原子力発電所
ここフィリピンのパラワン島はずいぶん前からずっと原子力発電所の候補地として挙げられている。
その理由は地震が無いからである。確か去年だったと思うが、パラワン島の北部のコロン島で震度1程度の地震を観測してちょっとしたニュースになったが、それくらい地震とは無縁の土地となっている。
私もここに住んで4,5年になるが地震は体験したことがない。
実際ここパラワン島は Ring of Fire と呼ばれる環太平洋火山帯から外れており、フィリピンのエネルギー省が考えるフィリピンで一番理想的な原子炉の建設地という訳である。
ただ他にも候補地は他にも2ヵ所あり、それはsuluとルソン島の北端カガヤンという場所である。
北のカガヤンもずいぶん前からの候補地で、かつパラワン島と同じで行政の長も興味を示している。また地震もないことはないが、小さな揺れを観測する程度ということである。
パラワン島のどこに建設?
では実際にパラワン島で原発が建設されるとしたら、どこになるのだろうか。島と言ってもフィリピンで3番目に大きな島なので、島の中心部には国際空港もあるし、北部には世界的に人気のエルニドという観光地もある。
建設地は専門家があらゆる角度から適切かどうか精査するので、詳細までは分からないが、候補地としては南部のバラバックという場所となっている。
ただこの場所は写真見ても分かる通り、自然豊かで素晴らしいビーチと海がある場所である。そしてここはフィリピン、またパラワン島としてもここを新たな観光スポットにしようとしている。
現在はアクセスが悪く、気軽に行けない場所であるが、観光課の話ではボラカイ島を超えるポテンシャルを秘めている考えるフィリピンの知られざるエリアの一つである。
人々の反応
私が見聞きした限りでは、この原発建設候補の話について島民、また現地の人の反応としてはネガティブな意見が多い。もちろん逆の意見もあるはずなので、一方的な意見は言えないが今までこの話題になると反対する人ばかりだった。
その理由の一つとしては東日本大震災で起きたことも大きく関わっている。あの地震と津波、またその後の原発事故はフィリピン人もある程度知っており、両手を挙げて賛成ということにはならない。
私も当時は東京にいて大きな揺れを経験したし、その後の日本の様子もリアルタイムで知っているので、実際にここパラワン島に原発が建設されるというのは、それがもたらすメリットも理解はできるが、感情的には反対である。
それにフィリピンを軽視する訳ではないが、管理メンテナンスにも不安を感じる。
建設開始から実際の運用まではもちろん時間がかかり、早くても5~7年ということだが、おそらくプラス数年と考えるのが現実的かと思う。そしてまだまだ候補地となっているだけで、実際に原子力発電所をフィリピンに、そしてここパラワン島に建設すると決まった訳でもない。
ただ電力供給の為の選択肢の一つであり、フィリピンはその為に調査等を行う予算も割り当てている。詳しくは分からないが、ロシアと共同で最先端のハイブリッド原子炉と題していろいろと具体的な案もあるようである。
この話は実際どのように進んでいくかは分からないし、まだ安全上クリアしなければならない課題も多い。ただもしかしたら20年後くらいに原子力発電所が出来ている可能性もゼロではない。
ここパラワン島で撮った動画です。天気のいい日で青い海も見れます!
⇓ ⇓
PUERTO PRINCESA PALAWAN 🇵🇭 : DRIVE with GREAT VIEW
ちょっとローカル色の強いバージョン
⇓ ⇓
このブログはブログ村ランキングに登録しています。下の画像をクリックしていただけるとブログにポイントが入りますので、ぜひ1回クリック宜しくお願いします!
⇓ ⇓