フィリピン最後の楽園パラワン島 日常編

日本と全然違う!そんなパラワン島での暮らし / 2017年~現在

【洗礼式】赤ちゃんがキリスト教に入信する時 / フィリピン

 

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フィリピンは東南アジアでは珍しいカトリックの国。そうなった理由は400年前くらいからのフィリピンの歴史をざっくり知る必要があるが、それは専門家に任せるとして、今回は洗礼式の話。

 

洗礼式・ニノンとニナン

先日仕事上の付き合いのあるフィリピン人から1歳になる赤ちゃんのニノンになってくれと頼まれたので洗礼式に出席。ちなみにニノンとは、簡単に言うと赤ちゃんの成長をいろんな面で見守って行く第二のお父さんという感じ。

 

だいたい1歳になる前に行う行事で、超ざっくり言うと教会で神父さんが赤ちゃんに水を掛けて入信する行事に参加する人ということ。男性はニノン、女性はニナンと呼ばれ、だいたいぞれぞれ5~10人程度、両親が、友人や知人にお願いすることがほとんど。

 

私にお願いしてきたフィリピン人お父さんは仕事上の付き合いがメインで、私が信頼している数少ないフィリピン人の一人。友人と言えば友人とも言えるが何かそう呼ぶにはしっくりこない。かと言ってただの仕事上の付き合いということでもない…

 

今まで仕事をしてきた中で、少しずつお互い信頼を築いてきた関係。なので今回のようなプライベートなことでも出来る事なら協力するという感じ。

 

レクチャーも

話を戻すと、この洗礼式、始まる前にニノン、ニナンになる人が約1時間程のレクチャーを受ける。教会の人が全編タガログ語で心得的なことを教えてくれる時間。

 

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一応教会内はソーシャルディスタンス

 

ちなみに日本人的な目線からすると出席するにあたっての服装が気になるかもしれないが、基本的にフィリピン流カジュアルフォーマルという感じ。私が知る限り「白」じゃないとダメとかはない。

 

男は長ズボンを履いて、適当な靴(ビーサンとかスリッパはダメ)でOK。上はTシャツでもYシャツでもOK。カジュアルフォーマルと言ったが、極論は半ズボンとビーサンのみ不可で後は何でもOK、という感じ。女性もだいたい同じ。

 

 

洗礼式

レクチャーの後は神父さんが登場。赤ちゃんを皆で囲んで、途中で事前に受け取ったロウソクの火を消したり、赤ちゃんに水を掛けて、終了。レクチャーを入れて全部でだいたい1時間半くらい。

 

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突然奥の部屋から出てきた寝起きの神父さん…なんか断髪式みたい…

 

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渡されたロウソク

 

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終わったら写真撮影。主役の赤ちゃんとその家族

 

祝・1歳の誕生日パーティ

多いパターンとして、その洗礼式の後に赤ちゃんの1歳の誕生日パーティーがあることがあるので、場所を移動して、みんなで食事てワイワイやったら終了。

 

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誕生日ケーキ

 

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恒例のバースデーソングも歌う

 

まとめ

私の場合は午後3時からレクチャー、洗礼式、誕生日パーティーで終わったのは19時ごろ。ちょっと別の予定があったので19時で帰ったが、大人は飲み始めたので多分最後までいたら22時くらいまでかかっていたと思う。

 

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私も飲む。フィリピンでは食事を食べ終わった後に飲むことは多い

 

この洗礼式、誘われて断ったら無礼になるとか言われているが、個人的には今まで何度か断って来たし、それによって何か問題が起こったということはない。ただ断る場合は上手にやる必要はあるのかもしれない。

 

ちなみに今後やることと言えば、クリスマスにちょっとプレゼントをその赤ちゃんにあげたりする程度。「何かものすごい重要な責任がある」というものは私の理解ではないけど、やっぱり少し気にかけてあげるという感じ。

 

この洗礼式にあたって、途中でお金が必要で、だいたいは教会への場所代みたいな感じで一人2~300ペソ(約400~600円)を両親へ払う。後は両親や赤ちゃんにプレゼント(別に無くても可)。

 

プレゼントではなくお金をあげる場合は特に決まった金額がある訳ではないと思うが、普通は1,000ペソ(2,000円)で十分かなという感じ(これでも外国人価格)。私は今回はちょっと色を付けて2,000ペソ。

 

この洗礼式、私の知る限り「儀式!」みたいな、お堅い雰囲気ではなく、ザ フィリピンっていう感じで緩く始まって緩く終わる。よくちょっとだけ知ってるだけの人からも誘われることもあるので、機会があれば気楽に出席してもいいかも。

 

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誕生日会場は古いホテルの屋上。夕焼けで赤く染まる空が綺麗