フィリピン最後の楽園パラワン島 日常編

日本と全然違う!そんなパラワン島での暮らし / 2017年~現在

【採算度外視】Bar サイレント / in パラワン

前は3-4カ所あった夜オープンのフードコートも残っているのはこの場所だけ

21時くらいなのにガラガラ…

知り合いのフィリピン人が働いているので夜通ることがあればちょくちょく暇つぶしに寄っている。

ちなみに写真の中で手に持っているのはフィリピン名物「溶けかけのヨレヨレアイスクリーム(60円)

ほとんどのアイスはいつも溶けかけの状態で歯ごたえはない…涙

ちなみにお店ではアイスクリームなんて気の利いたものは置いていないのでその辺で買ってきたのを食べている。

 

お酒を飲むのがメインの場所だが肝心のお酒はレッドホースがピルセンくらいしか常備していない(メニューにはいろんなお酒が書いてあるけど…)

なので「ラムコーク」とか注文するとそのままラムとコーラを外に買いに出掛ける

自給自足率で言うと10%くらいだろうか…

 

週末はそれなりに賑わうみたいだけど平日ともなると暇を持て余している店員さんの数の方が多い。しかしなぜか生バンドは毎日入っており爆音でライブ。

せっかく友達と来てもバンドの音量がデカすぎて会話もまともに楽しめないどころか、相手が何を喋っているのかも聞こえない。

 

ちなみに出店している各店舗のメニューや値段はほぼ同じ。店ごとの個性がないのでどこの店にしようか決める判断材料がなく、お客さんが無駄な決断力を迫られるのも特徴。

個人的には何を目的に来ればいいか分からないお店なのだが、なぜかフィリピン人達はグループで来て会話もほとんどすることなくスマホをいじりながら時折忘れかのようにビールに口に運んでいる。

たまに子供もいるのでアイスクリームをあげることも…

フードコートの一角を借りて出店する賃料が約2万円。その店にいる店員さんは2人で、そのトータルの給料が月4万円くらい。

なので最低6万円くらいあれば継続できるのだが、お客さんの入り具合から考えるとどう考えても赤字か、利益があってもスズメの涙程度と思われる。

なので実際に半年から1年くらいで撤退する店が多く、その後に算数の苦手な新しいオーナーが進出するということを繰り返している。

 

この場所全体のオーナーはこの辺じゃいろんなビジネスをやってそこそこ有名なお金持ち。おそらくこの土地は所有しているだろうから、毎月2万×出店している店の数(20くらい?)で40万が懐行き。

このビジネスのヨダレポイントはこんな感じだろうか

・メンテナンスや管理は壊れるまでしなくても誰も文句は言わない
・最初に預けたデポジットも何だかんだで返さない
・計画性のないフィリピン人は無限にいるので店子には困らない

なのでやっていることは場所を提供しているだけというボロい商売が成り立っている。

ちなみにコロナ禍の外出禁止・飲酒禁止期間でもきっちり満額の賃料を徴収し続けていたらしいが、店子の事情を考えてくれるような優しいオーナーの話は他でも一切聞いたことはないので泣きつくだけ無駄だろう。

 

ここまで詮索するとなんだかアレな気がするが、この場所までなくなってしまうと寂しい気持ちは少なからずある。

 

ちなみに私はハードボイルド小説のような世界が好きなので、本当は行きつけのバーでしっとり飲みながら、たまに渋いマスターと一言二言会話ができるお店を常に探している。

目指すイメージ?

ただそんな店はここにはゼロ。そもそも野良犬はいてもマスターのような立場の人がいない、仮にそれらしい人がいても向こうから根掘り葉掘りプライベートを詮索されるくらいお喋りなパターンだらけ。

そもそも一人でカウンターに座ってしっとりと飲みながら時間を過ごすという行為自体が、大人数でワイワイガヤガヤするのが大好きなフィリピン人からすると「謎の行為」なので、それを叶えられるお店がないのは当たり前と言えば当たり前である。

こうなったらいつか採算度外視で自分でやるしかないのだろうか…

もしそんな時が来たらお店の名前は「Bar サイレント」にしようかな…

もちろん野良犬も子供も爆音バンドもお断り…

 

 

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