一年で一番盛大な行事
September(9月)・October(10月)・November(11月)・December(12月)の4ヵ月はフィリピンでは Ber Months と呼ばれてクリスマスのシーズン
日本人からするとTシャツを着てクリスマスと言われてもピンと来ないと思うが、先日もクリスマスツリーがトライシクルで運ばれていたのを目にしたところ
もうクリスマスは近いのである。
出費のかさむ12月
フィリピンでは12月は特に出費がかさむ月で、理由はもちろんそのクリスマス。飾り付けをしたり、プレゼントを交換したり、渡したり、パーティをしたり。
フィリピンは毎月の給料を2回に分けて支給するので給料日が2回あるのだが、1回で渡してしまうと使い切ってしまい1ヵ月暮らせなくなることがあるので、法律で月2回と決められている。
さらに給料日は1 Day ミリオネアといって、給料日のその日だけお金持ちになった気分で欲しいものをたくさん買う人が多く、そんな感じなので一般的に貯金に精を出す習慣はない。
それについては諸説あるが、もしかしたら一般庶民は普通にいくら暮らしても贅沢な気分を味わうことは一生出来ないので、給料日くらいは後先考えずに人生を楽しむ為に敢えて浪費しているのかもしれない。
12月は13ヵ月目の給料あり
そんなこんななので出費のかさむ12月は予算が心配。しかしそれは13ヵ月目の給料で解決されるのである。
12月はいつもの2回の給料に加えて、実質クリスマス用に13ヵ月目の給料と称してプラス1ヵ月分の給料が支給される。
ちなみにその13ヵ月目の給料は非課税。さらに年金受給者にも同様に12月はプラス1ヵ月分が支給される。
大移動
海外でOFWとして働くフィリピン人や、都会に出て働く人はクリスマスを家族と過ごすために田舎へ戻ってくる。
恋人同士が盛り上がる日本とは違って、フィリピンのクリスマスは家族と過ごすことがとても重要視されている。
なので12月半ば過ぎくらいから空港は人がいっぱいで、地方のバスターミナルなども人で混雑する。
今年のクリスマス
例年のクリスマスはこんな感じなのだが、今年はどうなるのだろうか。
コロナ渦の影響で失業者は多いし、OFWはお金を持って帰国するどころか、逆にお金がなくて、帰国も出来ない人も多い。
働いている人の中にはさっきの13ヵ月目の給料を、既に先払いでもらって生活費の足しにしてしまった人も多い。
そしてそもそも人の集まりは基本的にコロナ感染リスクが高い為、禁止されている地域もまだあったりするし、パーティーは一応ダメである。
すでにクリスマスのカウントダウンが始まったフィリピン。なのに特にその話題にはまだ触れられていないという計画性の無さを感じるが、フィリピン人にとってクリスマスは特別。
コロナ渦で自粛となるか、それとも例年通り楽しく過ごすのか。
宗教も絡んでいるのでちょっと複雑かもしれないが、個人的にはTシャツで静かに過ごすクリスマスも悪くないと思っている今日この頃。
【おまけ】
パラワン島を撮影した動画です。時間がある方はぜひ見てみてください。
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