フィリピン最後の楽園パラワン島 日常編

日本と全然違う!そんなパラワン島での暮らし / 2017年~現在

【未だ棚上げ】1年間学校に通っていないフィリピンの子供達

 

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空っぽの教室

 

昨年2020年、フィリピンのドゥテルテ大統領が公衆衛生上の緊急事態(STATE OF PUBLIC HEALTH EMERGENCY)」を宣言したのが3月8日。

 

その約1週間後の3月16日には日本における緊急事態宣言にあたる国家災害事態(STATE OF CALAMITY)を宣言。(現在まで継続中)

 

この2つの重要な宣言の間の3月12日にはマニラ首都圏への陸海空路の全てにおいて移動が制限されるコニュニティー隔離措置の発表があり、その3日後からは事実上の都市封鎖(ロックダウン)が実施された。

 

そしてそれが首都圏に収まらず国内全域に広がっていくと同時に外国人への各種ビザの発行も停止され海外旅行者はおろか、フィリピン人の自国内の移動ですら制限されるようになった。

 

それから度重なる規制の変化と、それに伴う紆余曲折を経て現在に至っているが、また最近では1日8,000人を超える過去最高の新規感染者数を記録している。

 

感染拡大の懸念からマニラ首都圏+αの近隣の州や市はまたいろいろと新たな規制がされるようになった。

 

細かい規制内容は多岐にわたるので詳細は控えるが、この1年間を通して共通して変わらなかったのは小中高の学校が再開されなかったことである。

 

オンライン授業に必要な十分なインターネット環境やPCなどの端末が行き渡ることなく、特に公立に通う一般の子供達はモジュールと呼ばれる宿題のようなものをやるだけが現在の学習方法となっている。

 

宿題の内容や実情はあまり分からないが、ここ1年間まったく登校する子供達を見かけなくなり学校のない国になってしまった。

 

若年層が多いフィリピンでは就学児童人口は数千万人はいると思うが彼らの教育の機会と学校という組織の中でいろんな立場の人と接してコミュニケーションを学ぶ機会が1年間以上も提供されていないのである。

 

この空白期間はこの世代が大人になった時に何らかの形で弊害となって出てくるかもしれない。

 

これからどうなるか分からないがまだ対面授業の再開のアナウンスやオンライン授業への整備などの話は聞こえないのでしばらくはこの現状を続けると思われる。

 

もしかしたら2021年もこのままかもしれないし、ワクチン接種とその効果次第では2022年も同じかもしれない。

 

私は子供がいる訳ではないのである意味他人事で済むが子を持つ親は心配だろう。知り合いのお子さんがいる日本人の夫婦などは子供の成長に不安を感じていると漏らしている。

 

コロナ感染への懸念から社会から引きこもりを強いられているフィリピンの子供達。元気いっぱいなのに1年間も学校がないというのはどんな気持ちなのだろうか。

 

 

 

 

 

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