フィリピン最後の楽園パラワン島 日常編

日本と全然違う!そんなパラワン島での暮らし / 2017年~現在

【本音】フィリピンで働くストレスと自分自身を考える / パラワン島

 

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このブログの舞台はフィリピンのパラワン島

フィリピン

普通に生活していても何かとストレスが溜まる国フィリピン。特に働いている場合は時々泣けてくることすらある。

 

実際数年前にここパラワン島に一人で旅行に来てくれたマニラの日系企業で働く単身30代の女性は、私にフィリピンで働く愚痴を話している内に自然と涙が溢れて泣いてしまった。

 

日本人の顧客や上司、仕事で関わるフィリピン人の間に立ち、いつも大変な思いをしていたのだが、その話の内容は共感できるものばかり。

 

日本のスタンダードを求める顧客を持つとクレームは半端ない。いつも自分ではコントロール出来ない部分に不安を感じながら仕事をしなければならず、責任だけ追及されてしまう。要求にしっかり応えたいけど無理なものは無理なのだ。

 

なぜならボールはフィリピン人が握っていてどこに投げるのか分からないし、最悪な場合はボールは無くなってしまう。

 

同じフィリピンでも西の果てにあるこの島で、休暇中に普段言えない愚痴をこぼすことは精神衛生上とてもいいと思うし、出来るだけ心をすっきりしてマニラに戻って欲しいと心から思ったのを覚えている。

 

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その辺を走るジプニー

 

何が原因? 

不履行と不誠実、無責任と無秩序、おまけに矛盾まで付いてまわる環境は、笑顔溢れるホスピタリティという表の顔しか知らない人には理解しがたいと思う。

 

もちろん日本で働くのも大変である。私も10数年日本で働いていたので知らない訳ではない。ただ逆にその経験がフィリピンではストレスを増大させている可能性もある。

 

無意識のうちに日本の経験則に従って仕事をしてしまい、結果が予想通りにならないという結末。問題の多くはプロセス中の見えないところで起きる。

 

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ルンピアというフィリピン料理

 

悪影響が…

最近は初対面のフィリピン人を見るたびに、その人の振る舞いから仕事ぶりを勝手に推測してしまう癖がつき、全然友達になろうという気持ちが起きなくなっている。

 

別に知り合いや友達としての関係であれば、普通は利害関係がないのでそんなことをする必要はないし、仲良くなって楽しく過ごせばいいのだが、過去の経験から無意識に導き出される働くその人の姿を脳内で見てしまうと勝手にその気が失せるのだ。

 

以前はそんなフィルターは無かったので、いろんなフィリピン人と仲良くなったし、実際いい人もたくさんいた。

 

ただプラスマイナス査定をし始めると、いかにプラスがあったとしても、痛恨の一撃で最終的に全体としての印象はマイナスになってしまう。

 

仕事の場合は何が何でも、ちゃんとしたフィリピン人を探す必要があるので、見つかるまで一生懸命トライ&エラーを繰り返す。そして100人に1人くらいのレアな確率を探し当てる。

 

ただ友達となるとそこまでしたくない…もともと昔から友達は頑張って作るものではなく、自然と出来るものと個人的には思っていた。

 

ちょっと話がずれてしまったが、ストレスを自分自身で管理し、上手に発散するのはフィリピンではとても大切だと思う。

 

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パラワン島プエルトプリンセサ空港

 

ストレス管理

日本ではストレスをかける方がハラスメントと認識され、わずかながらでも状況が改善されつつあると聞いているが、フィリピン人と日本人ではそもそもストレスだと感じる部分が違うので相手に頼ってはいけない。

 

自分一人で好きなことをして過ごす時間を英語ではMe-timeというが、フィリピンではこの時間をちゃんと持てるかどうかがポイントで、もはやスキルと言ってもいいと思う。

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フルーツスタンドで働く女性たち

 

今のフィリピン

現在のフィリピンのコロナ渦でも、初動こそ良かったものの、その後はなし崩し的にダメになっていく状況を目の当たりにし、幻滅したフィリピン在住の人も多いと思われる。

 

飛行機は直前でキャンセルされまくり、返金処理も全然進まない。感染者が増える度に効果のないルールばかりがどんどん増える。現状の最新のルールを追いかけるだけでも一苦労なのに、それが実際に実行されているかどうかはまた別の話で訳が分からない。

 

フィリピン×コロナは想像以上にタチが悪そうで困っているが、文句を言っても仕方がない。この辺りの話をすると、最終的に嫌ならフィリピンに居なければいいでしょという反論の余地のない答えが返ってくるのがオチ。

 

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私の場合は自分でもよく分からないことが多い。フィリピンを好きかと聞かれれば好きだが、もちろん全てではない。人間と同じで長所と短所があるのだ。

 

いろいろとこうやって書くのは、まがりなりにもフィリピンに関わっている者としての期待の表れでもある。ただ期待しても裏切られることはやはり多いのだが、それでも期待するのをやめられない。もし期待すらしなくなったら、そこが終わりだろう。

 

青い海、緑の草木、砂埃の舞う田舎道、大きな空、オレンジに染める夕焼けと暗闇に浮かぶ無数の星、その日を生きるフィリピンの人々

 

もしかしたらこれらが自分の生活から無くなるのが嫌なのかもしれない。

 

道を歩くとフィリピン名物の今にも倒れそうな電柱と絡まる電線が見える。

 

今のフィリピンみたいだ

 

 

【フィリピン最後の秘境パラワン島】

動画を撮りました。ぜひ見てみて下さい。

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Discover Palawan

 

 

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