「他のドライバー、歩行者の迷惑にならないように運転する」
これは日本で運転するときに99%の人が無意識レベルで実行していることで、それプラス道路交通法を遵守する。そして道路全体の車の「流れ」を意識してそれを乱さないように走る。ドライバーにとってはそれなりに気を遣うが、それによってみんなが走りやすい道路環境ができ、交通事故の確率を小さくしている。
しかしここフィリピンパラワン島では・・・・
まず道路上で一番偉いのは運転手!道路の王様!しかし、もちろん道路上にはたくさんの車がいるので、家来のいない王様だらけ!常に「相手がよけるでしょ」という前提でみんなが運転
多い事例は
・ウインカーを出さずに曲がる(もしくはウインカーが壊れている)
・止まりたい時に何の合図もなしに好きな場所で止まる
・反対車線を爆走する
・隙あらばオーバーテイク
・後のことを考えずに駐車して、出るときにうまく出れずにみんなの邪魔になる
・道路へ合流するときは対向車がいようが、タイミングなんてお構いなし
・前が詰まっているのに交差点へ突っ込み、他の進行方向に向かっている車のバリアとなる
・夜ヘッドライトをつけない
・目で見て分かるレベルの整備不良車
・なんかバイクに3~4人くらい乗ってる
これを同時にたくさんの車が普通にやっているので、刺激的な空間がいつも出来上がり、他のドライバーは数秒後に自分のまわりの車がどういう動きをするのか予測不可能。というかあまり他の車のことを考えないので予測もしない。視界に危険が状況が入ってきたら急ブレーキをかけるか、クラクションを盛大にならしながら突っ込むかの2択!
信号のない交差点などはとりあえず突っ込んでみて行けそうなら行き、他に突っ込んで来る車がいたら両方がギリギリで止まって、最終的に究極の譲り合いが生まれるというファンタスティックな感じに!ただその間も他の車は虎視眈々とオーバーテイクを狙うというF1の第一コーナー並み!F1レーサーはプロ中のプロでスーパーライセンスを持っているが、こっちに関してはライセンスすら持っていないドライバーも含まれるので相当タチが悪い!
先日そんな素晴らしい状況の道路を走っていると狙ってもないのに1日に3つもザ・フィリピンという光景に遭遇!ありがたくブログに載せさせてもらうことに!
ということで
エントリーナンバー1.
荷物のことは気にしない!全開走行!!
壊れていて荷台のドアを閉めないのか、わざと閉めないのかは不明だが、ドア全開で走る。そこにフィリピーノとフィリピーナが乗っているのは置いておいて、バイクのライダーもあんな場所から直視されたら気まずいだろう・・・うまく追突できれば直接バイクごと荷台にダイブできるようになっている!
エントリーナンバー2.
オレの邪魔をするな!計算しない人々!
パラワン島のメイン道路であるナショナルハイウェイでの一幕。大型トラックが垂れ幕に引っかかってしまっている。
そのまま無視して走り続けて電柱どこなぎ倒さなかったので、ドライバーにはナイスドライビング賞をあげなければ!
頑張って引っかかりを取るドライバー
しかし先日までこの垂れ幕はなかったので、設置した方も全然トラックのことを考えていない・・・
引っかかりをとっても垂れ幕ごと取り除かないと第2、第3の被害が出ると思うがそんなの誰も気にしないのがフィリピン流!
エントリーナンバー3.
音速の救急対応が可能!!
これまた南へ向かうナショナルハイウェイを走っていると何やらガソリンスタンド付近で人だかりが・・・
警察もいて交通整理しているので事故でもあったのかと思って近づいてみる。。
救急車まで・・・・大きな事故かな・・・(心配)
回り込んでみると・・・
え・・・・・
救急車?・・・
救急車がジプニーの横っ腹に激突・・・
OMG・・・
しかしどうなったらこの広いガソリンスタンドの入口でこの大きな車2台が衝突するのか・・・
野次馬も・・・(なんでみんな同じ姿勢・・・??)
しかし救急車なので迅速な対応が可能なのが唯一の救い!!
中では手当てが行われている!
乗客はどうやら軽傷みたい!(安心)
そうこうしているうちにサイレン音が!!向こうからもう一台の救急車が!!
まぁ事故は事故なのでアレだが、やはり飽きれてしまう光景・・・
しかしこんな感じで日々あちこちでよく分からないことが起こっているのはさすがのフィリピン。
自分が加害者はもちろん被害者にならないように気を付けなければ・・・