先日フェイスブックを見ていたらフィリピン保健省(ミマロパ地方)の職員募集が行われていたのを発見
ミマロパ地区というのはここパラワン州を中心とした地域のことで、日本で言う厚生労働省の地域職員欠員による中途採用の募集といった感じ
ポジションはInformation officer Ⅱ(インフォメーションオフィサーⅡ)。ⅠとⅡの違いがよく分からないがきっといろいろあるのだろう…とにかく広報関係担当者を募集しているみたいだ。
給料は32,053ペソ、日本円で約67,000円。フィリピン全体の平均月収が33,000円と言われているのと比べると倍以上の高給だ。
フィリピンの公務員に該当するので外国人がどんなに頑張っても100%採用されないが、どんな応募要件かちょっと気になったので見てみたらこんな感じだった。
- 大卒(コミュニケーション学部もしくはマルティメディアアート学部)
- コミュニケーションスペシャリストもしくはそれに準ずる実務経験
- フォトショップ・Adobe Premiere Pro・ワードプレス、その他編集ソフトの知識
- 高い対面コミュニケーション能力とライティング能力
- 公式文書、インタビュー対応、報道マニュアルの知識
- メディア対応の経験
- 高い対人能力と高い対組織順応能力
- 管轄地域内外への出張が可能
なんかいろいろ書いてあるが即戦力となる人物を探しているのはよく分かる(こんなヤツこの辺に存在するのか…汗)
最近の日本がまだ学歴社会なのかよく分からないが、フィリピンでは大卒というのがかなり大事な印象がある。しかも何学部を卒業したかでその後の職種がかなり限られる。
どんなに自分で独学で勉強しその分野において知識があったとしてもイチイチそれに関連する学部を卒業していないと応募も難しい場合が多い。
なので大学の話になるとフィリピン人が気にするのは私立か公立か、そして何コース(学部)かである。
今回もコミュニケーション学部もしくはマルティメディアアート学部という訳の分からないコースだが、一体フィリピン全土に何個コースがあるのだろう…汗
今回は行政機関の採用情報なのでちょっとお堅い感じがするが、その辺の民間の求人の場合はもう少し緩い。
大卒、何学部、年齢、○○の経験、トレーニング頑張れる人、みたいな感じ。もっとローカル度が増すと、給料は最低賃金・フルタイム・社会保障なし!みたいなグレーゾーンへ突入していき、最終的には契約書もなくなり本当に所属しているのか怪しいケースも出てくる…汗
それはともかく、個人的には特殊な職業以外は「常識あり・犯罪歴なし・採用されても悪いことを企てないし、しない」という3本柱で○○学部卒とかどうでもいい気がする…
さらに「時間を守る・ズル休みしない・明るく笑顔に仕事が出来る」という小学校の校則レベルの基本をしっかり押さえてくれて、ドラッグ検査で陰性だったらOK!
後は実際に働きながら仕事を覚えてどんどんレベルアップしてくれればいいのだが
ただ見聞きするところによるとフィリピンでは条件のいい職があればどんどん転職するし、わざわざ何も知らない未経験者を社内で育てようという考えはあまりないらしい。
今回の応募みたいにちょっと実務経験があるくらいで本当にそんなに即戦力となる人材が毎回いるのか眉唾ものだが、応募要件をウンと高くしておけばきっと変なヤツが応募してこないという役割もしてくれるのだろう。
もしくはこのコロナ渦の忙しい時にコネで使えない人材が入ってくるのをけん制する意味もあるのかもしれない。
何はともあれ働き方も意識も日本とはちょっと違うフィリピン、今回は32,000ペソの求人の話でした。
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