フィリピン最後の楽園パラワン島 日常編

日本と全然違う!そんなパラワン島での暮らし / 2017年~現在

【悪だくみ】フィリピンのクソなやり方・ヘルメット編

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昨日、金曜日に急に発表されたヘルメットの取り締まり。どうやら3日後の月曜日に実施するらしい。

バイクに乗っている人で、フルフェイスのヘルメットじゃない場合は罰金2,000ペソ。同乗者がいたらプラス2,000ペソ。

地元のラジオ局のニュースでしか発信されていないので、どうやらパラワン島だけでやるみたい。ハイウェイパトロールの監視員が検問して違反切符をきるそうだ。

 

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このタイプのヘルメットはアウト

そもそもヘルメットしてればまだマシなくらいのこの島の交通事情。フルフェイスヘルメットなんて20人に1人くらいしか被っていない。もしその辺の道で走っている20台のバイクを観察したらこんな感じになるだろう。

 

20人中

9人 ・・・普通のヘルメット(正常)

5人・・・普通のヘルメット(既に壊れているヤツ)

2人・・・ノーヘル

1人・・・自転車用ヘルメット

1人・・・帽子

1人・・・タオル or 手ぬぐい

1人・・・フルフェイスヘルメット

 

ちなみに20人いたら6人くらいは免許すら持っていないだろう。

 

要するに法律はあっても無茶苦茶なバイク事情。でも急にフルフェイスヘルメットを買えというのはヒドイやり方。せめて半年前には言ってくれないと、日給300ペソのこの島では買えない人が大勢。

 

表向きは安全のためとか言っているが、絶対に何か裏があるはず。本当に安全のためなら、市長の車列を含めて、アホみたいに猛スピードのノーブレーキで走っている車を先に何とかしてくれれば事故も犠牲者も減る。

 

きっと来年に迫っている選挙資金に流れるお金を、権力を持った悪フィリピン人が工面しているのだろう。

 

ヘルメットを売っている店は大繁盛。ただ普通の店はすぐに品切れ。

 

つまり、急な発表にも関わらずヘルメットの在庫をたっぷり持っている店を辿って行けば黒幕に辿り着くはずだが、フィリピンは権力者絶対主義なのでどうにもならない。貧乏人という弱い立場の人はいつも泣き寝入りしている。

 

まだヘルメットを買えるお金がある人はマシ。普通に買えない人は、来週からは取り締まりを避けて、裏道裏道で出勤せざるを得ないだろう。

 

しかしこれもどうせ1ヵ月もしたら何事もなかったように元通りになると思われる。フィリピンでは新しく始めることはほとんど世の中に定着しない。

 

私も仕事・私生活でバイクには毎日乗っている。バイクなしでは生活できない。でもこんなアホみたいな話の為に2,000-5,0000ペソもするフルフェイスヘルメットなんか買いたくない。

 

なんとか買わないでしのげるかいろいろ考えたが、結局キップを切られるリスクが高いので買うことにした。

 

安全性が上がったと思えばいいかもしれないが、近所に住む市長の車列に轢かれたらどっちにしろ助からない…汗

 

ちなみに自分用以外にも従業員とかいろいろ買わないといけないので、合計4つも買った…。合計10,000ペソの痛い出費…(クソ)

 

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自分用 2,800ペソ…

ちなみにヘルメット売り場は本当に大繁盛。店の人に話を聞くと明日から値上げするらしい。あいかわらずゲスなことを堂々とやる姿勢にはある意味関心する…

 

あんまりアコギな商売をしていると、さすがに苦情が殺到してSNSで拡散されると思うので、値上げ幅は経営者のセンスと腕の見せ所という感じだろうか…

 

そんなこんなな事情なので、これからヘルメット泥棒が増えるだろうなと思っていたら、さっそくフェイスブックにヘルメットを盗られたという人の悲鳴がどんどんアップされていた。

 

買えないなら盗る。短絡的で倫理観のない思考。でも自分の問題だけは解決する。

 

リアル弱肉強食のザ・フィリピン劇場が突然始まりを告げた。

 

 

 

 

 

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