フィリピン最後の楽園パラワン島 日常編

日本と全然違う!そんなパラワン島での暮らし / 2017年~現在

【カトリックの国フィリピン】人工中絶でカンボジアへ飛ぶフィリピン人女性達

 

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フィリピン マニラ

フィリピンで女性の権利の話になると必ず出てくるのが離婚と人工中絶。

 

ちなみにフィリピンはバチカンを除いて世界で唯一離婚を法的に認めていない国になっている。

 

でも人間なんだから夫婦関係がうまく行かない場合はある。なのでその場合は「Annulment」と呼ばれる婚姻関係の取消しを裁判所に認めてもらう方法が唯一の限りなく合法に近い選択肢になっている。

 

これは結婚という契約がそもそも無効だったという無理やりのこじつけっぽい主張を裁判所に認めてもらうこと。

 

ただしこれは一般のフィリピン人にとっては到底賄えない費用がかかるのと、年単位で時間がかかるのでなかなか現実的ではない。なので普通は結婚したまま別れて別居するパターンが圧倒的に多い。

 

そして今日の本題の人工中絶。これもフィリピンでは最高懲役6年の刑が科されるご法度な行為。

 

 

 

去年からのコロナパンデミックでのステイホーム期間によって予想されていた通りフィリピンではここ数ヵ月はコロナベビーブーム。

 

私の知り合いもたくさん赤ちゃんが誕生しているが、のぞまない妊娠、例えばレイプによる妊娠に関しても「全ての生命は神から贈られて来たもの」的なカトリック教会の教えで、もちろん議論はたくさんされているがまだ正式に認められているものではない。

 

ただいくら人口の90%がカトリック教徒だからといっても、熱心さには温度差があるし、実際に望まない妊娠をした場合は簡単にそれを受け入れられるものでもない。

 

 

 

ただそうだとしてもそうやって教育されてきたのと取れる選択肢がなくてそのまま赤ちゃんを産むことは圧倒的に多く、その関係でシングルマザーもとても多い。

 

しかし様々な方法で年間80万人ものフィリピン人女性が人工中絶を行っているという側面もある。

 

その方法はさまざまで妊娠初期にはプランBと呼ばれている緊急避妊薬やミフェプリストンなどの薬をどこからか手に入れて内服したり、それが効く有効な期間を過ぎたら無免許の闇医者に手術してもらうこともある。

 

ただやはり健康上の危険があって、実際に年間1,000人前後が中絶手術の影響で死亡している。

 

ちゃんと医師免許を持っている医者の中にも人工中絶禁止に関して反対している人もいて、医者と妊婦さん共にリスクをとって診療所でバレないように処置をしている場合もあるらしい。

 

いずれにしてもここフィリピンでは大きな声では言えないやり方である。

 

 

 

なぜ人口中絶が認められないのか、それはフィリピン国内の政治やパワーバランスが関係しているのできっと歴史を紐解くところから始めないといけなくなるのだが、簡単にいうと今でも政治的パワーのあるカトリック教会の影響が強いのである。

 

ちなみにフィリピンで人気のドゥテルテ大現統領は政治に干渉するカトリック教会を嫌っていて司祭を「sons of bitches」と放送禁止用語で公に罵ったこともあるほど。ただし人工中絶に関しては禁止賛成派の一人でもある。

 

人工中絶を安全に合法で行うにはどうすればいいか。フィリピン人にとってその解決策は自国ではなく海を渡った海外にある。

 

具体的にどの国に行くかは様々だが、有名なところで言うとカンボジア。この国のとある国際病院が先進国の病院に比べて費用的にも安く、合法なので適切な処置が受けられると困ったフィリピン人が駆けつけるらしい。

 

それでも飛行機代、治療費、現地滞在費その他諸々で日本円で最低でも約22万円、フィリピンの通貨では約10万ペソの費用がかかってしまう。

 

平均月給が33,000円と言われているのでいくら安いといってもカンボジアで人工中絶を行うのはお金を持っている人だけ。全人口の80-90%の普通のフィリピン人には手が届かないのである。

 

カトリックの教えとそれに影響を受けた法律で今も独自の道を行くフィリピン。

 

これからこれが変わっていくことがあるのかどうか。ちなみに離婚を合法化する法案が数年前に下院を通過したっきり音沙汰がないので今度調べてみるとしよう。

 

 

 

 

 

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