フィリピンのドゥテルテ大統領が国家災害事態宣言の2021年9月12日までの延長を発表した昨日、まったく関係ないのになぜか高校生時代の初バイトのことがフラッシュバックした…
初バイト
初めてのバイト…きっと多くの人が経験したことがあると思うがもちろん私にもある。
確かあれは約20年前の17歳の頃、実家の愛媛にある近所の豚太郎というラーメン屋さんだった
今は移転しているが、ネットで探すとこの画像だけ出てきた…(懐かしい)
高校はバイトは禁止だったのだが、同級生のイケてるD君が隠れて某ハンバーガーショップでバイトしており、「悪い、今日俺バイトあるから今度な!」というD君がサラッと放った一言に憧れたのがバイトを始めた理由
お金というよりバイトしているというステータスを自分のものにしたかったのだ。
今考えるとわざわざする必要のないバイトをするくらいなら勉強しろと思うが、田舎だったので都会と違いバイトをしている高校生はとても少なく憧れがあったのだ。
ちょっと記憶が定かでないが、履歴書を持って面接を受け、確か時給600円くらいで採用された。
バイト初日
ここまで読んでいただければ分かると思うが、バイトそのものより「バイトをしている自分ステータス」が目的だったので、バイト初日を迎えた時点で目的達成。
しかしバイトには行かなければならない。期待と不安を抱えながら歩いて豚太郎に向かった。
そんなこんなでバイトは始まったのだが、商売の意味も、お金を稼ぐ苦労も何も知らない高校生が初めて本当の経済活動へ参加。確か料理を運ぶウェイターのようなことをしたはずだ。
言われた注文をテーブルに運び、食べ終わった食器を下げる。空いた時間はフロアのモップ掛け。
D君はスマイル付きのもっと華やかなバイト時間を過ごしているはずなのに自分は中華料理のお皿をアッチからコッチへ持って行っては返しているというギャップにさすがの私も早々に気が付いた。
何か腑に落ちない気持ちを抱えながらのバイト…
さらに厨房の中には普段家で見ているよりどデカい包丁を持ったおじさん達がいっぱい…(失礼…)。何だか知らないがちょっとヘマをするだけでえらい剣幕で怒鳴ってくる…
スマイルとは遠い世界…こうして初日を終えたのだった。
割れた中ジョッキ
確かあれはバイト3日目の土曜の夕方だった気がする。
人手が足りなかったのか、ジョッキのビールの注文が入ったらビールサーバーから注いですぐにテーブルに運ぶ大役を得た私。
土曜だからかあっという間にたくさん注文が入る。ビールの味すら知らないまま先に注ぐことになってしまった。
事前に簡単なビールサーバーの使い方を教わったのだが、いきなり失敗…。泡が思うように出ないと思ったら次は泡だらけに…
失敗を繰り返し、廃棄するビールが増えるし、どこかからビールはまだか!と怒号に似た声が聞こえてくる…また厨房か…それともお客さんか…
初めて社会に出てプレッシャーを感じた瞬間。そして手が震える…
震えるというかもう揺れている…。今度は飲んでもないのにアル中みたいになってしまった。
震えながら何とか最初の一杯を作り上げ、そのままお盆に載せてテーブル席まで運ぶ…
まだ手は小刻みに震えてお盆の上のビールが心配…なんとかテーブルまであと1メートルに近づいたその時…
ガシャーーーーン
つまずいてお客さんの目の前で盛大にジョッキを落として割る私…
すぐにベテランのおばさんが飛んで来てお客さんに謝りながら割れたジョッキを拾う。私も一緒になって辛うじて割れたジョッキの欠片を拾う。
やってしまった…
急いで床に膝をついて割れたジョッキの破片を拾いながら混乱…
そんな時「おい!」と聞きなれた声が聞こえて来た。
声がする方を見上げると、そこには草野球のユニフォームを着た同じ学校の同級生数人が…。
最悪なタイミング…そして恥ずかしい…というか何か惨めだ…
別にそんなことを感じる必要はなかったのだが、自分が勝手にイメージしていたバイトと、その現状とのギャップ、さらに一番見られたくない瞬間を見られたので、まだ高校生の私はそんな気持ちになってしまった。
バイト終了
その失敗から、バイトに行くのがとても憂鬱になってしまい、その数日後に辞めてしまった。どうやって辞めたのかはあまり覚えていないが、バイト代を貰った記憶がないのでバックレたのかもしれない。
家の近所の美味しいラーメン屋さんでバックレるとか、バカのやることとしか思えないが、きっとそうしたのだろう。
こうやって私の初バイトは終了
そしてこれが最初で最後の飲食店でのバイト
あまちゃん高校生の初バイトの話でした。
でも豚太郎のまかないはとても美味しかった…おすすめはやきめしと味噌ラーメンとギョーザです!
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