白昼堂々、路上で36歳のフィリピン人弁護士が撃たれて即死。
これは昨日のパラワン島のナラという場所で発生した事件で、報道によると撃った犯人2人組は現在も逃走中。
過去4年間で同じような形で銃撃され亡くなったフィリピンの弁護士は合計51人。今回が52人目の犠牲者となってしまった。
リスクの高い職業
この事件で思い出したのは以前フィリピン人のとある学生と話していた時のこと。
成績が良かった彼女は医者になりたかったが経済的事情で諦めることになり、それなら弁護士を目指せばと言った時のこと。
すると彼女は弁護士は撃たれるから怖くて嫌だと真面目な顔で言ったので印象に残っている。
フィリピンでは何かと悪徳弁護士の話が注目されがちだが、今回の事件のように真面目な弁護士が訴訟相手の雇ったヒットマンに狙われることも多い。
実際に過去4年で52人という数字は異常…計画や未遂も含めるともっと多いはず
土地を巡る争い
今回の被害者はエリックさんという名前で、その奥さんも弁護士という弁護士一家。
事件当日彼は島の南部で行われる公聴会に向かう途中だった。そこにバイクで近寄ってきた正体不明の2人組から発砲されたのである。
なぜ狙われたのか?
エリックさんは土地の権利を巡る係争中の案件の弁護を請け負っており、話によるとエリックさん優位に事は運んでいたよう。つまり裁判で勝つのも時間の問題という段階でヒットマンが飛んできたのである…
しかし相変らず土地のトラブルが多いフィリピン…
評判のいい弁護士
たまたまご近所さんがエリックさんの学生時代の同級生で、葬儀に出るというのでいろいろ聞いたところ、彼は子供の頃から学業も優秀で人柄もよく近所で評判だったそう。
確かに彼の経歴を見ると私が見ても詳しくは分からないけどなんかいろいろスゴイ。ご近所さん曰く悪い弁護士ではなく正義感の強いまっとうな弁護士だったらしい。
ヒットマン
実は事件が起こったパラワン島のナラという場所は2週間前にも現役の町長が同じようにヒットマンに銃撃され亡くなっている。
パラワン島で今一番ホットで危険な場所…汗
町長の件は別にして、裁判で劣勢になったからと言って今回の事件のようなことが起こるなんて短絡思考すぎてまさにザ・フィリピン。
冒頭の学生の言う通り怖くて弁護士になんてなりたくないというのも頷ける…
弁護士といえど法廷の外でも争えるように銃撃戦の訓練と防弾ガラス車両は最低限必要な気がする…
しかしこんなにハッキリ犯人が映っているけどちゃんと捕まるのだろうか…。こないだの町長の件も破格の懸賞金がかかっているにも関わらず犯人と黒幕逮捕の続報は全然ない…
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