フィリピン最後の楽園パラワン島 日常編

日本と全然違う!そんなパラワン島での暮らし / 2017年~現在

【修行】フィリピンは絶対に返金に応じない説

f:id:palawan:20201230093213p:plain

7日間保証ルール

フィリピンは店頭に並んでいる新品でも油断禁物。安かろう悪かろうならまだ納得が出来るがそれなりの値段の物もすぐに壊れる。

 

私がフィリピンに来て衝撃だったことの一つが保証期間7日間ルール。

 

これは安い家電からちょっとしたモノまで多岐に渡り、買って8日目に壊れた場合は保証を一切してくれないルール。

 

例えば1台買えばもう1台同じものが付いてくるBUY 1 TAKE 1 の扇風機は買った時から扇風機の首振りスピードと風速が同じ製品なのに違っていてどっちが正解か分からなく、そのまま数ヵ月でアッチの世界へ旅立った。

 

ちなみにフィリピンでは電化製品は売り場にあるテストセンターみたいな場所でレジで購入する前に必ず開封して動作チェックするのが慣習。それが例え電球1個でもやるのである(メンドクサイし雑に開封されて梱包がグチャグチャになる…)。

 

とにかく買ったときに動いていればOK、その後の寿命は神のみぞ知るという感じ。そして怪しいメーカーのものはだいたい短命なのである。

 

今まで買ったものもすぐにたくさん壊れていった。すぐに思い出せるだけで扇風機(2台・4000円)、扇風機(充電式1万円)、テレビ(2万円)、車のバッテリー上がり時のジャンプスターターモバイルバッテリー(1.5万円)、監視カメラ本体(5千円くらい?)屋外照明(複数台1万円)、ポケットWIfi(月額制)などなど…

 

すぐに思い出せないが5千円以下のものはもっとたくさんある…涙

 

どれも7日間の保証期間後にちゃんと壊れてくれるのでどうすることもできない。

 

それ以外の場合は?

しかしテレビなどはメーカー保証期間が半年、冷蔵庫など10年という場合もある。しかしだからと言って状況はあまり変わらない。

 

なぜならここパラワン島にメーカ―の修理センターがある訳ではないのでだいたい壊れてもマニラに送って修理してもらうことになる。

 

その時決まって言われる期間は3ヵ月。

 

とりあえず3ヵ月と言っておけばいいという根拠の一切ないフィリピンあるあるの適当な回答だが、本当に3ヵ月だとしても長いし、フィリピンなので絶対に3ヵ月では済まない。

 

この島からののんびり船便でマニラへ、そして港でしばらく放置され、そしてやっと修理工場に到着してもまた放置。多分この時点で2~3ヵ月くらいになりそう…。

 

その後に適当に解剖修理が完了したら、またのんびり船便で戻ってくる。なのでたぶん半年は堅いだろう。

 

世界最速と謳っているEMSも日本からここパラワン島へは2ヵ月もかかる物流網なので、それに不良品とそれを担当している人が誰なのか分からない事情が絡ので下手したら戻ってこない可能性すらある…

 

短くて半年。半年手元になくても生活に影響しないものは不用品か行事モノだけなので基本的に長い保証期間が付いていても意味がないのである。

 

そんな感じなので近所のなんちゃってプロフェッショナルの上裸短パンビーサンの修理屋さんが運よく直せる以外のものは壊れたら終了、泣き寝入りとなるのである。

 

返金しない

実は過去に短期滞在の日本人のギターの返金にチャレンジしたことがある。

 

その人曰くオモチャに毛が生えた程度の安いギターでいいというのでショッピングモールで買って、ホテルへ持ち帰ったら弦の高さが異常に高くて弾ける代物ではなかった。

 

その人はフィリピンに慣れてなく、買う時にたくさんの野次馬フィリピン人店員に囲まれて(フィリピンあるある)動揺してしまい、よくチェックしなかったそう。

 

その人も悪いが、何も知らないフィリピンでいきなり多くの店員に囲まれて動揺したというのは同情の余地はあるし(なんであんなに店員が集まるの…汗)、なんだか可哀そうなので期待薄だが他のギターに交換か返金が出来れば全て丸く収まる。

 

しかしそこの売り場のギターは全て本当にオモチャレベルでまともなギターは結構高くわざわざここでそんな高いギターを買う必要もないといいうことでギターは諦める。

 

なので売り場のマネージャーを見つけて返金をお願いしたらやっぱり返金は一切しないポリシー。

 

ギターの不備は認めてくれたのに返金はしてくれない。ではどうするのか。

 

こんな場合はギターは返品して、その値段と同じ金額の他の商品を選んで持ち帰ってもらうのがやり方なのである。

 

なのでその人は買ったギターと同じ金額の今欲しい訳じゃない生活用品をいろいろ選ぶ羽目になってしまった。

 

でも実はこんなケースは多い。基本的に返金対応してくれることはなく、同じ商品へ交換か、それがなければ他の商品で帳尻を合わせる感じ。

 

そもそも商品Aが欲しくて買ったのでそれ以外を買いたいわけではない。

 

不良品ではないちゃんとした同じ商品Aがないなら返金してもらって、そのお金で別の店で商品Aを買いたいのにそれが出来ない謎の現象が発生するが、いくらその意味を説いても店側は応じてくれない。

 

なので商品Aを手に入れることが出来ずに、訳の分からないまったく違う商品BやCを持って帰る羽目になってしまう。

 

客の立場が異様に低いフィリピンだからまかり通る世界だ…

 

関係ないというスタンス

つい先日も7mの延長コードを買ったが、家に帰って開封してみるとコンセントの受け口部分がガバガバというより本来ひっついているはずの部分が割れて外れていた。

 

ホームセンターだったし、さすがに延長コードはテストしなかったのだが、家に帰ってさぁ使おうという時にこんな風に既に壊れているモノを目にするのは何度経験してもやるせない気持ちになる…涙

 

翌朝開店と同時に商品の交換をお願いしに行ったが、相変わらずすみませんとか、ご迷惑おかけしましたとかの謝罪の言葉は一切なし。

 

店員にとっては自分が働いているお店で販売はしているものの、自分が製造や検品をしている訳ではないので関係ないという意識がある。

 

一理あると言えば一理あるが、そんな力づくの理論はあんまりだ…汗

 

こんな風に簡単な物を買って手に入れるだけなのに常に余計な手間と損のリスクがあるフィリピン。これがオンラインショッピングになると相手との対面での会話が出来なくて最悪なので便利だが利用するのは最低限。

 

もともと品揃えが悪いフィリピンの西の果てのパラワン島では欲しいものが手に入らないし、見つけてもこんな具合にいろいろ問題も多い。

 

これらに折り合いをつけて我慢の連続で耐えていく精神修行の先は諦めの境地。

 

まだまだ心が乱れてしまう私はきっと修行が足りないのだろう…

 

おわり

 

 

 

 

 

ブログの応援はこちらをクリックお願いします! 

にほんブログ村 海外生活ブログ フィリピン情報へ
にほんブログ村