フィリピン最後の楽園パラワン島 日常編

日本と全然違う!そんなパラワン島での暮らし / 2017年~現在

【2020年】赤字のビール / パラワン島

 

 

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先日パラワン島旅行にご家族で来られた時の1コマ。仲良し姉妹、ビーチにて。

 

ここパラワン島に来てから早4年。仕事も順調になって来たし自分なりに毎日一生懸命生活している。もちろん怠ける時だってあるが、仕事、食べる、寝る、勉強であっという間に1日が終わる。

 

4年前を思い出すとやはり初めてのお客さんのことを思い出す。予想していたことだが最初から仕事なんてなく数か月間は収入ゼロ。ということは自分が買うもの一つ一つがそのまま赤字になっていく生活。予想はしていたとは言ってもなかなか精神的には堪える。増えないで減るというのは体重ならいいが、髪の毛と一緒で焦る。

 

ただそれもしばらくするといいか悪いか慣れてくる。いや慣れるというより受け入れる感じ。やることやって後は待つのみ、という気持ち。そうすると今までとは違った感覚で生活できるようになった。要は無駄に焦るのはやめよう、ロクなことはないというところに着地した訳である。

 

ちなみに今となってはその期間を経験したのは良かったと思っている。自分のふり幅を少し大きくしてくれた。

 

初めてのお客さんの話に戻すと依頼は突然だった。でも準備はしていたので90%大丈夫。でも皆さんも経験はあると思うが、不安はいっぱい。

 

お客さんの依頼は1泊2日まるまる私も一緒に行動してやりたいことの希望に応えるというもの。仕事は成功。とても感謝されて私も自信になったし、何より嬉しかった。ただ問題は料金を間違えたことだ。

 

イレギュラーな内容が多かったのでしっかり計算したつもりが、仕事を終わってみると利益は20ペソ。日本円で50円弱くらい。もちろん後から「間違ってました、すみません」と言って追加請求する訳にはいかない。なので初仕事は20ペソが確定。

 

大の大人が50円。人件費の低いフィリピンでもさすがに誰もやらない。フィリピンの標準の電話代に換算すると3分間しゃべったら終了だ。しかしこの20ペソは間違えたとしても私にとっては大きな意味のある20ペソ。

 

実際は30秒くらいは愕然としたが、その後はたいした問題ではなかった。家に帰ってシャワーを浴びて夜空を眺めながらビールを飲んだ。そのビール1本で赤字に転落したが、赤字のビールはとても美味しかった。

 

 

そんなことから始まり、いろいろと仕事の幅も増えて、今ではそれなりに忙しくしている。フィリピンで生活して働いているからこそ生じる問題も多いけどきっとどこに住んでも同じだろう。

 

人の悩みはだいたい「お金、健康、人間関係」のどれかに関係している。それらがどんな種類でどの程度なのか。

 

隣の芝生は青く見えるけど、隣からみたら自分の芝生も青く見えていることだってある。掘れば掘るだけ不満の芽が育ってその青い芝生の色を変えるかもしれない。

 

上手くいかなくて落ち込む1日もあれば、勝手に幸運が舞い込んでくる日もある。順調な日々が続くことがあるように、そうじゃない日々もやってくる。だいたいうまく行かない時は頑張ってもすぐ状況が好転することはない。

 

予想もしないことだって起きて人生が一変するかもしれないし、来年の今頃ちゃんと生きているかという保証はない。世界中で毎日約16万人が死んでいるみたいなので、その中の一人になることもあり得る。

 

今日も大事な1日、もし明日がくればそれも大事な1日。その大事な1日の中で通勤電車に乗って仕事に行かないといけないし、好きじゃないこともしないといけない。私は通勤電車には乗らないけど、それに似たようなかったるいことは毎日ある。

 

「そんなに嫌なら辞めて好きなことして生きていけばいいじゃん」みたいな最近の風潮は、ただくすぶっている人の心を煽っているだけだろう。自分の芝生がいかに青いか、こんなに青いのに手入れは楽だよと。

 

私は4年前も3年前も2年前も去年も同じ。毎日だいたい同じことをしながら、同時に少しずつ良くなるように考えて実行する。責任感と誠意を持って仕事をする。隙間時間を作れる余裕があればやりたいことをやるし、その計画も立てる。今年の2020年も同じ。

 

私こそ将来何がどうなるかは分からない生活をしている張本人だけど、自分でそれはしっかり分かっている。だから名字を菊池から張に変えようかと思案中だ。そうすれば「チャイニーズ?」と聞かれた時に「ノー、ジャパニーズ」と言う手間が省けて楽だ。

 

 

ちなみに張さんは納得しないと人の言うことはあまり聞かない頑固者だ。

 

でも自分の人生だからあまり怠けずに頑張る努力もするし、必要であれば信頼する人に手を借してもらうこともするし、相談もする。そして感謝もするし、他人に親切にして徳を積もうともする。新しいこともちょっとやってみる。今年はサーフィンだ。

 

 

 

 

Leave me alone. I know what I'm doing. 

 

No need to be perfect , just be better than I was yesterday.

 

 

 

2020年もこんな感じ

 

 

 

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今までご縁があった方、これからご縁がある方、今年もどうぞ宜しくお願いします。