今日の一曲
できれば今日はこの曲を流しながら今日のブログを読んでほしい
言わずと知れたジョン・レノンのイマジン
この曲を聞くととあるフィリピンの場所を思い出す
フィリピンなのに涼しいその場所だった
そもそも洋楽を聞く習慣は30歳まで一切なかった
邦楽ばかりでそれも中学生の頃にちょこちょこ聴き始めていた程度
当時のヒットチャートの曲は好きだったがなぜか「好き」を越えなかった
私は2学年上に姉がいるがその姉から当時ラジオから録音したカセットテープを借りはじめるとその中で好きな曲がたくさんできた
しかしすごくメジャーという訳ではない曲なので同級生に言っても知らないと言われる曲
しかし私にとっては確実にヒットチャートのトップ10に入る曲より素晴らしく思えた
多感な頃だったのもあり、私の音楽の趣味は確実に姉に影響されている
しかし邦楽ばかり
話しを戻すとジョン・レノンのイマジン
30歳を過ぎて英語の勉強を始めて自分なりの自主勉強の後
先ほどのフィリピンでも涼しい地域の語学学校に約6週間だったか勉強に行った
当時はスーバービギナー中のスーパービギナー
話せるどころか相手が何言っていいるか全然分からない
それでも一生懸命出来る限り勉強していたが
そんなにすぐに話せるようになる訳もなく
先の見えない日々
授業以外ではフィリピン人の先生たちや他の日本人の英語学習者たちが楽しそうに会話している
しかしそういったグループの会話になるとより難しく全然会話に入っていけない
気を使って話を振ってくれる人もいたが、その「振った話」の意味すら分からず会話の腰を折りまくっていた
19歳の男の子や70歳代の女性がペラペラと英語で先生達と楽しそうにコミュニケーションを取っているのをみて焦りよりも情けなく感じたことは今でもはっきりと思い出せる
そのフィリピンに行く前にどこかのサイトで英語の勉強には洋楽を聞くのがいいと書いてあり
その中のおすすめの曲の1つがこのイマジンだった
今では英語の勉強に洋楽がいいとは思わないが、当時はその判別すらつかなかったのでとりあえず和訳したりしながら聴いたりしていた
きっかけはただそれだけ
そしてフィリピンに英語の勉強に行ってみると全然みんなとレベルが違うことにショックをうける日々
冗談抜きで私が一番の初心者だった
自慢ではないがそれまで何をしても人並みか人並み以上に出来ていた自分だったのでそんな環境に置かれたことに対して戸惑いと焦りがすごかった
そして30歳にしてその対処の仕方も分からなかった
しかしそんなショックを受けながらも頑張るしかなかった
そして授業と授業の間の休み時間になると例のごとくみんなとの会話に入っていけず、1人で疎外感を感じまくっていた
そしてそんな空気に耐えられず、いつの日からかたまらず外に出てだれもいない屋根付きのベンチのある場所に行き
このイマジンを聴きながしていた
そして涼しい風に吹かれながら「自分は大丈夫。出来る」と自分で自分を励ましていた
英語の勉強の観点からいうと出来ないなりにも、もっと積極的に会話に入っていき、分からないながらもその場で一生懸命話を聞くのがいいのだろうが
当時の私にとってはそれを捨てでも一人になる時間は必要だった
なのでこのイマジンを聴くと条件反射でその当時のベンチから見える風景や自分の感情がよみがえる
今久しぶりにこの曲を聴いてちょっとセンチメンタルな気分になったのでこのブログをその勢いのまま書いている
ちょっと恥ずかしくて情けない話だがたまにはいいだろう
この曲のメロディが焦っていた私の心を平穏にするのを助けてくれていた
しかし歌詞を理解するのはしばらく後になってから
ジョン・レノンはこの曲で平和への願いを歌った
あらためてその時すばらしい曲だと思った
この3分ほどの短い曲
古い曲だが私のフィリピンで最初の思い出に残る曲だ