いろんな意味で書こうか書かまいか悩んだけど
子猫を拾った
雨降る日曜の夜
とある小さな商業施設のサロンの前、タイル貼りの暗い廊下の隅でこの世の終わりのような感じで泣いていた子猫
目やにがたまり
ずぶ濡れで震えながら泣いている子猫
おそらくというかほぼ100%このままだと死んでしまう状態
フィリピンでは子猫、子犬を拾って育てる感覚と余裕はない。私もいい人ぶって拾うのは簡単だが、育てきるのは大変
拾った子猫をまた捨てるわけにはいかない
自分も将来どうなるか安定している訳じゃないので子猫を拾ってる場合じゃない
でもこのままだと死んでしまう子猫
どう見ても助けがいる
私も30数年生きてきて良いも悪いもそれなりにいろいろ経験をしたが
いろいろあっても「次」があったのは助けてくれた人達がいたから
もしそれらがなければ大げさではなく今生きているかどうか分からない
私の場合は本当にいろいろ困難な時に、自分のまわりには誰がいてくれて、だれがいなくなったかが分かった
いろんな意味で貴重な体験をした
泣き叫ぶ子猫を前にふとそんなことを思う
こんなフィリピンの隅っこのパラワン島でこのままだと近い将来死んでしまう運命の子猫を目の前にして「無かった」ことにできるほど私は賢くなかった
アホだね
連れて帰ることに
とりえず引き取ってくれる人を見つけるまで自分で面倒を見る
しかたがない
これも運命
アホな私はこんなふうに考えて部屋に連れて帰った
あれから約1週間
元気になった子猫
名前はココア