フィリピン最後の楽園パラワン島 日常編

日本と全然違う!そんなパラワン島での暮らし / 2017年~現在

【後編】お金貸して…ヘルプミーのメッセージからの意外な展開

 

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【前編の内容】お金貸してメッセージが目立つようになってきたこの頃。そのタイミングを計ったように私の名刺を手にした見覚えのない男が急に目の前に現れた。だ、だれこの人…詳しくはコチラ

 

「オイラのこと覚えてる?」

 

ぜ、全然覚えていない…。誰だこのフィリピン人は…汗。

 

女性に言われるとシナプスがスパークするくらい考えて思い出さなければビンタかパンチが飛んでくるかも知れないが、彼は男…

 

おとこ…

 

!!

 

も、もしかして昔女→今男のパターン!?

 

だとしたら分かるはずがない…(諦め…)

 

そんなことを0.9秒くらい考えていたら目の前の男?女?が説明し始めた。

 

「ほら、あの時のさ…かくかくしかじか○△□」

 

!!

 

お、思い出した!この人はずいぶん前に路上でガス欠になった私を助けてくれたフィリピン人だ!

 

 

 

あれは確か2年位前の朝。仕事のお客さんが泊まっている各ホテルに向かってバイクでアッチコッチ移動していた最中。

 

運悪く、というか自分が悪いのだが途中のすごい辺鄙(へんぴ)な場所でガス欠で立ち往生。

 

ガソリンスタンドも遠いし、まわりを見渡してもちょこちょこ民家しかなく、一番近くの生命体は野良犬という状況

 

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イメージ

外せない大事な用事を抱えていたのでしばらく困り果てていたら、4-5歳くらいの子供がテクテク歩いてきたので、お父さんかお母さんを呼んできてくれるよう頼み、来てくれたのがこの人。

 

事情を知った彼は私を自分のバイクの後ろに乗せてガソリンスタンドまで連れていってくれ、そこでまたまた彼が用意してくれた容器にガソリンを買い入れ、ガス欠バイクの場所まで私を戻してくれたのである。

 

そんなことあったなぁ…(懐かしい)

 

調べるとその時のツイートが出てきた

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当時のツイート

 実はその時に最初にお礼としてお金を気持ち程度差し出したのだが、そんなつもりでやってないということで受け取ってくれず、私もめちゃくちゃ急いでいたので、代わりに時間がある時に奥さんと一緒にゲストハウスに泊まりに来て!無料だから!という流れで名刺を無料宿泊券代わりに渡したのである。

 

さすがに名前は完全に忘れていたが、そう言われれば何となく顔に見覚えがあるし、持っている名刺の裏に「一泊無料」と私の字で書かれているので間違いない。

 

 

…ということは…

 

まさか今泊まりに来たということ…?汗

 

どうやらさすがにそうじゃないらしく、話を詳しく聞くと今とてもお金に困っているらしい

 

実は彼が来た日はハードロックダウンという一番厳しいレベルの外出禁止が行われる前日。彼は日払いの仕事に行けなくなり日銭が稼げず、食料を買い溜めするまとまったお金もなくて困っているということなのだ。

 

そして最終的に家に放置していたこの名刺をたまたま目にしてここにやってきたのだ。

 

う~ん…

 

そうか…

 

お金か…

 

こんな展開になってしまっては仕方ない。というかそもそも彼はあの時の恩人。そして一泊無料を約束したのも私だ。

 

ハードロックダウンの期間は一週間。ここの宿泊費は1,500ペソ(約3,000円)。フィリピンであれば贅沢しなければ家族4-5人分の食材費として足りる。

 

もっと渡してあげたい気持ちはあるが、こっちもコロナで赤字のオンパレードなのでなかなか厳しい…

 

彼は1,500ペソを受け取った後にちゃんと返すからと言っていたが、そんなことをされてはコッチが何だかカッコ悪いし、これはあくまであの時のお礼。

 

最後にありがとうと言って帰って行ったが、やっぱりこの長いコロナの影響で、日々のお金を用意するのに困っているフィリピン人はたくさんいるのだろう。

 

最近はあまりフィリピン人と関わることがなくなったので伺い知れない部分は多いが、ふとリアルな現実を垣間見た瞬間だった。

 

そういう私もこのままだとこの先どうなるか分からないので決して他人事じゃないんだよね…

 

 

 

 

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