油断禁物のフィリピン
日本人としてフィリピンにいると少なからずフィリピン人からお金がらみの話が舞い込んでくるが、実感としては９９．６７％の確率で私の中身の少ない財布が被害にあいそうな感じ・・・
採算という大事な部分がその「うまい話」には入ってないのが特徴で、とりあえず始めるのが大好き。
あとは無意識レベルで神様がアーメンでアレしてくれて商売繁盛と思っているので真に受けないことが重要。
私の場合は「無い袖は振れない」という当たり前の掟のおかげで今まで元気にやっているが、それでも過去にほんの少しだけ痛手を負ったこともある…
しかしお金が絡むと普段は固い絆で結ばれているはずの兄弟、従妹、親戚まで騙すこともあるので私なんか仮にベストフレンドと呼ばれても一瞬にしてカモネギちゃんにグレードダウン・・・汗
そんなフィリピンだが、最近ちょっと知っているフィリピン人女性のA子の話を小耳に挟んだのでちょっと紹介するとしよう
題して
A子
私は過去に２度だけA子と面識がある。状況としてはA子により詐欺まがいの被害を受けた人を何人か知っていて、その流れで会いたくないのにたまたま会ってしまったのだがよく覚えている。
A子は３０代後半のぽっちゃり系。
見た目は普通のフィリピン人だが、時折隠しきれない三段腹黒い部分が垣間見えていた。
そんなA子、今回の仕事の舞台は私の住むバランガイ（町）のキャプテン（町長）が開くパーティー。どうやらそこで小銭稼ぎのスマッシュヒットを一発かましたようだ。
町長とA子の関係は分からないが、そんなところに潜りこむ術を知っているのがA子のスキル
ふふ、以下、聞いた話から会話を再現してみよう・・
町長の叫び
町長
「今度大事なパーティーするからレチョン（子豚の丸焼き）とシーフード料理一式の準備宜しく！！」
A子
「ハイ Sir ーー!!」
町長
「全部でいくら？」
A子
「ディスカウントして９，０００ペソ Sir ーー！！」（約２万円）
町長
「オッケー！じゃあこれ９，０００ペソね、領収書もらってきてね！宜しく！」
A子
「イエッサー！！」
町長
「大きめのレチョン宜しくね！小さいとカッコ悪いから！」
A子
「もちろん Sir ーー！！」
ーーーーパーティ当日ーーー
町長
「ルンルンルン」
町長
「どれどれ、会場はどんな感じだ」
町長
「ん、レチョンもシーフードもまだなの？」
「A子ーーー！エーコーー！！」
「お、そこの君、A子見た？」
スタッフ１
「いいえ」
町長
「ね、そこの君、A子見た？」
スタッフ２
「いいえ・・」
町長
「あ、あの、、そこの君、え・え・・A子み、見たよね？」
スタッフ３
「A子？誰ですかそれ・・・」
町長
「え・・え・・A・・・」
スタッフ３
「そんなことより町長、料理はどこですか？レチョン超楽しみ♡」
町長
「れ、れちょん、A、A・・・」
スタッフ３
「みんなお腹空かしてるみたいですよ♡」
町長
「れ、れ・・・」
町長
「レチョーーーーン！！！！！」
完
ということで一体なんのパーティーか知らないけど完全に面目丸つぶれの町長…（可哀そう）
こんなときは警察？
いやこんな相談はいくら暇な警察でも相手にしてくれないし、そもそもみっともなさ過ぎる…
ということでこの件は闇に葬られることに…
もちろんA子はここまで計算していたと思われるが、この狭い町で町長とばったり会ったらどうするつもりなのだろうか…
とにかくこんな感じでA子主役の吉本新悲劇は幕を下ろしたのだが、その辺に一定数いるであろうA子のような人には気を付けなければならない。
おまけ
昨日見かけたローカルモールのレジの女性
頭に突き刺さっているボールペン
レチョンについてもう少し知りたい方はこちら
