今日は先に謝らせていただきたい…
フィリピン様に…。
・・・・・（ヒザをつく・・・）
・・・・・
・・・・・・
い、今まで・・・
今までチョーシこいてすみませんでした！！！（土下座）
この話の始まりは3日前にロビンソンモールに行った時のこと
理由は買った電池が液漏れしていたので、交換してもらう為
いつものように、「まったくコレだからフィリピンは！」とブツブツ文句を言いながら朝買った液漏れ電池を持ってその日2回目のロビンソンモール
こんなことが多いので、用件はさっさと済ませたい
そう、私は急いでいた…
バイクを駐輪場に停めて、足早に買った店へ
そして遊んでいる店員を急かして液漏れしていない電池に交換してもらい駐輪場へ戻る
その間約20分
そして事件が起きた…
バイクがない！！！！
は？なぜ！？
そ、そうだカギは？
ポ、ポッケ・・・・・
か、カギ・・・・・ガサガサ
・・・・・
カギもなーーーーーい！！！
チーーーーーン
カギの抜き忘れ・・・・
ば、バイク盗まれた・・・・
終わった・・・完全に終わった・・・
イグニッションに鍵が刺さったままのバイクなんてカモがネギしょってるよりもノンキな状況・・・
フィリピンでカギ付きバイクを盗られた・・・・
見つかる可能性・・・ゼロ？
なんでこんなことに…涙
元はといえば液漏れの電池のせい…
なんなのフィリピン…
がっくり肩を落として呆然としていたら、何やらヨレヨレのTシャツを着たフィリピン人おっさんがさっきから駐輪場を行ったり来たりしている
こ、こいつ！もしや！？
犯人は現場に戻るってはぐれ刑事純情派の藤田さんも言ってたし！
しばらくヨレヨレを観察・・・・
しかしどうやら様子がおかしい。なんかつい数分前の自分を再現しているかのような動き…
ま、まさか…
恐る恐る聞いてみる・・・
私「あ、あの・・・・もしかして、ば、バイク探してます？」
ヨレヨレ「オウ！おれの１５０ｃｃのホンダがないんじゃ・・・」
私「ち、ちなみにカ、カギ持ってます・・・？」
ヨレヨレ「それが取り忘れたんじゃい！ワイとしたことが！」
（いたーーー！ここにもカモネギがーーーー！！）心の声
ヨレヨレ「もしかしてあんちゃんもか！？」
私「は、はい・・・。僕もカギ取り忘れて・・・」
ヨレヨレ「バイクは？え？ヤマハ？ん？１２５ｃｃ？？ワイのはホンダの１５０ｃｃじゃ！！」
私「は、はぁ・・・」（それ今関係あるか・・・）
しかし・・仲間が増えたといっても状況は最悪だ
しかもヨレヨレ・・・
ぴかーん！！！？そうだ、監視カメラ！！
ここはパラワン島最大級のショッピングモール！監視カメラくらいあるはず！
あったーーーーー！！
可能性アップ！！
私「おっちゃん！！監視カメラあるよ！ほら！ね！！あそこにいる入り口のガードマンに聞きにいこう！！」
ヨレヨレ「わ、ワイのホンダ・・・１５０ｃｃ１５０ｃｃ・・ぶつぶつ」
急いで入り口のガードマンのところへ
事情を説明し、監視カメラを指さすとガードマンが衝撃の一言
「今、監視カメラ、メンテナンス中さー」
！？
は！？
今！？
なんで営業中に！？
夜ヤレやーーーーーーーーーーー！！
・・・・
終わった。。今度こそ終わった。完封負け
今頃犯人はアホみたいにバイクを乗り回して、しばらくしたらマングローブ林にでも放置するに違いない…
警察に言ったところで、鍵つけっぱなしなんてきっと笑られるだけだろう・・・
私「おっちゃん・・残念だったね・・・お、お互い明日はいいことあるといいね・・・」
ヨレヨレ「ワイのホンダ１５０ｃｃ・・・」
するとガードマンがなんか言ってる
「警備室にとりあえず行ってね！」
警備室・・・
どうせいろいろ書かされるだけだろう・・そんなことしてもバイクは戻ってこない
しかしもう人生終わったようなもの。さっさと書類に名前書いて、もう日本に帰ろう…こんなバナナの国にもう用はない…
そしてレッドバロンにでも入社してイチからやり直そう
きっと今回の件はバイクへの愛が足りなかったのが原因
そう思いながらおっちゃんと警備室へ向かう
私「おっちゃん、バイクいつ買ったの？」
ヨレヨレ「ワイのホンダの１５０ｃｃ・・・先月じゃ・・」
先月！？・・・か、かわいそうなオッちゃん…
というかそこは１５０日前って言って欲しかったな…
そして超狭く薄暗い警備室へ到着
中にはまたフィリピン人の警備員が座っている・・・
聞かれるがまま状況を説明し、メーカー、車種、排気量、色を伝え、免許証を渡す
警備員はおもむろに外へ行けという
外？
もう終わり・・・？
外は暑いのに対応は冷たいフィリピン…
おっちゃんと二人で肩を並べて外へ
すると
なんと
バイクがーーーーーーーー！！！
あったーーーーーー！！
なぜ？
驚き喜ぶおっちゃんと私
ヨレヨレ「ワイのホンダーーーーーーーー！！」
私「ワイのヤマハーーーーーーーーーー！！」
近くにいた女性警備員
「今年でもう７００台くらいね」
う、うそ？
も、もしかして移動してくれたの？？？
うなずく女性警備員
アリガトーーーーーーーーーー！！！！
神ーーーーーーーーーーー！！
彼氏にしてーーーーーーーーーーー！！
そう、なんとカギを取り忘れるカモネギが多いので、見つけ次第ここに移動して保管しているそう
そ、そんなバカな。。なんて素晴しいシステム・・・
警備員はいつも遊んでばっかりかと思ってた・・・（失礼…）
救われた・・・
彼らのおかげで救われた・・・
レッドバロンで働かなくてすむ・・・
今までさんざんフィリピンの悪口を書いてきたが、恥ずかしい・・
す、すいません。。
もうはてなブログに自らのこのブログを悪質ブログと報告します！！
そしてブログ全部消します！！
フィリピン最高！！！
感動と興奮の中、再び警備室へ戻る
そして今回の件、またサービスについてのフィードバックと称してコメントを紙に書くように求められる
こんな素晴らしいサービス、もう作文なみに書くしかない！！
今回、日本人の私、菊池はバイクのカギを刺したまま駐輪場に駐車してしまいました。もう絶対見つからないと思っていたバイクが、皆さまの素晴らしい警備管理体制のもと、保管所に安全に保管していただき、戻ってきました。とても感謝しています。
最近同じパラワン島にSMモールができましたが、私は断然ロビンソンモール派です。買い物客として、一番重要なのは品ぞろえでも、値段でもありません。そう、安心して買い物ができる環境です。
だいたいSMモールは調子乗っていると思います。後から建てたくせにやたら美味しいレストランがたくさん入っていますし品揃えも豊富です。
しかしそんなものは関係ありません。きっと今回の事件がSMモールで起こっていたら今頃バイクはマングローブに突き刺さっていると思います。
私も少なからず友人はおりますので、この件を後世に伝える会を定期的に開催したいと思います。またフェイスブックもフォローさせていただきます。今度マニラに行った際には日本大使館の受付の人にも話してみようと思います。
とにかく今回は大変ありがとうございました。二度とSMモールには行きません！」
そう書いてがっちり握手を交わし、我がバイクのもとへ戻る。
先に戻っていたおっちゃんとお互いをねぎらう。
そしてバイクにまたがりおっちゃんに別れを告げる
私「おっちゃん、またね！ばいばい！」
ヨレヨレ「オオ！元気でな！！もうカギ抜き忘れるなよ！！」
私「おっちゃんもなーーーーーー！！」
いかがでしたでしょうか。これは真実の物語。
ぜひお買い物はロビンソンモールへ！！！
