このブログの舞台はフィリピンパラワン島
6月に入ってすぐにとある事情をもった高齢日本人男性Aさんの帰国を手伝っていたが、昨日の14日の15時にプエルトプリンセサの港を発った。
フィリピンでは有名な2GOという大型フェリーでコロン島経由でマニラへの27時間の船旅。
それまでの状況を簡単に説明するとこんな感じ
Aさんが急にトライシクルに乗って訪ねてくる
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トライシクルを降りた際に座席にパスポートを置き忘れて紛失
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急いでパスポートを探す(地域トライシクル組合、警察、バランガイ・1日)
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パスポートは出てこない
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ポリスレポートの手続き(弁護士事務所と警察・2日)
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帰国の為の必要書類の手続き開始
・バランガイ証明書(1日)
・健康証明書(事情があり数日※本来は14日)
・トラベル許可証(出発の前前日に発行)
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日本大使館へパスポートの件で連絡し調整
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運よくパスポートが見つかる(紛失から4日後)
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国内線はエアアジア、国際線はフィリピン航空で航空券購入イ
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ミグレーションでECCの取得手続き(3日)
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マニラ行きのエアアジアが直前でキャンセル
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行政主導のフェリーへ計画変更(数日)
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フェリーのチケット購入
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出発の4時間前に港へ集合
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無事出発
という感じ。Aさんは英語も現地の言葉も分からず、ここパラワン島で一人暮らし。紆余曲折を経て長い期間ここに住んでいたわけだが、実は私はAさんとは面識はあったものの数回だけの関係。フルネームも知らなかったのだが、私としては目の前でパスポートをトライシクルに置き忘れた状態のAさんを見た状態だったので、放っておく訳にもいかず、もうこうなったら「人助け・徳を積もう」と割り切って帰国をお手伝いすることにした。
ちなみに全ての手続きを終えるのに約2週間もかかった。フィリピンの役所関係はどこに行っても長い行列で、普段から事務処理は遅いのに、今の時期はコロナの影響でもっと遅いし、余計なプロセスが追加されているし、必要な書類についての情報もはっきりしなかったので毎日いろんなところに行ったり来たりで大変だった。
ただ何はともあれフェリーに無事に乗れてここパラワン島を出発出来たので良かった。あとは予定通り日本に帰国できることを願うだけ。何かあれば電話がかかってくるようになっているが、さすがにもう電話越しにアドバイスを送ったり、通訳するくらいしか出来ることはないので順調に物事が進むように願うだけ。
ただ今回の件で、改めてフィリピンはシニアにはなかなか優しい国だと思った。もちろん対応する人や内容にもよるが、Aさんがシニアということで手続きが早く、上手くいった場面もあったのにはびっくり。
さらに普通のフィリピン人には「高齢男性が家族と同居せずに一人暮らし」というのは理解しがたいレアなケースで、彼らにとっては謎の状態。そしてかわいそう…という思考になり同情してくれる。
そして私に対しては「あなたは何?息子?違うの?じゃあ親戚?え?ただの知り合い?手助けしてるの?素晴らしい!」という感じになる。人によっては「あなたに神のご加護を!」みたいなる場合すらあった。
ちなみに聞いた話だとロビンソンなどのモール内のスーパーはシニアカードを提示すると20%割引だそう…(太っ腹ね)
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