先日フィリピンのとある上院議員がフィリピン人全員が銀行口座を持つべきだとして法案を提出する計画があるというニュースをみた。
法案提出の理由はコロナ禍での現金給付の際に銀行口座がないと大変で、さらに手渡ししていると感染の可能性が高くなるから口座振り込みにしたいというもの
ちなみに2019年にフィリピン中央銀行が行った調査では成人10人中7人が銀行口座を持っていないという結果が出ている
さらに最近登録が進められるフィリピン版マイナンバーカードの登録情報によると既に登録した人の内80%が口座を持っていないということが判明している。
なんでフィリピン人は銀行口座を持っていないの?
日本で銀行口座を持っていない大人を探すのはかなり大変だが、フィリピンではその辺にゴロゴロいる。それはなぜなのだろうか?
その理由はこんな感じ
- 預ける程のお金がない
- 最低入金額(約6,000円~)がそもそもない
- 口座開設に必要なIDなどがない人がいる
- 別に無くても不便じゃない
ちなみにフィリピン人はATMを利用した後に残高が記載されている明細書を取らなかったりその辺にポイポイするので他人の口座残高が見放題なのだが、過去に興味本位で見た中での最高額は2万円くらいだった。そしてそれ以外はほぼ1,000円以下。
口座を持つフィリピン人でも庶民レベルだとそんなもんなので正直給料が手渡しだったら口座なんかいらない。
それに堅苦しい?銀行でやってくれる業務はこの質屋を使えばだいたいやってくれるのでOK!
しかし口座開設にかかるハードルを下げたりして実際に法案が通ればそれなりの数のフィリピン人が銀行口座を持つようになるだろう。
ではそうなると何が起こるのだろう。。
長蛇のATM
このブログでも何度も言っているがフィリピンのATMはクソ。
個人的にそう思う理由は
- 故障やオフラインとか言って使えない時が多すぎ
- ATM内の現金が不足してることが多すぎ
- カードが出てこないトラブル多すぎ
- 引き出せていないのに口座残高が減る詐欺マシーン
- いつもいっぱい人が並んでいる
今回はこの最後の項目に焦点を当ててみるが、70%の人が口座を持っていないはずなのにATMにはいつも人が多い。給料日とかもう最悪。
この最大の理由はATMの設置台数が少ないということだけでなくフィリピン人のATM操作にかかる時間がメチャクチャ長いことが最大の要因だと思っている
冗談抜きで5分くらいやっている人もいるし、みんな一つ一つの動きがスロー。さらに操作画面の画質が悪すぎて50歳以上のフィリピン人には画面が見えてない…(説)
ATMでお金を引き出そうとしても3台中2台が壊れていて、使える1台にみんなが集中し長蛇の列。さらに一人一人にかかる時間が長すぎてメチャクチャ待つ。
やっと自分の番が次に迫ったと思ったら前のフィリピン人が首を横に振って「使えなくなった」とか言い始める始末
ただただお金を降ろしたいだけなのに時間がかかりまくり、挙句の果てにはその目的が達成されないというストレス。
今がこんな感じなのにもしフィリピン人全員が銀行口座を持ち始めるとATMは地獄と化す…
しかしコロナ禍での現金支給の為ならそれも仕方ないと思う反面、そんなことしたら口座開設の為に銀行に人が群がってまた感染が広がり、さらには最終的にはシステムエラーを起こしてみんなの銀行残高がシャッフルされたりして大混乱というオチになりそうで心配だ…汗
※このブログはブログランキングに登録中です。クリックで応援宜しくお願いします!