フィリピン最後の楽園パラワン島 日常編

日本と全然違う!そんなパラワン島での暮らし / 2017年~現在

【実録】男が働かない国フィリピン / パラワン島

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男が働かない話の前にフィリピン特有の男女の社会的な立ち位置の背景を知る必要がある。ちなみに文中に出てくるタンバイという言葉はフィリピンで公用語のタガログ語で無職で働かない人という意味。

 

語源は知らないが仕事待ちでスタンバイしている男と覚えると覚えやすいかもしれない。

フィリピンは男女格差の無い国?

世界経済フォーラムというところが世界153ヵ国を対象に調査し、その国の男女格差の度合いをランキング化した報告書が昨年末発表された。

 

フィリピンは実は男女格差の少ない国ということでほぼ毎年10位以内の常連国。ちなみに日本は毎年100位以下で先進国としてはかなり遅れた感じの残念な位置にある。

 

なぜフィリピンはランキングが高いのか、今日は私の経験を元に勝手に推測してみることにしてみよう。

 

フィリピンの女性管理職

日本とフィリピンとで生活してきて最も男女格差を顕著に実感するのが女性管理職の存在。

 

2015年の国際労働機関の調査ではフィリピンの女性管理職の割合は47.6%でなんと世界第4位。日本が96位なので両国で生活してきた私がその差を感じるというのはただの勘違いではないだろう。

 

こんな風にランキング上では意外にもとても優秀なフィリピン。ただフィリピンで生活していると素直にそれを受け止めることが出来きない事情も垣間見える。

 

男衆が働かない疑惑

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街角でたたずむタンバイ

ちょっとステレオタイプな話をするとフィリピンでは冒頭に説明したタンバイと呼ばれる無職の男達が昼間から路上脇でギャンブルをやり酒を飲んでいるイメージがある。

 

そんな光景が本当に見られるかは地域差もあるが、「普通に」働かない男が多いのも事実。これにはいい年した男が無職だからといって日本みたいに変な目で見られるという風潮があまりないのも関係しているだろう。

 

ではここで2人の私の知り合いの話をちょっと紹介しよう。

 

フィリピン人A氏の場合

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フィリピン人男性A氏は20歳で結婚し奥さんと子供4人の6人家族。

フィリピンあるあるな職を転々としながらも一応は働いていた。ただ40歳になるまで給料を家庭に入れたことは一切なく、すべて自分の小遣いにするという禁じ手を20年も続けてきた猛者なのである…

 

その間の家計は奥さんが働いて貧乏ながらも何とか家計をやりくり。この話を一切の後ろめたさなしに語る彼は「俺は20年間も自分の為に働いている」という誇りさえ感じる口調でとても印象的だった

 

本当はもっといろいろ疑問をぶつけたかったが誇らしげな彼の20年間を否定するようなことははばかれた…

医者の奥さんを持つB氏

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次にB氏。彼は今まで一度も働いたことがない40代のエリート無職。

 

奥さんが小さな開業医をやっているので稼ぎはそこそこあり働く必要がない。彼は身なりも小綺麗な全タンバイ憧れの存在。

 

奥さんと直接このことについて話をしたことはないが、二人の様子を見る限りお互いの役割分担は完璧に行われている。

 

B氏:仕事どころか家事も一切しないが奥さんをいつまでも新婚の時のように扱い、毎日甘い言葉を投げかける。休日は2人でショッピング⇒レストランで食事⇒2ショットをフェイスブックにアップ。それ以外は全てフリータイムでゴロゴロしているか最近ブームのサイクリングに興じている

 

奥さん:旦那さんからの永久未来続く愛を信じながら働き、家事と育児はおいしい所のみを行い、それ以外は主に家政婦さんが担当。

 

B氏は浮気した瞬間にこの生活が破綻する可能性が高いが最近2人目の赤ちゃんが出来たみたいなのでその辺も心配なさそうだ。

 

この2つの事例から何が分かるかと言うと、フィリピンは女性管理職が多いのではなく自然の流れでそうなっているんじゃないかということである。ではもっと勝手に推測を進めてみるとしよう。

 

「私が何とかする」説

よく巷で言われているのがフィリピン人の成人男性は小学生がそのまま大人になったみたいだということ。

 

もちろん全員に当てはまることではないが実際にそういう風に思う瞬間に多々遭遇してきた。

 

母親も働きながらも息子に対してはこれでもかというほど異常な愛情を与え、母親の保護の元にそのままの感じで身体だけが大きくなっていく息子。一方そんな母を見ながら育つ娘。

 

そんなマザコンの男と、母の背中を見て育った娘、大人になってこの男女が出会うと自然に女性の母性がくすぐられて「愛情のベクトルさえ私にロックオンしてくれていれば後は私が何とかする」的な女性が出来上がるという説。

 

この話をすると入れ墨が趣味のフィリピン人無職のC氏のことを思い出す。

C氏の話

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C氏は2人の小学生の娘がいるが、奥さんと別れて子育てはC氏の母親に任せている。そして新しい彼女が出来ると2人で遠方で引っ越し同棲。

 

無職で収入がないのと、そもそも養育費がないので娘への送金すらないフィリピンスタイルをずっと貫くC氏。注目すべきはそんなC氏と同棲する新しい彼女。

 

普通に考えて子供の面倒すら見ない無職の男と一緒になるなんて敬遠されると思うが、自分への愛があればそれは問題にならない。もちろん彼女が働いて同棲生活の生計を立てている。

 

フィリピンは女性の方が優秀だと思う時や、管理職の割合いも多いと思うことは多いが、もしかしたら環境がそうさせているのではないかとも考えられる。

 

もしくは子供のまま大人なったフィリピン人男性と普通に働く女性を比べているので相対的に女性の方が優秀に見えるということかもしれない。

 

個人的には男が一家の大黒柱である必要はないと思っているので別にフィリピン人の男性が働こうが働かまいがどちらでも構わないのだが、今回の国別の男女格差や女性管理職のランキングに関しては「ん?ちょっと待って」と素直にランキング上位を喜ぶことが出来ない。

 

こんなフィリピン人男性のマインドを持つとひょっとして人生もっとイージーモードで楽しいのではないかと思ってしまうが、もしかしたらそれはそれで見えない苦労も多いのかもしれない…

 

国が違えば様子が違うのは当たり前だがフィリピン人男性のアプローチは自分のバックグラウンド無視でアタック全開だと噂なのでそれに慣れていない日本人女性は注意が必要かもしれない。

 

知り合いのフィリピン人の旦那を持つ日本人女性から直接聞いた話を最後に紹介すると、結婚する直前の後戻りできない時に相手に2人の子供がいることが発覚してひと悶着あったらしい。こんな大事なことでもバレなければOKと最後まで黙っているケースは結構耳にする。

 

もし人生の一大決心をする場合には念には念を入れて事前に身辺調査をする方がいいかもしれない。

 

 

 

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