行の計画があり、それを実現する為のたくさんの連絡のやりとりがあった。それをゼロに戻す作業である。

 

時間と手間はかかる、そして得られるものは無い。落ち込みながら作業をしても仕方がないので、なるべく感情を抑えて淡々と行うようにした。

 

おそらく年内はフィリピンはどうにもならない。現在は感染の中心がマニラ首都圏からセブあたりになって、感染者数は毎日数百人。実際の感染者数はもっと多いだろう。

 

ロックダウンと経済とのバランスは専門家に任せるが、私のやっている観光関連については、コロナが終息しない限り、いつかの段階で営業許可は出ても、フィリピン国内からも、日本からも、そして海外からもお客さんは来ることはないだろう。

 

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綺麗なサンゴ

 

この島は観光と農業、漁業の島である。その他の業種も個人消費を控える傾向の中にあっては期待できないだろう。実際にレストランを見ても、オープンはしていてもガラガラである。

 

もう負のスパイラルに入っているか、これから入るのか分からないが、見通しは限りなく厳しい。

 

数ヵ月であれば何とかなるものも、1年、それ以上となると難しい。そして一番の問題は「いつまで」という明確な時期が今のところ分からないこと。

 

1ヵ月間、何もしなくても従業員の給料、設備維持費、食費、光熱費が必要になる。赤字を垂れ流しながら「その時」を待つという人が私を含めてどれだけいるだろうか。

 

私はもともと楽観的な性格で、何とかなるし何とかする、という風に考えて生きてきた。でも世の中には自分でコントロールできないことがあることも知っている。

 

どうなるかは様子を見てみよう、出来ることはやって、どうしようもなくなったら身の振り方を考える。ただ簡単には諦めないし、普段はフィリピンの文句ばかり言ってるけどこの島を離れるには心残りが多いし、やりたいことも計画もまだたくさんある。実現出来るかは分からないが、できることはチャレンジしてみよう。

 

もともと何も持たずに1人でパラワン島に来たのだからもう少し何か出来ることがあるはず。

 

 

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【おまけ】

 

今日6月23日は私の37歳の誕生日。

 

直接言うのは恥ずかしいのでここに書くが、産んで育ててくれ、さらにいろんな場面で助けてくれた両親に感謝。これからも元気に仲良く長生きして下さい。