フィリピン最後の楽園パラワン島 日常編

日本と全然違う!そんなパラワン島での暮らし / 2017年~現在

【予習】フィリピンで野良犬と対峙したら

 

日本とフィリピンを比べてもそもそも国が違うし文化も商慣習もまったく違うのであまり比べる意味がない。ひとたび比べ始めるとシステム化された日本から見るとフィリピンに軍配が上がることは少ない。

 

時間を守らないから始まり、レジなどの会計が遅い等は言うまでもなく、そもそも歩くスピードが遅い。歩行者が道路を横断するタイミングは最悪で、自分から当たりに来ているのかという完璧なタイミングを見計らって出てくる。しかし道路を走る車に目をやるとピックアップトラックが猛スピードで爆走しているわ、時速15キロくらいで走っている車もある。

 

人様に迷惑をかけないように無意識に行動している日本人からすると理解しがたい光景が繰り広げられている毎日。しかしそれがこの国のスタンダードなので良いとか悪いとかいう意味がない。

 

ラーメンやソバをズルズル音を立てて食べるのが、ここでマナー違反でも、日本ではそんなことがないのと同じでただ「違う」のだ。盛大なゲップを食事中にかます日本人はかなりヤバいが、フィリピンでは別になんともない。ちなみに昨日私は食事中に隣に座ったフィリピン人に4発食らった。

 

しかしちょっと放っておけないこともある。それが野良犬だ。

 

ストリートで自由を謳歌しているワンちゃんがあちこちにいるが、一応首輪が付いていれば飼い犬。なにも付いていないやせ型のワンちゃんが純野良犬という区別がある。

 

フィリピン全土にいるわけではなく都市化された場所等にはないこともあるがここパラワン島にはいっぱいいる。野良犬を見ない日はない。

 

しかし基本的は放っておけば大丈夫。もう普段の生活の一部なのでこっちもワンちゃんもお互い慣れて共存している。

 

日本で3,4匹の本当の野良犬がいたらニュースになるかもしれないが、ここではビーチにもいるし、市役所の中も、大学の構内にだっている。

 

暑い昼間は道路でぐったり寝て、惰眠を貪った後はワンちゃん同士で駆け回る。その他の時間はせっせと交尾しているか、エサを探しているだけ。旅行で来る方は大げさにビクビクすると逆に野良犬の方が異変を感じてびっくりしてしまうので犬が苦手な方も平静を装うことが大事。

 

かと言って触ったりすることは絶対にやめた方がいい。そこは野良犬なので日本で飼われているワンちゃんにする対応はNG。向こうだっていつも一緒に遊んでいる子供ならまだしもまったく知らない匂いのする外国人に触られ慣れてはいない。

 

ただ基本的に「その辺に人間がいる」という状況に慣れていないワンちゃんはいないのですぐ近くを通りかかっても大丈夫。ただそれにも例外というものがあるし、ワンちゃんにだって人間と同じようにいろいろと事情や機嫌の善し悪しがある。

 

きっと20年くらい住めば一度くらい噛まれる可能性があるのではないかと個人的には覚悟しているが、噛まれたら病院に行けばいいのだ。しかし万が一吠えられて襲われるということになったらその状況が怖い・・・。

 

専門家ではないので経験談になるが、今まで何の前ぶりもなく野良犬が襲ってくることはない。そんなことが頻繁にあるならとっくの昔に日本に帰ってペットのコジマで今頃働いているだろう。

 

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ワンちゃんだってそもそも無駄な戦いはしたくないはず。吠えるというのはキレてるわけではなくてまずは威嚇をしている。

 

50m先の犬がワンワン吠えて走ってきて一度も止まらすに噛みついてくるなんてことは訓練された軍用犬ではないので99%ない。普通は向かって来たとしてもどこかで一度止まって威嚇を繰り返すのだ。

 

50~100m先の野良犬がじっとこちらを見て、こっちが近づくにつれて向こうの動きがなんだか固くなりワンワンと吠え出すと赤信号。特に3~5匹の集団でいる場合はより注意いる。向こうは大勢で気が強くなっている可能性がある。

 

ポイントは何だか怪しく感じる犬には近づかないだ。

 

 

とは言っても自分の進行方向にいたら困る。

 

 

そんな時には「シュッシュ!!」という。日本語でいう「シッシッ!」だ。

 

それでもダメなら「犬から目を離さずに地面の石を拾って投げるそぶり」をする。要するに「石投げるぞ」という意思表示をするのだ。

 

勘のいい犬はこっちが腰を曲げて屈むタイミングくらいでどこかへ走って逃げていく。とてもシンプルだが経験上、この動作だけで90%以上の犬はササっとどこかへ逃げていく。勘の悪い犬には実際に石を拾って当たらないように投げてもいい。

 

おそらく人間に何回もそういう目にあっているのでこっちが石を投げるということが分かるのだろう。

 

何かあやしい犬にはお互いある程度の距離を保ちつつ、余計な刺激を与えてしまう前に先手をかけて解決するのだ。

 

もしかしたらポケットにジョリビーのチキンジョイをいつも忍ばせて、いざという時に野良犬の方に向かって投げると一番効果的かもしれない。

 

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とにかく100%大丈夫なんて嘘は言っても仕方がないので、どうしても野良犬が心配な人はフィリピンには近づかないのが一番。野良犬もフィリピンの一部なのねと考えられる人は特に気にせず、めちゃくちゃ運が悪ければ噛まれるかもくらいの考えで旅行にくるといいと思う。万が一が発生した場合はしっかり対処すればいいのである。

 

 

ちなみにここパラワン島にいるジュゴンの話はこちら

 

palawan.hatenablog.com