前回こんな記事を書いたのだが・・・
今日はこれを読んだうえでぜひ読んで欲しい・・・
今朝ついにレンタカー屋さんが車を持ってきた
ワインレッドの色をしたコンパクトカー(マニュアル)
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
!?
マニュアル!!??
な、なぜにマニュアル・・・・
やばいだろう・・・
聞くとどうやらここに宿泊中のUSおじいちゃんが頼んだのはオートマ
しかしフィリピン人夫婦が営むレンタカー屋が持ってきたのはマニュアル・・・さすがフィリピン。ちゃんと間違ったやつを持ってくる・・・
あのおじいちゃんの過去は全然知らないが、現状はどう考えてもオートマがいいに決まっている、、、
7日連続で借りる太客を見つけたからか、ニコニコしながら何かしゃべってるレンタカー屋の夫婦。。
一応、聞いてみた
私「あ、あの・・・オートマじゃないの・・?」
レンタカー「今日はマニュアルしかなかったのよね」(笑顔)
私「・・・・」(こいつらオートマ車持ってないんじゃ・・・疑)
レンタカー「でも今話したら、マニュアルでもいいって言ってたからノープロブレム!」
私「・・・・・」(い、いや、、ノープロブレムじゃなくてノーチョイスじゃ・・・)
7日レンタルと聞いて、強引にマニュアル車をレンタルさせたという疑いは晴れないが、とにかく心配だ。。
さっそくゆっくりとした足取りで車に乗り込むおじいちゃん。車がちゃんと問題なく動くかチェック。
イグニッション回し、エンジンに火をつける・・・
ニコニコしながら見守るレンタカー屋の夫婦と、嫌な予感しかしない私
「ブゥウォーーーーーーンっ!!!!」
「ブゥウォーーーーーーンっ!!!!」
「ブゥウォーーーーーーンっ!!!!」
「ガガガッ!!!」
「ぷしゅーーーーーーーーーーーーーーーぅ」
レンタカー屋・私「・・・・・・・」
いきなりふかしまくりエンストするおじいちゃん
激し過ぎるエンストの衝撃で、普通では出るはずのない音と、若干車体がちょっと浮くというスゴ技を披露
今のでやっと悟ったのか口を開けたまま唖然とするレンタカー屋の夫婦
私はそっと心の中で「カルマ・・・」とつぶやいた・・・
すかさず再度エンジンをかけるおじいちゃん
とにかく20秒ほどブォーンブォーンとエンジンをふかしながら、一生懸命1速に入れようとする。
そもそもニュートラルから1速に入れるのにアクセルは必要ない…汗
その状態だと万が一ギアが入った後に急発進して飛んでいってしまう…怖
「バキっ」という音と共に何とか飛ばずに1速には入ったようだが、クラッチペダルをちゃんと踏んだかは神とおじいちゃんのみぞ知る・・・
ノッキングしながら何とか進むコンパクトカー
そして再度
「バキっ」
ふふ、どうやら2速に強引に入れたようだ・・・
「ブゥウォーーーーーーンっ!!!!」
急にアクセル全開
辺りはリアタイアからまき散らされた砂ぼこりが舞う
そのまま最初のコーナーへ
横にある溝までリアタイアがあと1センチという距離でカーブを決めるおじいちゃん
取り残された私たち・・・・
レンタカー屋の夫婦の奥さんの方が超小声で「オーマイガっ・・クレイジー…」とつぶやいたのを左耳で聞きながらみんなで走って後を追う
300メートル先のおじいちゃんはT字路に車を突っ込んだまま停止
私「ねぇ・・・ちょっと助けた方がいいんじゃない?」
レンタカー「だ、だだだだ、ダイジョウブ、、、でしょ・・・」
私「保険はついてるんだよね・・・」
レンタカー「う…」
はっきりしない答えだが、もし保険付きだとしてもいったい一応がどの範囲をカバーしてくれるのだろうか。きっとおそらく車体のみだろう
対人、対物はない…ナムアミ
車体を除く全ての責任はあのおじいちゃんのドライブ次第。。
なんとか戻ってきたおじいちゃんに、ヴィラサクラの中庭の駐車場を破壊されてら困るので適当に言い訳してわき道に駐車してもらう
車を降りたおじいちゃんは一言
「◎△$♪×¥●」
その場にいる誰も何を言ったか分からなかったが、表情を見る限り大丈夫という感じだろう・・・
引きつった笑顔で帰るレンタカー屋の夫婦
残された私はおじいちゃんにどこ行くんですか?と質問
おじいちゃん
「◎△$♪×¥●」
どこ・・・?(涙)
若いフィリピン人奧さんがやっと出てきたので、小声で聞く
私「あ、あの・・・どちらへ?」
奧さん「〇〇〇〇」
私「!?」(遠っ・・・・南へ片道100キロ越え・・・)
私「・・・・・お、お気をつけて・・」
そのまま車に乗り込む二人
「ブゥウォーーーーーーンっ!!!!」
・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
み、見なかったことにしよう・・・全部・・・
USおじいちゃんの話は続く