このブログはフィリピンの西にあるパラワン島からお届けしています。
救急車で出迎え
舞台はフィリピン最後の秘境と呼ばれるパラワン島にあるプエルトプリンセサ国際空港。
島の保健局に勤めるフィリピン人男性がサウジアラビアで同じくナースとして働いていた彼女にサプライズでプロポーズを行った。
10月10日の彼女の到着に合わせて救急車で同僚と一緒に空港へ。ピンクの対コロナ防護服を着たまま、到着した彼女の前で片膝をつき、用意していた花束と婚約指輪でプロポーズを行った。
答えはYES
これが地元のニュースになったので答えはもちろんYES、男性のプロポーズは成功。
報道にはなかったが、彼女が飛行機でパラワン島の空港に到着したということは外国人労働者としてサウジアラビアで数年間ナースをし、コロナによる世界的な移動制限の中を何とかフィリピンに帰国したと思われる。
おそらくフィリピンに帰りたくても帰れない状況が最低でも数ヵ月間続き、たくさんの手続きを経て、やっと彼氏に会うことが出来た瞬間の出来事だったのだろう。
ピンク色の防護服
ピンク色の防護服はパラワン島の玄関口であるプエルトプリンセサ市の観光課のシンボルカラー。
市のシンボルマークであるクジャクと、パラワン島にも咲くピンク色の桜で観光課のロゴとなっている。
プロボーズの場所は通常であれば多くの観光客で賑わう空港なのでとてもピッタリな色をした防護服で演出。
フィリピンらしい
多くの同僚と一緒に職場の救急車を使ってプロポーズはとてもフィリピンらしい。
プロポーズした男性が働く市の保健局では、管轄している一部の地域でクラスターが発生していて、今年の3月にフィリピンがロックダウンを開始してから最も大きい感染拡大の兆候が見られている。
この島だけでなくフィリピン全体でコロナ関連の暗いニュースが多く流れる中、その象徴とも言える防護服と救急車を使ったこのプロポーズはコロナ渦の暗さを一瞬明るさに変えてくれた瞬間だったとも言える。
コロナ渦はこのまま長く続いてしまうと困ってしまうが、この二人は生涯に渡って末永く幸せになって欲しい。
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