６月１０日時点のフィリピンのコロナ感染状況
３月半ばから始まったロックダウンは各地域毎にECC、GCQ、MGCCと変わって行き、時にはハードロックダウンなどと呼ばれる措置も特定の地域で行われてきた。６月に入ってはどの地域も緩和方向に舵を切り始めたが、実際の感染者は減っていない。
ここパラワン島自体では現在までに感染が確認されたのは３人で最初は旅行者のオーストラリア人（陽性結果が出る前に帰国）、次は地元にずっと住んでいるローカルフィリピン人、最後は最近マニラから戻ってきた地元のフィリピン人。
実際に住んで感じることは日が経つにつれて全てがくだくだになって来ているということと、フィリピン特有の行政の発表が遅い、内容が分かりずらい（完結していない・不明点が多い）、各自治体、関係機関との連携が取れていないということが分かる。
とある高官はいいと言いながら、別の高官がダメという、そして結論は一向にはっきりせず、うやむやのままという感じ。
現在フィリピンに取り残されている人がいて、特にそれがフィリピンの地方だと日本に帰国するのは大変だしリスクもあるので、いろんな事情があると思うがしばらく様子を見た方が個人的にはいいかと思う。
というのも現在私は、どうしても帰国しないといけない事情があるとある高齢日本人の帰国を手助け中。そしてその手続きに翻弄されているが、実際に日本行きの飛行機に無事乗れる確率は５０％くらい。
問題はいろいろあるが、航空会社のフライトキャンセル率と行政との連携不足、またフィリピン政府のスタンスとして各地域が決めたガイドラインをそれぞれ尊重すると発言したことによる弊害。
フィリピン国内から海外へ出国するには、もちろん国内移動が必要だが、簡単に言うと出発地と到着地でルールが異なるということになる。何日もかけて用意した意味の薄い形だけの書類が、到着地で有効なのかどうか分からないということ。
航空会社の対応の悪さも目立つ。ここパラワン島のプエルトプリンセサ空港は５月末くらいの時点で６月１１日から運航可能と発表され、エアアジアという航空会社はチケットを販売。
ただ６月初旬になり、空港は閉鎖で商業用のフライトは許可されないという話が出ていたが、正式な発表はなく、今日その６月１１日を迎えたが、結果フライトはキャンセル。空港は閉鎖。
エアアジアからは事前の連絡は一切なし。問合せは例のごとくAIチャットや自動音声のみでまったく必要な内容が手に入らない。つまりチケットを買い、その為に手続きをしていた人は不確定な情報のまま、当日を迎えて、結果として予定はメチャクチャになった。
行政主導で船で、例えばマニラへ２４時間かけて移動する手段もあるが、日程も二転三転、前日まで時間は決まらないし、許可証も直前、場合によっては当日にしかもらえない。
仕事は段取りで決まるなんていう言葉もあるが、フィリピン人が一番苦手なのがこの段取りだ。
上記は国内移動の話であくまで一例だが、あらゆる場面や場所で、こういったことがいつも起こっており、特に最近はひどくなっている。
経済に関して言えば、大統領ももう予算がないと発言しているので、元々ほぼ無いに等しい支援は期待できず、このままロックダウンを続けると経済はより壊滅的なダメージを被るので、感染者がどんどん増えていても、止むを得なく緩和方向に持っていっていると考えるのが自然。
３月半ばから始まったロックダウンの初動は、急ではあったが、決断としては良かったかもしれない。ただあれから数ケ月「今までやってきた事が失敗終わるかもしれない」と思わせる結果が悲しい。
個人的には、この国は各個人や家庭、中小企業の体力が極端にない、またフィリピン人の民度が悪い方向に働いたことによる影響の２つが主な原因かと思う。
フィリピンの民度が悪い方向に働いたとは何か、これは結果悪口になってしまうので控えるが、フィリピンに住み、そこに住むローカルフィリピン人との付き合いがある人であれば察すると思う。
もちろんこれからどうなるかは誰にも分からないし、よい方向になって欲しい。願わくは大統領も言っているようワクチンが開発されることを祈る。
| このブログを応援していただけるととても嬉しいです！クリックしていただき任意の金額を設定し応援出来ます。ぜひ宜しくお願いします！※PayPalシステム利用。 |
| ちょっと応援してみる￥１５０～ |
