フィリピン最後の楽園パラワン島 日常編

日本と全然違う!そんなパラワン島での暮らし / 2017年~現在

【フィリピン】ロックダウン中の電気代に市民の不満爆発 / パラワン島

 

このブログの舞台はフィリピンの西の果てにあるパラワン島

 

さて、フィリピンと言えは南国で物価が安くてトロピカル♪みたいなイメージがある方もいるかもしれないが、物価に関していうと実は言われている程安くない

 

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よくあるフルーツスタンド

 

もちろん安い物も多いが、トイレットペーパーや乳製品をはじめインターネット料金、高額電化製品等は日本のそれより質が悪くて値段高い場合が多い。これからフィリピンへ移住しようかと計画中の方はネット上にある物価安を真に受けてしまわないよう注意が必要。

 

光熱費に関して言うと、もちろん人それぞれだが、水道代は一般家庭だと水をずっと垂れ流したとしても月額1,000円以下(※事業用は別)と安い。ただ地域によっては断水することも月に数回あったりする。

 

ガスは基本的に料理に使う程度で、無くなったら自分で買いに行くスタイル。自炊する場合でも2,000円弱くらいで3~5ヵ月は使える。

 

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これ。11kgでだいたい2,000円弱。無くなったら買いに行く

 

ただ問題は電気代で、これは日本と同等かそれより高い。計算方法は細かいが、ざっと1kWhあたり20円という感じ。なので800kWh消費すると16,000円となる。ちなみに水道代も電気代も毎月請求が来る。

 

この電気代はかなり家庭により異なるが、一番のポイントはエアコンの使用頻度とエアコンの省エネ性能次第。

ちなみにフィリピンのエアコンは一般的にスピリット(セパレート)タイプとウィンドウタイプの2種類がある。

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日本でもお馴染みのスピリットタイプ

 

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これがウィンドウタイプ(室外機の無い一体型で音がうるさいが本体価格は安い)

 

フィリピンだと一般家庭にエアコンがないことが多いので、扇風機で暑さをしのぐ。その場合は電気代も1,500~3,000円に収まることがほとんど。ただエアコンがあるとそれが1万円にも2万円にもなる。

 

基本的に年中暑いフィリピンで、生まれた時から当たり前にエアコンがない場合は扇風機で我慢できるかもしれないが、日本で育った場合、ほとんどの人はエアコンが必要だと思う。

 

もしフィリピンに住んで電気代を節約したい方は初めからエアコンを買わない方がいいかもしれない、一度その文明の利器に触れると快適さが癖になる。

 

あと時々聞くのが、電気を無断使用されること。メーターの付いている電柱をよく観察し、そこから各家庭に伸びている2本の送電線から自分の家以外へ枝分かれしているとジャンパーと呼ばれる装置があって勝手に別の場所にも送電されている可能性がある。

 

あと急に電気代が高くなる場合はメーターが壊れている場合もあるし、漏電している可能性もある。電気会社はただただメーターを読んでそのまま請求するだけなので助けにはならない。

 

知人のフィリピン人の家は毎月だいたい2,000円なのに急に3万円の請求が来たこともある。私もなんだかんだと電気代が高いので一度調べてもらったが、特に異常はなかった。

 

ただ問題はちゃんと調べる能力のある人を探すのが大変なこと。要はフィリピンにはその道の「自称」プロフェッショナルは多いが、本当のプロフェッショナルは本当に少ない。

 

適当なことを言って、適当なことをして、完璧と言いながら片付けもせずにそのまま帰っていくのが彼らのスタイル。

 

今フィリピンで話題なのが電気代の過剰請求。

 

3月半ばからのロックダウンで毎月のメーターの検針がなく、請求書も来なかったのだが、5月末から現在になってようやく請求書が各家庭へ届き始め、それがとんでもなく高いという事案…

 

別に検針しなくても最後に検針した数字は分かっているので、普通に現在時点のメーターを読めば、この3カ月で何kWh使用したのか分かると思うのだが、なぜか平均を取るという謎の計算方法を採用し、さらにその請求書が一体何月分で、何カ月分なのかが分からなくなっているという状態

 

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パラワン島では知らない人はいない悪名高い電力会社の通称パレコ。私も大嫌い…

 

急に来た請求書が3カ月分で、さらに高額、そして計算方法の説明もないので、普通のフィリピン人が受け取ったら固まってしまう。

 

そんな感じで電力会社への不満が爆発、支払い期限も相まって、島唯一の電力会社パレコのオフィスに市民が殺到するという騒ぎが発生。

 

ちなみに私もどういう計算してこの金額になっているのか、また巷ではロックダウンに便乗した「ぼったくり」と言われていたので、行きたくないけど確認しにオフィスに行ってきた…本当に行きたくないけど 涙

 

早朝に電気会社へ到着。

 

 

 

朝8時から営業開始で、私は密を避けるために7時に行ったが既にたくさんの人。結局自分の順番が回ってきたのは3時間後だった。

 

結論を言うと、分かりづらい計算をしているが、特にボッタくられている感じはない。ただおそらく大半のフィリピン人は内容を理解できない可能性がある。彼らは計算が大の苦手。

 

ただ問題は5月分の使用kWh数が異常に高いこと…どさくさに紛れてメーターをいつもより早く回してたんじゃ…

 

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タクシーのやり口と同じ!?

 

ちなみに水道代も電気代も請求書が送られてきたら、自分で払いに行かなければならない。口座引き落としとか、オンライン決済とかはない。不便が大好きな人には最高の環境。

 

付け加えると、フィリピンのオンラインサービス、特に行政関係のは最悪のクオリティ。日本ならリリース時点でバクとクレームが殺到するレベルだが、ここは不便で使いづらいまま放置。結局使いづらいので窓口まで出向く。

 

払いに行くのがメンドクサイなら誰かに頼めばいいじゃないの?という質問は△。場合によってはそのままお金を持って行ったきり二度と帰ってこないなんてことが起こりリスキーなのだ…涙

 

話を戻すとマニラの電力会社メラルコでも同じような騒ぎが起こっていたようだが、どうやら再度計算しなおして改めて請求書を送っているよう。

 

電気代一つで騒ぎになるなんて困った感じだが、停電、断水、ネットの接続不良と、やはりフィリピンのインフラはまだまだ発展途上。あまり期待してないけどもうちょっと良くなってくれるとありがたいな

 

少しだけ涼しくなり始めたフィリピン、木陰で風があると気持ちいい。

 

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木陰で休憩中のトライシクルドライバー

 

 

 

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