ルールを守らなくてももう責められない…?
いろんなところから悲鳴があちこちから聞こえてくるフィリピンパラワン島
今月から始まったコロナ感染防止の為の対策措置の規制レベルは4段階の上から2番目で6月15日までが予定されている。
最近はなぜかPCRテストだけでなく抗体検査の陽性結果まで公式な感染者数にカウントされているので数字上は感染爆発中
先月はついに国のコロナ対策室からトップが派遣され、追跡調査がまともに行われていないという島民みんなが知っている秘密を全国に暴露されてしまった話は前回のブログで書かせてもらった。
今まさに国から問題児扱いされているフィリピン最後の秘境パラワン島
そろそろこの辺でドゥテルテ大統領のお覚えをめでたくしておかないと南沙諸島の領有権問題のどさくさに紛れて中国に売られてしまうかもしれない…
ここまで来たら感染者数のイカサマをやるしか方法がなさそうだが、そうなったらフィリピン最後の卑怯に成り下がってしまう…
今がまさに正念場という女性の声が3,000km向こうのTOKYOから聞こえてきたような感じがするがここでも来月も同じことを言っている可能性も高い。
それはともかくこのコロナ感染対策措置は一体何が制限されているのかざっくり紹介してみるとしよう。日本に住んでいる人にはまったく関係ない話だが、もしかしたら日本とフィリピンを比較することで今後に活かせる名案が思い付くかもしれない
ということでさっそく紹介。ちなみに違反した場合はすべて罰則なので要請ではなく命令となっている。
まず根底にあるのはコレ
・18歳未満および65歳以上は厳しい自宅待機命令
・学校の対面授業はなし
・全年齢で夜間外出禁止( 午後7時から午前5時まで)
・レストランを含む公共の場での飲酒は禁止
ちなみに最初の2つは去年の3月半ばからずっと継続中なのでルールに従っているフィリピン人は色白になっているかもしれない
それはさておき今回の15日間では以下のようなことも禁止される。
営業禁止のビジネス等
バー、クラブ、コンサートホール、劇場、その他のレクリエーションセンター、インターネットカフェ、ビリヤード場、アミューズメント施設、ボウリング場、その他の娯楽施設、子供向けの遊び場、屋外スポーツコートまたは会場屋内スポーツコートまたは会場、フィットネススタジオ、ジム、スパ、観光地、図書館、資料館、博物館、ギャラリー、文化的なショーや展示物、 美容院、床屋、エステ、スキンケアクリニック、スパ、タトゥー屋さん
※出張によるサービスも不可。
ちなみにこの島にボウリング場はないが、とにかく生きる為に必須でないほぼ全ての業種は営業禁止ということ。
ちなみに私がやっている宿泊施設は一応観光局から許可を得ていれば営業可能だが、肝心のゲストがまったくいないのでオープンする意味はない。
あと営業自体は禁止されないがレストランなどの飲食店では店内飲食禁止でデリバリーもしくはテイクアウトのみが許されている。
じゃあ他に一体何が許されているのかというとその代表格はお葬式。ただし血縁関係の近い親族だけという条件付きで、もちろんソーシャルディスタンスの確保は必須。
え?こんなにダメダメ言われたら運動不足で病気になってしまう?
ところがどっこいジョギングとか散歩は町内であれば大丈夫らしい(謎)
発表された文書を読むと他にもいろいろ細かい規制はあるが、フィリピンはいつもどこかで辻褄が合わないのでよく分からない部分もある。ただ概要としてとにかく仕事もしなくていいから家にいてくれということになる。
ちなみに今回の措置では食料配布とか現金支給はないとハッキリ断言されている。
これには非難の嵐かと思いきや既にその辺りは諦めているのであまり大きな話題にならない。ただ仕事をしないと給料がもらえない大半のフィリピン人にとっては頼みの綱というか命の綱を断たれているに等しい状態には変わりない。
フィリピンはカトリック教徒の国だが、お腹がすいて即身仏になる人がいないか冗談抜きで心配している。
もし島専用のツイッタートレンドがあれば「#水だけで何日暮らせる?」がトレンド入りしていたかもしれない…汗
とにかく今のパラワン島の状況はこんな感じなので現在時点では明るいニュースはない。
いろいろこんな風に規制されているが、実はそれがちゃんと守られているかというのは別の話で、生活の為に闇営業しているお店も実際には結構ある。
去年に行われた外出禁止レベルが一番厳しい時も、とあるお店にいったらシャッターは閉まっていたが、脇の小さな小窓から「やってるよ」と店のオーナーが声をかけてきて目的の物を買うことができたことがあった。
きっと今回もいろんなお店でシャッターの外側と内側の様子は違うのだろう。
しかしこんな風に決められたルールを守らないことを責めることはできるだろうか?
1年前なら答えはYESだったと思うが今はもうNOなのかもしれない。だってこんな感じのロックダウンをもう1年3ヵ月も続けているのだから。
それでもニューノーマルはまだまだ遠く、そして最近はそんな言葉もめっきり聞かなくなってしまった。
※このブログはブログランキングに登録中です。下の「Thank you」クリックでぜひ応援宜しくお願いします!