先日はフィリピン首都圏で起きた「ワクチン空打ち問題」での大炎上事件を取りあげたが…
なんと今回は私の住むパラワン島でまたコロナ絡みの事件が勃発。
亡くなったフィリピン人女性を巡る病院のお金の闇…
問題となった事件の概要はこんな感じ
22歳のフィリピン人女性Aさんは妊娠。しかしフィリピンでは違法となる中絶をすることを決意して闇医者へ。そこで飲み薬を処方される。
なんとか中絶は出来たが、その後しばらくして急に下半身から大量出血。家族が慌てて島で一番大きな私立病院に連れて行くもそのまま死亡。
その後、その私立病院の担当医がAさんの家族に、「14万ペソ(約30万円)を渡すからコロナに感染して亡くなったことにして欲しい」と相談。
まだ若いAさんを亡くして悲しむ家族は猛反発し病院側に猛抗議し、さらにSNSにも事の顛末を投稿し事件が公に…。
この話の問題は3つ。
①Aさんがフィリピンでは違法である中絶をしたこと
②闇医者がいること
③病院が助成金欲しさに死因を偽ろうとしたこと
亡くなったAさんに関してはまだ若いし可哀そうだと思うが、今回のように①②絡みで中絶が原因で命を落とす人は多い。
なぜAさんは産むことを選択しなかったのか?これに関してはまだ詳細が分からないので何とも言えないが、例えばフィリピンでよくあるレイプの被害者という可能性も無きにしも非ず。もしそうなら法に触れる行為をしたとは言え、Aさんを一方的に責めることは出来なくなってしまう。
ちなみに犯罪絡みじゃなくても普通に妊娠して闇医者で中絶する人も結構いるし、お金持ちならわざわざシンガポール辺りまでいって現地で手術する人もいるらしい。
闇医者の件に関しては、「理由を問わず中絶禁止」となっているフィリピンではある意味必要な存在とも言えなくもないが、法律的には黒だし、術後に亡くなってしまう人もいることを考えると微妙でセンシティブな問題。
最後の病院に関していうと、フィリピンでもコロナ患者を受け入れたら政府から病院に助成金のようなものが入る制度があるので、それを悪用しようとしたので言い訳のしようがない。
ちなみにフィリピンでは30万円という金額の価値はかなり大きい。例えば交通事故を起こして相手を死なせてしまったケースだと、日本なら数千万、場合によっては億になるが、フィリピンだとだいたい50~100万円でカタがつくので、今回のAさんのケースを考えると、言い方は悪いが相場と言えば相場。
こういうとアレだが、闇医者に頼み、薬の副作用が原因で亡くなったとすれば、Aさんの家族としても完全に白じゃないので何も出来ることはないし、何かしたとしても亡くなったAさんが帰ってくることもない、なので医者に勧められるがままにお金を受け取る方がいいと考えてもおかしくはない。
ただAさんの家族がそのオファーを受け入れなかったということは、Aさんファミリーはそこそこの富裕層か、もしくは正義感が強いか、あるいはAさんが運ばれた時の病院の治療に何か疑問を感じているのかもしれない。
毎度のことながら裏で何やっているか分からないフィリピン。しかしこんな風に事件が公になっても結局真相は解明されずにうやむやになるのがいつものパターン。
たぶんこれは氷山の一角で、きっといろんな病院を叩けば大量のホコリが出るかもしれない…
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