今日はここフィリピンのパラワン島でのエアコン修理のはなし。
こないだはバイクのガソリンは漏れていたが、部屋の中ではエアコンから大量の水漏れが発生している。
いろいろ漏れすぎてそろそろ私が失禁しそうな感じだがエアコンからの水漏れは1日でバケツ1杯ほど。
フィリピンのあるあるパターンで室外機は2階の壁に設置されており、ハシゴを使って自力でドレインホースの掃除を頑張ったものの改善せず…
エアコンの効きも悪いのでもう業者さんを呼ぶしかないのだが、過去にエアコンの修理で良くなったことは一度もない....
家用だけじゃなく車のエアコンも数えられないほど修理に出したが全然だめ(オカネカエシテ…涙
「きっとフィリピンではエアコンは直らないんだ…」
そんなふうに諦めていたが、まだ古くないし買い替えたくないので最後のトライをすることに。
フェイスブックで業者さんを3つほどピックアップして連絡。
その中で唯一返信があったところに来てもらうことにした。
ちなみにこの辺でエアコン修理というと全部高圧洗浄機で「水洗い」になる。症状とかは一切関係なくコレ一択しかしない。
ちなみに以前別のエアコンの室外機の基盤がショートし焼けていて冷風がでなかったのにも関わらずエアコン本体を洗って堂々と帰っていったヤツもいた…
そんな感じなので今回も期待してなかった。治ればラッキー、治らなくても仕方ないと…。
で、夕方5時にやっと来た業者さん。今回は大人1人に子供2人のパーティ。大人も背が低く童顔だったので全員子供のフィリピン版キッザニアグループが修理に来たのかと思って焦ったが一人は若いあんちゃんだった(安心…)
小学6年生くらいの子供2人を現場に連れて来ることをダメを思うか、それともお手伝いして偉いと思うかは人それぞれだと思うが、ここはフィリピンなので私は後者のように思っている。
それはさておき、この業者さん一行が予想外に素晴らしかった。
エアコンの丸洗いを始めたときはガッカリだったが、その後に原因を突き止め、さらに私のリクエストである冷却ガスのチェックも快く引き受けてくれたのである。
冷却ガスは不足していたら追加料金。道具が手元になく一度どこかに取りに戻って手間もかかったのできっと不足していなくても何だかんだで請求されるものかと思っていたがそうではなかった。
業者さん「サー 冷却ガスは不足してないから大丈夫!」
私「え?ほ、ほんと?そ、そうなの?い、いいの?」
業者さん「だってガス入れる必要ないから大丈夫サー!」
私「で、でもこれまで頼んだ業者さんは全然治らなかったのにアレコレ請求されたから今回もてっきり…」
業者さん「オレはそんなことしないサー!」
私(こ、こんな人がまだこの修羅の国にいたなんて…)
業者さん「信用第一でやってるからエアコンで困っている人がいたら紹介してサー!」
私(なっ、なんと説得力のある営業トーク!涙)
業者さん「修理代金は電話で伝えたとおり900ペソオンリーサー!」
私「そ、そんな…!も、もう19時にもなっているし…お、オーバータイムとかは大丈夫なの…??」
業者さん「関係ないサー!こっちが遅くなっちゃったんだから大丈夫サー!」
こんな素敵な会話をしたのは何年ぶりだろう…というかいろいろ疑ってごめんなさい…(反省)
だって今までこんな人いなかったもん!
帰り際にもこんなことが
業者さん「ちょっと床汚れちゃったからモップで拭くから待ってサー!」
私(え?そ、そうじ!?そんなバカな…ど、どっきりなのコレ?)
業者さん「他にも汚れが気になることがあったら教えてサー」
私「わ、わたしのココロ(ボソ)」
業者さん「KOKORO?」
過去いろんな業種の業者さんが来たが片付けや掃除をちゃんとしていったのはほぼゼロ。7割くらいは全部そのままで荷物だけ持ってサッサと帰る適当ぶりだったのに…
なんかエアコンではなく私の目から水漏れが…
しかし本当に素晴らしいあんちゃんだった。
今度エアコンを買うときがあれば彼にお願いしよう!
本来仕事というのはこういうこと!フィリピンだからといろいろ諦めていたが、誠実で将来有望な若者はこんなところにもちゃんといたのだ。
願わくば彼のやり方がちゃんと他の人にも評価されて商売がどんどん繁盛して欲しい!
エアコンを点けるたびに彼のことを思い出すほどの出来事。(感謝を込めてチップもあげました!)
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