フィリピン最後の楽園パラワン島 日常編

日本と全然違う!そんなパラワン島での暮らし / 2017年~現在

【犬に噛まれて】踏んだり蹴ったりのフィリピン男 / 後編

 

前回のブログで書いた、緑の紙きれ(グリーンカード)についての続き。


1日15人という謎の狭き門を潜り抜ける為に朝6時に向かった保健所だったが、既に100人くらい並んでいる…。

 

もちろん全員がグリーンカードの為の健康診断ではなく、様々な要件で来ているが早くくるには理由がある。なぜなら15人限定というルールはこの保健所でやっている要件1つ1つに適用されているので、医者への無料の相談なども同じように15人限定。

 

具合が悪くて相談に来ている人には試練としか言いようがない。そして早朝から散々待った挙句に来るのは聴診器しかもっていない医者なので、科学的根拠のない診察が下される。

 

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それはともかく、私の並んだ順番の結論をいうと8時すぎにガードマンが整理券を配り始めたのだが、結局全然15人に収まらずに撃沈。並んでいる最中から薄々感じていたが、やっぱりダメだった…

 

みんな一体何時に並んでいるのか、15人に収まったフィリピン人に聞いてみると、なんと午前2時…(驚)

 

ただ指定された場所で簡単な健康診断を受けたいだけなのに、もはや新型のiPhoneの発売日レベルで並ばないと無理だということが発覚…涙

 

 

 

うなだれならが帰ろうと歩く私のすぐ先に放心状態の20代後半のフィリピン人が一人。たぶんその男も私と同じで15人という狭き門から弾かれたのだろう。

 

同情しながらも、一体何時から並んでいるのか聞いてみた。

 

「午前4時」

 

なんと彼は午前4時から並んで撃沈したという…。もう可哀そ過ぎるが、彼への同情は次の瞬間にさらに増大。

 

なんと彼はどこか遠くの地元で野良犬に噛まれたらしい。なので狂犬病の無料注射(暴露後接種)を受けに来たのだが、どうやらその人数からもあぶれたらしい。

 

もういろいろヤバいが、野良犬に噛まれて早朝4時から待っている人を門前で追っ払うなんてさすがフィリピンとしかいいようがない…

 

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危うくご愁傷様と言いたくなるのをこらえて、すぐに注射打った方がいいよ!とアドバイス。無料じゃなくて有料になってしまうが、この辺で注射してくれる病院を教えてあげるも、お金がないらしい。

 

う~ん…、お金がないって言われても…汗

 

確かこの辺の私立病院だと、1回1,000~1,500ペソ(2-3,000円)だっただろうか…。それでこの人の命が救えるなら安いもんだが、それは私の役目なのだろうかと悩む…(そもそも保健所のクソ対応が問題…)

 

万が一、ここでお金のアテがないと言われてしまったら、この人を連れてこれから一緒に私立病院へ行くしかないのだろうなと思っていたら、「とりあえず近くの親戚の家へ行く」といってユラユラ歩き始めていった。

 

野犬に噛まれて、朝4時から並ぶも門前払い…。フィリピン人だって事あるごとに自国の洗礼を受けているのが分かる出来事…。

 

 

 

しかしあの緑の紙きれの為に本当に朝2時から並ばないといけないのだろうか…。そんな思いを見透かしたように、縄張りのフィクサーが500ペソでグリーンカードを何とかしてやると近づいてささやいてくる。

 

一瞬心が動いたが、こんな人達に頼んでもロクなことにはならないのでやはり自分で何とかしないといけない。

 

さてどうしたものか。

 

 

 

 

 

 

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