パラワン島プエルトプリンセサ市のトライシクル
観光でフィリピンのパラワン島を訪れた際に、ちょっと出かける場合は徒歩以外には基本的にトライシクルを利用するようになります。今日はその時に知っておくと役立つことを書いていますので旅行の前にぜひお読み下さい。
※フィリピンは地域により、トライシクルの形状、運賃などが若干異なります。ここではパラワン島プエルトプリンセサ市についての情報となります。
トライシクルとは
ここパラワン島で近、中距離移動の足となる3輪の乗り物です。バイクにサイドカーが溶接され乗客が乗れるようになっています。流しのタクシーは走ってませんので、観光客だけでなく、ここでは庶民の足でもあります。子供を入れると最大7人くらいまで乗ることが出来ます。
乗り方
道路には流しのトライシクルが走っています。道路の脇に立って手を上げて合図を送ると停まってくれます。普通に立っているだけでも近寄ってくることもありますので、乗りたくない場合は首を横に振る動作をすれば大丈夫です。料金は慣れていない場合は事前に確認する方がいいです。支払いは目的地に着いてトライシクルから降りる時に現金で支払います。
※高額紙幣(200ペソ・500ペソ・1,000ペソ)はお釣りが無い場合が多いですので、トライシクル用に50ペソ、20ペソ紙幣やコイン(10ペソ、5ペソ)を事前に準備すると運賃の支払い時にスムーズです。
トライシクルの種類
① フランチャイズ・許可有トライシクル
②空港トライシクル
③無許可トライシクル
基本的には①のトライシクルに乗るといいですが、①と③を見分けるのは少し難しいです。 ③のトライシクルも暗黙の了解で営業し、普通に人々も乗っていますので特別気にする必要はなく、乗っても基本的には問題ありません。②の空港トライシクルについては後述します。
混雑解消の為、本来は①のトライシクルもボディカラーによって1日ごとに営業していい日とそうでない日があります(例:今月はブルーは月・水・金のみ等)。ただ週3~4日の営業だとドライバーも生活できない為、こちらも暗黙の了解で普通に乗客を乗せて走ってることが多いです。
乗車拒否されることも
帰宅ラッシュ時に遠い場所に行く場合は移動に時間がかかる割に稼げないので乗車拒否されることがあります。また営業可能日でない①のトライシクルや③の無許可のトライシクルは検問で違反切符を切られるのを避ける為、メイン道路や大通りをさけて通れる目的地以外は乗車拒否されることがあります。乗車拒否は普通のことですので、何度かトライシクルを停めて目的地に行ってくれるのを探すようにします。
トライシクルステーション
市内には数台のトライシクルが待機しているトライシクルステーションがあります。通常は看板が立てられており、「TODA」という現地の言葉が大きく書かれています。そこから乗ることも可能ですが、そこで待機しているドライバーは乗客が最低でも3~4人集まったら出発するシステムになっています。他の乗客分も払えば1人でも2人でも出発してくれますがある程度の交渉が必要です。
ボッタくりは?
基本的な運賃が10ペソ~と安いのと、治安もいい為、フィリピン首都圏のタクシーのように大金をボッタくられることはほとんどありません。ぼったくられる場合でも相場より20~40ペソ、多くても最大100ペソくらい高いくらいです。
運賃はいくらなの?
トライシクルにはメーターは付いておりませんが、通常距離により決まった金額が定められています。ただ実際は厳密に目的地まで何キロかで運賃を算出している訳ではないので相場を知る必要がありますが、旅行で土地勘のない場合はそれを把握するのは難しいと思います。
以下はそんな時に参考にするといい目安の運賃となります。
1人の場合15ペソ / km(5km くらいまで)
1人の場合20ペソ / km(5km 以上)
2人以上の場合一人あたり10ペソ / km
これは今までの経験と実態に沿って出来るだけシンプルに算出しましたが以下の注意点があります。
・観光客価格
現地(ローカル)フィリピン人は相場を把握しているのでもう少し安く乗りますが、この値段は許容範囲内レベルです。
・短距離は10ペソ / 人
だいたい1km 以内の「ちょっとそこまで」という距離は一人10ペソで大丈夫です。1km以上から目安は一人15ペソ / kmとなります。
・相乗り
交渉して運賃が安くなった場合は途中で他の乗客を拾いながら走ることがあります(相乗り)。
・大通りから乗る
交通量の多いハイウェイやメイン通り以外の入り組んだ場所から乗る場合はもう少し高い運賃が必要な場合があります。運賃を抑えたい場合はとりあえず一番近くのハイウェイもしくは大通りまで乗って、別のトライシクルに乗り換えた方がトータルは安くなることが多いです。
・空港トライシクルは別料金
先にも述べた空港トライシクル(白や青地にピンクの桜のデザイン)は目的地により決まった運賃が定められています。ちょっと割高ですが、ツーリストトライシクルとして登録され、プエルトプリンセサ市の観光課の管理下にありますので、ボッタくりはほとんどありません。何かトラブルの際はナンバープレートを控えておくと、場合によっては許可の取り消し等の処置がされます。また一般のトライシクルドライバーと異なり、一応、応急箱の常備、応急手当などのトレーニングを受けています。
・時間帯と目的地
夕方の帰宅ラッシュ時や、目的地に着いた後、ドライバーがあまり次の乗客を見つけられない場所の場合は運賃は割高になることが多いです。
・待機しているトライシクル
ホテル、レストラン等の前で客待ちしているトライシクルは割高となります。少し歩いて流しのトライシクルを拾うと運賃を安く抑えられます。
・時には交渉が必要
約15km以上の中距離移動はドライバーと交渉が必要ですが、基本的にトライシクルで15km以上移動することは稀です。
何時から何時まで乗れる?
基本的に主要な道路の場合は24時間トライシクルが走っていますが、時間帯によって台数は少なくなります。場所にもよりますが、午前6時~午後23時くらいまでは問題なく捕まえられます。
雨の日は濡れますか?
屋根はありますが、トライシクルはサイドドアがありませんので横殴りの強い雨の場合は濡れます。たまにカーテンが付いているものもありますが台数は少ないです。
乗り心地
乗り心地はあまり良いとは言えませんが、日本にはありませんのでそれも楽しめるかと思います。長距離の移動の場合は疲れます。
ドライバーについて
愛想のいいドライバーもいますし、不愛想なドライバーもいます。観光客だと分かるといろいろとツアーやマッサージなどを勧めてくるドライバーもいますが、「明日帰国する」や、「疲れて具合が悪い」などと言ってうまくあしらう方が無難です。フレンドリーで感じのいいドライバーもいますので、会話が弾み、一緒に出掛けたり、ドライバーの家に行く等は万が一のトラブルの可能性もありますので控えた方がいいです。
まとめ
いろいろ書きましたが、プエルトプリンセサ市のトライシクルのことであまり神経質になる必要はありません。普通に手を挙げてトライシクルを停めて、目的地を伝え、運賃を事前に確認するだけとなります。その時点で感じの悪いドライバーや高いと思う運賃を言うドライバーの場合は乗らずに次を探すといいでしょう。
前述した目安の金額を、距離を基に事前に確認したり、ホテルの受付スタッフに相場を聞いたりすれば不安なまま乗ることも無くなると思います。
どうしても相場が分からない、少しでも高い運賃を払いたくない場合は、数台のトライシクルを順番に停めて目的地を伝えて、それぞれの運賃の確認をすればだいたいの目安は分かります。
あとは乗っている時は揺れますので、ポケットからスマホや財布が滑り落ちたりしないよう、また忘れ物に注意をして乗るようにしましょう。
ガタガタ走るトライシクルに乗るのも旅行の思い出になると思います。
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