2019年、数台の信号機がメイン道路(ハイウェイ)に設置された。以前はこのパラワン島プエルトプリンセサ市に数台しかなかった信号機も今や2桁の台数になっている。
そしてその数台の内の問題の2台の信号機は市のど真ん中。一番交通量が多い場所に20メートルの間隔をあけて設置されている
拡大するとこんな感じ・・
もともと信号機など無かった場所で、時に激突しながら譲り合いながら進んでいたのに急に20メートル間隔に2台の信号機(×印)が登場
この道路は本来片側2車線だが、フィリピンなのでちょっと車が進まなくなるとドライバーは我先にと片側3車線、時には4車線へとなり、右左折や歩行者の横断も相まってめちゃくちゃになる。
またここにはガソリンスタンドもあり、その出入口からも四六時中燃料満タンのロケット車が発射されている・・
さらに赤信号になると90秒を超える長い待ち時間のせいで待ちきれずにイライラした車やバイクが道路の幅を超え、時には後ろから逆走をかまして十数台を一気にオーバーテイクし信号待ちの最前列を目指す
え?逆走して捕まらないの??
と疑問に思う清き心を持った読者の方もいると思うが、ここはフィリピンのパラワン島。逆走して捕まることは運が悪くない余程派手にやらない限りない。バイクもヘルメットさえかぶってれば全部OK!
さらに×印の問題の2台の信号機に←左矢印が出て片側2車線の内1車線は左折専用レーンと化す。しかも運転が下手なので、左折待ちが例え1台であっても車線の左に寄らずに中央で左折待ちしてたり、時には右側から左折しようとして2車線全てを塞ぐという感じで左折車はただの障害物に・・・
こんな感じで適当に設置した信号機のせいでここは魔のゾーンとなり、結果的に信号機があっても交通整理員(☆印)が2人が派遣され道路の真ん中で笛をピーピー鳴らしながら交通誘導を開始。
ただこの交通整理員もかなりアホアレなので、道路の真ん中でピーピー鳴らすだけでよく分からず、時々轢きそうになる始末・・
そんな状況が数カ月続いたが、最近この問題に関してのローカルニュースが!
そのタイトルも
「問題の信号機!トラフィックコンサルタントを待つ by パラワン島プエルトプリンセサ市」
このニュースの内容は要約するとこんな感じ
サンペドロに出来た信号機のせいで深刻な渋滞。交通整理員も逆効果(涙)専門家のトラフィックコンサルタントの到着を待つ!
交通整理員も逆効果と分かっているなら派遣してくれなくていいのだが、パフォーマンスの国フィリピンではとりあえず何かやってる風で誤魔化しているのだろう。
しかしポイントはこのトラフィックコンサルタントとかいう専門家・・・
さっさと信号機を撤去してくれればいいだけなのだが・・なんか信号のタイマーの調整とかやるらしいが、到着するのはクリスマスの後。
この時期は何に対しても呪文のように「クリスマスの後、クリスマスの後。」となるが、きっとクリスマスが終わったらニューイヤーだからという理由で来ないのだろう・・
そもそもさっさと信号機を撤去してくれればいいだけなのだが・・わざわざフィリピン首都圏からそんな人を呼ばないと出来ないあたりが後先考えない「やりっぱなし」な国民性の現れ・・
クリスマスの後とか言ってないでさっさと来いと言いたい所だが、そもそも問題の信号機の設置を監修したのがそのトラフィックコンサルタントなので何だったら来なくてもいい気さえする・・
ちなみに市民の反応はこんな感じ
トラフィックコンサルタントの存在自体がもう訳が分からなくなっている・・・ロケットサイエンティスト・・・!?
私も一市民としてこの問題に一石を投じたいが、この場所は今年の4月に私が事故で死にそうになった場所なのできっと関わらない方がいいのだろう・・・
年末年始のフィリピン・・・この時期はフィリピンらしさが通常の40%増になる・・
思い返せば2019年の元旦は、ハイウェイ沿いの食堂で朝ご飯を食べているほんの10分間で2台の交通事故を目撃・・・バイクと車の接触事故だったが、双方酔っぱらっているのか一言も会話せずに走り去っていってた・・・汗 無言のアイコンタクトがあったのだろうか・・・
とにかく最近のこの局所的な渋滞、どうなるか期待せずに様子を見てみるとしよう。