外国人入国制限緩和
さて昨日7月19日にフィリピン政府は現在までに禁止されていた外国人の入国を可能にすると発表しました。ただしこれには「既に長期ビザを保有している」という条件があります。
「長期ビザ」ということでどの種類のビザが該当するのかはまだはっきり分かりませんが、イミグラント(移民)ビザ保持者を中心として、その他通称クオータービザやリタイアメントビザ保持者あたりが対象となるのではと思われます。
通称ツーリストビザと呼ばれる観光目的の場合は認められておらず、おそらく9g(通称就労ビザ)も同様だと思います。
今後
フィリピン政府関係の報道にあるとおり、今フィリピンは経済的にかなり厳しい局面に立たされています。それが経済活動の再開を検討させる理由で、観光に関してもその一部分を担っている訳ですが、それに伴い、外国人のフィリピンへの入国も今後さらに緩和される可能性があります。
ただし観光に関しての方針としては日本と同様に、まず国内向け、つまりフィリピン国内にいる自国民をターゲットととしています。
今回は仮に、近い将来に外国人の観光目的の入国が認められるようになった場合にフィリピンへ渡航について、損得勘定なしで、私の意見を書きます。
日本からフィリピンへの観光
始めに結論を書くと、やめた方が無難ということになります。理由は主に下のようになります。
入出国時のリスク
日々発表されている感染者数等によって、急に方針転換する可能性があり、その場合は入国を拒否されることも考えられます。
また出国に関しても同様で、さらにフィリピン国内移動の際に様々な必要書類を揃えないといけない場合があり、予定通りの日程で帰国が困難になるケースがあります。
昨日大丈夫だったことが明日から許可されないということが度々ある国です。
滞在時のリスク
フィリピンでは現在毎日2,000人前後の新規感染者が出ています。公衆衛生面や文化、人との距離感等の習慣的な観点から見ても、感染リスクは日本より高いと考えます。
また感染しなくても、現在は感染者が発生した場合に、その特定の狭い範囲を厳しくロックダウンする傾向にあります。
運悪くその場所にそのタイミングで滞在していた場合はそこからの移動が困難になります。また慣れない土地での正確な情報収集も難しいと思います。
感染時のリスク
さてこれは医療の問題ですが、主要都市の一部の病院を除き、医療レベルは低いことが一般的です。特に地方になればなるほどそれが顕著です。
コロナに関しては特定の病院が各地域にそれぞれ指定されていますが、それが滞在時に近所にある可能性は、指定病院の数やそれぞれの地域が広いことを考えるとかなり低いです。
また感染拡大が続く中で医療崩壊も考えられます。実際に一部の地域では既に起こっており、感染し治療が必要な場合に満足に受けられない場合が考えられます。
治安悪化のリスク
これは可能性ですが無いとは言えません。フィリピンに限ったことではないと思いますが、経済状況の悪化は軽犯罪をはじめ、暴動等の治安悪化へ繋がる原因になり得ます。
これら上記のことから、個人的にはフィリピンへの渡航はしばらくは様子を見た方がいいと思います。
それ以降の予測はこれからの状況次第なので難しいですが、国内移動がより活発になる場合、年末のクリスマスの帰郷、ニューイヤー等で人同士の接触機会が増え、それが次なるコロナ感染の波となるかもしれません。
最後に
日本から年末、来年に向けて、ここパラワン島への宿泊や旅行の問合せも多少ですがあります。日本からフィリピンの状況をリアルタイムで追いかけるのも、馴染みのない国のことを知るのも難しいとは思いますのでこれが参考になれば幸いです。
もちろん決めるのは言うまでもなく個人の自由です。しかしリスクを十分理解しているというのが前提となると思います。
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