フィリピン最後の楽園パラワン島 日常編

日本と全然違う!そんなパラワン島での暮らし / 2017年~現在

【28人のフィリピン入国管理局職員】同胞の人身売買でキックバック5万ペソ

 

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中東のドバイ経由で最終的にシリアの首都ダマスカスへ

 

フィリピンの入国管理局職員の少なくとも28人が同胞のフィリピン人女性に対する人身売買に加担したという衝撃のニュースが10日くらい前から匿名被害者の証言と共に報道されている

 

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シリア

被害者の一人であり証言者のフィリピン人女性Aさんはドバイで働くはずがマレーシア経由で最終的にシリアの首都ダマスカスに連れていかれ、そこでブローカ―によって一人当たり最大約100万円でシリアでの雇用主に売られたと証言している。

 

フィリピンの入管職員が関わったとされるのがAさんがフィリピンを出国する時。

 

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入国管理局

Aさんのドバイ行きと職を約束したマニラのリクルーターはAさんの違法出国の便宜を図る為に入管職員に5万ペソ(約11万円)を渡している。

 

結局ドバイではなくシリアに連れていかれたAさんはブローカーの手から離れシリア大統領の親戚を名乗る雇用主の元で働くことになったのだが、労働時間は午前10時から午前3時までという長時間労働。そして給料は月額約4万円。

 

そしてさらなる悲劇は働き始めてから5ヵ月後。雇用主にフィリピンに帰りたいと告げると暴力を振るわれるようになってしまった。

 

しばらく耐えていた彼女を2回目の悲劇が襲ったのは彼女がシリアのフィリピン大使館にメールで助けを求めたのが発覚した時。

 

これによって給料は2万円になり暴力に加え性的虐待の被害にまであってしまう。

 

ちなみにメールが発覚した理由はフィリピン大使館が雇用主に「Aさんがこんなメールを送ってきている」と電話で知らせたからである。

 

こんな風にしてフィリピンの入管職員まで加担して行われているフィリピン人女性に対する人身売買。正確な被害者の数は不明だが、Aさんと同じ時期だけでも1,000人以上の被害者がいることが判明している。

 

正式な書類なく観光客を装ってフィリピン人を出国させ海外で働いて稼げると甘い話を持ち掛けるリクルーターと人身売買のシンジケート。さらにその間には職権を使ってキックバックを得るフィリピンの入国管理局職員たち。

 

騙されるフィリピン人の知識不足も問題だが、賄賂さえ払えば堂々と出国審査をパスさせてくれるフィリピンの入管。

 

以前も大量の中国人への違法入国に加担しているとして大問題になったがフィリピンの入国管理局はあいかわらず闇だらけ。


palawan.hatenablog.com

 

 

 

 

 

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