被害が大きかった先日の台風22号。
ここパラワン島では、地理的に被害の出るような台風は来ないという神話があったのだが、それが崩壊。
場所によっては壊滅的なダメージを負ってしまった。
私の住むパラワン島の州都プエルトプリンセサにも台風は直撃。ゲストハウスのヴィラサクラは大木が倒れてきれこんな感じになってしまった。
このスペースはちょうど1年前に一生懸命リノベーションを行った場所。ゲストを迎えることなく終わってしまう結果に…涙
この木は本当にデカい。根本は直径1.5mくらい、高さは50m超え
木も折れたが、私の心も一緒に折れた…
台風は17日に上陸。電気・水道・電話回線・ネットのインフラは、大ダメージ。
この辺に電気が復旧したのが、約1週間後。私の住む場所は、水道局が近いので何とか2日後にはちょろちょろ出たが、今でも出ない場所があるくらい。
電話も全回線不通。復旧したのは5日後くらいだっただろうか。その間はスマホを見てもSOS発信しかできなくなっていた。
ちなみにフィリピン政府も一時はパラワン島と連絡がつかなかったらしく、何がどうなっているか状況確認ができかなったそう。
ネットに関しては、うちはPLDTだが、未だに復旧していない。11月の末にどこかの作業員がなぜかウチのネット回線をぶつ切りしたので、今回の台風の影響を合わせると、すでに1ヵ月以上使えていない状態…
当初は現金も引き落とせなかったので、手持ちの現金だけが頼りの状態が続き、夜はロウソクの火を灯すので、財布の中身も心もなんだかとても心細かった。
しかし、台風が去っても、折れた木や電柱の後処理が大変。行政に言っても対応してくれないので、チェーンソーとノコギリで切っていくしかない。（これが本当に大変…）
ちなみにフィリピンでは、勝手に木を伐採すると法律違反になってしまう。自分の土地に生えている木でも同様。チェーンソーも許可なしだと捕まってしまうのだが、もうそんな悠長なことを言っている場合じゃないので、みんなどんどん切っていた。
そこら中に誰も管理しない木が生い茂っていて、今回の台風でバンバン倒れたのだが、ヴィラサクラに直撃した大木の生えていた土地は、フィリピンあるあるの所有者不明の土地。
以前、危ないので切ろうとしたが、許可が取れなかった。そして結局今回の被害に繋がったのだが、責任の所在も不明。不明ということは、泣き寝入りしかないので、後始末は全部こっちでやらなければならない。
途中で陸ガメ？発見
リスとかサソリとかヘビは見たことがあるけど、カメは初。まわりには池も川もないので、きっと陸ガメだろう。。台風でビックリして出てきたのだろうか…
それはともかく、今回の台風は本当に予想を超えた被害になってしまった。
前置きが長くなってしまったが、ここからが本題。
昨日、年末に向けて買い物にショッピングモールのSMへ。そこで冷凍のハッシュドポテトを購入。
たくさん入って100ペソくらいで、味も美味しいので私のお気に入り。ただ、5パックも買ったので、買いすぎたと思って1パックを近所のフィリピン人にお裾分け。
その家の大人はみんな出かけていたので、小学生の男の子に渡しておいた。そして、しばらくしてその家のお母さんに会った時にこう言われたのである。
フィリピン人のお母さん
「あのポテトのアイスクリームありがとね！」
私
「いやいいですよ！あれくら…？あれ？あ？ア？アイスクリーム！？」
フィリピン人お母さん
「初めて食べたけど、アレは日本スタイルなのね！」
私
「…い、いや…アレは…（汗）」
なんとアレを揚げずにそのまま食べたのである。
ちなみにそのフィリピン人一家の隣人家族は、私がわざわざ差し入れするくらいなので、お世辞にも裕福とは言えない家庭。ぶっちゃげ言うと貧困層。
ハッシュドポテトを食べた事がない！？、というか存在を知らない？、もしかしたら冷凍食品すら知らない…！？
貧乏だからと言っても、この情報あふれる現代でそんなことが起こるなんて考えづらいのだが、ここはフィリピン。予想を上回ったり下回ったりする出来事が多々起こる国。
私は家が貧乏だろうが差別しないし、人付き合いもそれなりにするのだが、よくよく考えると彼ら家族がショッピングモールに行ったという話は聞いたことがない。いつも「モールの商品は高いから」と口癖のように言っている。
私
「アレ、実は揚げて食べるやつで…」
フィリピン人お母さん
「そうなの！？どーりで！！アッハッハー！笑」（豪快）
…確かにハッシュドポテトは揚げて食べる食べ物であることは間違いないはず…。でも冷たいままシャリシャリ食べてはダメという訳でもない…。。
それにパッケージには、ハッシュドポテトという食品名や調理法などは何にも書いていない…
ならそのまま食べてもダイジョウブ？
いやいや（汗）、あの見た目と素材のものをダイレクトにシャリシャリいくヤツいないだろ…
このウソのような本当のハッシュドポテトアイスクリーム出来事は、つい最近の台風の衝撃を上回り、私の記憶に刻まれることになってしまった…
年末にいろいろ衝撃的な出来事が続いたが、とにかく今年ももうすぐ終わり。
2020年にコロナパンデミックが始まってから、なにかと苦しいことが多いし、今回の台風のような不運な出来事もあるけど、これも人生。
来年になれば劇的に状況が良くなるということもないだろうけど、やれることは、ベストを尽くすのみ。
私の座右の銘は、人生苦しい時が上り坂。
ということで、今年最後のブログはこれでおしまい。生きていくのに結構必死なので来年どのくらいブログを書けるか分からないけど、時間があれば書いていきたいと思っていますので、たまにはチェックしてみて下さい。
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ニューイヤーに向けてロケット花火購入 1発10ペソのあやしいのを7本とその他いろいろ
— パラワンの海から 𓆛 KEI (@palawan_japan) 2021年12月26日
台風被害の鬱憤をカウントダウンと一緒に吹き飛ばす🚀 pic.twitter.com/TQ62DMudqw
では、皆様よいお年を！
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