フィリピン最後の楽園パラワン島 日常編

日本と全然違う!そんなパラワン島での暮らし / 2017年~現在

【雨宿り】薄暗い食堂で闘鶏に興じる女

 

外出先でスコールになり、雨宿りで入ったローカル食堂。

お酒も売っているカレンデリアという感じの店なので、雨が止むまでの間にビールを1本注文。

 

薄暗い店内に客は私だけ。

ガタつくテーブルと汚れたプラスチック製のイス。

一人で外の雨の様子を見ながらちびちびビールを飲む。

 

急なスコールはバケツをひっくり返したような感じなので、田舎のパラワン島では経済活動は停止。

雨さえ降れば全部そのせいにして必要なことや約束さえも無かったことになるので、都合のいいフィリピン。

 

かくいう言う私も雨宿りという大義名分で昼間からビールを飲んでいるのでフィリピン人のことをアレコレいう立場じゃないけど…

 

観光客のまだ少ないこの辺で、さらに東洋人がこんな感じのお店に一見さんで一人で入ってくるのが珍しいのか、店番の20代後半の女性からの視線をストレートに感じる。

 

どうせ暇だし、たまには若いフィリピーナと交流でもしようかと考えていたら、急に彼女の視線はその手に持っているスマホに釘付けに。

さらに何か分からないがヒートアップしている様子。

 

スマホの音量も彼女の独り言のボリュームもスゴイので「賭け」をやっているは分かった。

そしてバサバサという音も聞こえる。きっと闘鶏だ。

私はあんまりよく知らないが、フィリピンでは闘鶏はサボンと呼びなかなか人気。

 

しかし、今やスマホのオンラインでも出来るとは知らなかったので、私はそのことに興味深々。

熱くなっている彼女に声をかける。

 

私「何してるのそれ?」

彼女「サボン」

 

ふふ、東洋人にサボンとだけ言って通じると思っている説明不足感が相変わらずのフィリピン。

 

私「ふーん、それ今ライブ?賭けてるの?」

彼女「そうよ」

 

なかなかの塩対応。

もしかしたら散髪に失敗してイジリー岡田みたいな髪型になっているのが影響しているのかもしれない…

私をイジリー岡田にした美容師にさえも50ペソのチップをあげるほど心は広いので、彼女の冷たい反応など痛くも痒くもない。

 

私「勝ってるの?」

彼女「今日はダメ。でも昨日の夜は800ペソ勝ったから」

 

負けず嫌いなフィリピン人らしい答え。

大袈裟にリアクションした流れでスマホを見せてもらうとそこにはニワトリ達が闘っていた。

 

どうやらフィリピンの電子マネーのGcashのアプリにこのサボンライブがリンクされているらしい。

お金を扱うアプリに堂々をギャンブルが入っていて、彼女のような末端のユーザーからもしっかり絞る取るところはさずがフィリピン。

 

聞くところによると、今日は5000戦が行われるよう。

5,000戦…(多い…)

聞くと彼女の残金は600ペソ。

今日は一時1,100ペソまで行ったらしいが、私が来店してから5回連続で負けているらしい

 

なんか勝手に疫病神にされて軍資金をせびられているような気がしたが、それは無視して彼女が100ペソをベットしたニワトリちゃんを見る。

しかし、ニワトリ2羽が闘っているので一瞬でどっちが彼女の賭けたニワトリか分からなくなる。。

彼女には二羽のニワトリの区別がつくのか分からないが今回は勝ったらしい。

 

この薄暗い店内で客待ちの間にニワトリちゃん達の熱い戦いにお金を掛ける若いフィリピーナ。

どうやら5000ペソを目指しているらしいが、かなり運がよくないと無理だろう…汗

その証拠に、私がビールを飲み干すころには軍資金は200ペソに。

 

ちょうど雨も止んだので、彼女のお金が尽きる前にビール代70ペソを払って退散。

きっと5000ペソを目指してこれからまた一勝負、二勝負するのだろう。

 

しかしどうも足にナイフをつけたニワトリ達が闘うのを見るのは好きになれない…

そういえばちょっと前のニュースで、闘鶏のニワトリに頸動脈かなんかを切られて死んだフィリピン人がいたような…(カワワ…)

 

しかしどうやって強そうなニワトリを選ぶのだろうか…(謎)

 

 

 

 

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