フィリピン最後の楽園パラワン島 日常編

日本と全然違う!そんなパラワン島での暮らし / 2017年~現在

【フィリピンと麻薬】売人はこうやって毎日捕まる / パラワン島

 

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フィリピンと麻薬と言えば2016年にドゥテルテ大統領が就任してから始まった「麻薬撲滅戦争」が有名だが、これは違法薬物に関わっていると思われる国民に向けて警察を差し向け、問答無用で処刑するというもので、フィリピンという国だから出来る離れ業。

 

更生の機会を与えるとかそんな悠長なことは一切なく、容疑者の段階から命を狙われるので、それを恐れて自ら出頭する人まで出てくるほど。

 

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収容人数を大幅に超えたフィリピンの刑務所 photo by Human Rights Watch

ちなみにデータによると既に約5年で約6,000人の容疑者が三途の川を渡ったらしいが一説にはドゥテルテ大統領の命令で放たれた正体不明の武装集団の活動によって他にも数千人がアッチの世界に旅立ったとも言われている。

 

国際社会や人権団体から非難を受けているという話は別の機会に書くとして、今回はフィリピンと違法薬物についてここパラワン島に住む私が見聞きした身近な事例を絡めて書いてみようと思う。

 

日本でもそうかもしれないが違法薬物はここフィリピンでも身近な存在と言える。

 

昨日も私の住むパラワン州の北部の有名な離島であるコロン島で売人が逮捕されている。ちなみにこの辺ではちゃんと捜査をして逮捕までしていることが多く、いきなりフルフェイスのヘルメットをかぶった正体不明の男に暗闇で銃口を向けられるという話はあまり聞かない。

 

容疑者の逮捕までは報道を見る限り基本的におとり捜査がメイン。場合によっては印を付けた紙幣を使って容疑者を辿ったりといろいろやっているみたいだ。

 

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こんなニュースは多く、ほとんど毎日どこかの誰かが違法薬物で逮捕されている。

 

数年前に知人であるフィリピン人の家で飲んでいた夜にはそのお隣さんの家にいきなり警察が来て男が連行されていったのを目撃した。

 

このブログでも以前書いたことがあるが、知り合いのフィリピン人が薬物検査をする仕事をしていて、よくパラワン島の各地に出張して住民に抜打ち検査をしていたのだが、話を聞くと50人検査したら10人以上が陽性だったということもあると言っていた。

 

たぶんある程度目星をつけてやっているので高確率なのだろうが、なかなかビックリする数字だ。

 

ちなみにその部署の職員が逆に抜き打ち検査されたところ数人が陽性だったという話は秘密となっている…汗

 

私は幸いにも子供の頃から母親から「女性に臭いと言ってはダメ!あと薬物だけは絶対ダメ!」ということを口を酸っぱくして言われていたのでもう感情を挟む余地なしにパブロフの犬的に薬物には拒否反応があって興味も一切ない。

 

もし好奇心旺盛な年頃の10代後半や20代前半で子供がフィリピンに行くという場合は親は違法薬物は絶対にダメだと念を押しておくことをおすすめしたい。

 

今はコロナでフィリピンに遊びに行く機会も流行っていた英語留学する機会もないので普通の日本人がフィリピンと関わる機会はほとんどないが、これが以前の賑わいを取り戻した時には絶対にその子達が100%安全だという保証はない

 

もちろんフィリピンに滞在していても普通は薬物と関連を持つことはない、と言いたいところだけど、友人の知人というくらいの近い関係の線で比較的簡単に違法薬物と繋がりが出来てしまうことが無きにしも非ずなのである

 

フィリピンのネガティブキャンペーンをしている訳ではないが、確実に日本より違法薬物は蔓延してると思うし、大麻などは決して給料が高いと言えない普通のフィリピン人でもそれなりに手軽に買える値段で売られているらしいので、日本人の金銭感覚で言えばコンビニでお弁当を買うくらいの出費で手に入る環境にあるということになってしまう。

 

それに海外にいるというテンションが上がっている時には普段は出来るはずの正常な判断が出来なくなることも考えられるので念には念を入れてしっかり釘をさしておく方が安心。

 

ちょっと話が逸れたがフィリピンと麻薬については最初に書いたように他の国とは行政対応も違うし、それをさせるほど蔓延しているとも言えなくもない。

 

未だにその辺のスクーターに乗ったフィリピン売人が末端で売り捌いては捕まってを繰り返しているので麻薬撲滅戦争の効果も意外と表面的なのかもしれない。

 

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photo by Palawan News


おわり

 

 

 

 

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