反対多数で否決
フィリピンのパラワン島を3つの州と1つの市にする分割案のYES or NOの住民投票が3月13日に行われ、今日やっと公式結果が発表。
ブログのタイトル通り結果は反対多数で否決、これでパラワン島はこれまでと変わらず一つのパラワン州として存在することに決定。
この住民投票についての過去の記事はコチラ
ちなみに分割に対しての賛成は約122,000票、反対は172,000票で、まだ集計していない地域もあるので確定ではないけど、反対が賛成を大きく上回る結果に。
現在の州知事が分割案を進めていた張本人だったのでフィリピンらしくお金パワーで票を買ってパラワン島は分割されるものだと思っていたので予想外の結果。
なにはともあれ個人的には反対派だったので良いニュースが聞けてよかった。
何で分割するの?
そもそも何でそんな分割案が出ていたのか。ツイッターのコメントで寄せられて返答に困っていたのだが、正直よく分からないという部分も多い。
ただ噂と言うか巷でまことしやかにささやかれていた説は2つあった。
一つは現在の州知事の任期が切れた後にまた権力を得られるように新たなポジションを州を分割することによって無理やり作るということ。
もう一つはこれまた現州知事が、既にパラワン島南部の方で土地を買い漁り済みで、分割案が賛成可決されたらその新たに出来る南の州の知事かなんかになって観光業を誘致・開発し、既に二束三文で買っている土地を高く売り捌きたいということ。
つまり全部現在の州知事シナリオありきでやっていたということが言われている。
なのでそれに伴って甘い蜜を一緒に吸える政治家や役人さん達はもちろん賛成派だし、そんな既にお金持ちの政治家が企んでいることにうんざりしている一般の島民は反対。
私のまわりのフィリピン人の誰に聞いてもバカな政治家がまた悪だくみしているだけだからと言っていた。
劣勢でも無理やり…
今回の住民投票は来る2022年の大統領選挙の予行練習という意味合いのことをよく言われている。
ということでもちろん投票を管理・集計し、公正な住民投票(選挙)を監視監督する任務を負った独立した委員会の人達が住民投票の期間中にパラワン島のとあるホテルに泊まっていたのだが、私の個人的な来客者の方がたまたま同じ日に同じホテルに泊まっていて、興味深い話を耳にして教えてくれた。
票の集計作業が手作業なので遅く、最終結果が出るまで3日間くらい時間がかかるのもあり、非公式の途中経過がメディアで報道される訳だが、最初から現州知事率いる賛成派は劣勢。
そんな中、州知事がホテルにいるその委員会の人達宛てに電話をかけて何とか無理やり賛成多数に出来ないのか?といろいろ画策をしたらしい。
フィリピン人はなぜかスマホはスピーカーで会話する人が多いのだが、そんな秘密の会話もスピーカーでバンバン喋っているので丸聞こえだったらしい…
しかし残念ながら今回は思惑通りにいかず…
なにはともあれこれから天地がひっくり返らなければパラワン島はこれまでと変わらない行政運営になります。
おわり
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