以前にとあるフィリピン人とこんな会話をしたことがある。
フィリピンで財布を落としたら、一応警察に行って経緯を話してポリスレポートをもらった方がいいよね!
警察に行っても絶対財布見つからないよ!絶対!ここフィリピンだから!
確かにそうだ…。
しかし最近ここパラワン島でこれを覆す驚きのニュースがあった。
舞台は教会
内容はとある観光名所の教会でフィリピン人観光客が10万ペソ(約21万円)とパスポート、それにATMカードが入ったバックを置き忘れ、その後教会のガードマンであったジョセフさんが敷地内を見回り中に発見し、なんと持ち主にそのまま返したというもの。
そしてジョセフさんは市から表彰されることに。
私は目と耳を疑った…
そんなバカな…
フェイクニュース!?
21万円は大金
10万ペソ(21万円)と言えばフィリピンでは大金。おそらくジョセフさんの年収の約半分くらいになるだろう。
ここフィリピンのお米で換算するとそこそこのいい米が2トン買えてしまう…
このニュースには驚きポイントがたくさんある。
① フィリピン人観光客が何故か10万ペソを持ち歩いている点
② それを置き忘れる点
③ 場所が教会である点
④ ガードマンがちゃんと見回り(仕事)している点
⑤ そのガードマンが持ち逃げしなかった点
⑥ それが市から表彰される点
10万ペソの大金を持ち歩き、それを置き忘れる注意力散漫なコント好きフィリピン人観光客は放っておくとして、しっかりと仕事をしていたジョセフさん。
ほとんどのガードマンが全然ガードも仕事もしないのに、きなくさい話になると犯罪者の協力者として裏切り行為をかますこの国なので、しっかりと仕事してて関心!
そして見つけた大金をネコババしなかったのは奇跡を超えて神秘!!(失礼)
神の仕業!?
フィリピンらしくない出来事だ。一体なにが起きたのだろうか…。
教会内だから?
いや、教会内だろうが警察署内だろうが彼らはヤル。
これはもはや神の仕業!!
きっとなんとか教の神がジョセフさんに憑依して、お金を持ち主に返したのだ!!
そしてジョセフさんが我に返った時には表彰状を持つ市長の目の前に突っ立っていたんだろう。
かわいそうなジョセフさん…さぞ悔しかっただろう…
年収の半分…、2トンの米…それが1円にもならない表彰状になってしまった。
これは市の対応も微妙だ
根拠はないけど絶対ありそうな市の多額の使途不明金からジョセフさんに米2トン買ってあげるべきだった。
そうすると次に神が憑依しなくても「拾った金額=米:単位トン」という考えがよぎってネコババ抑止力になるかもしれない。
しかしこれも危険といえば危険…
なぜならフィリピン人同士が結託し悪用する可能性が高い。
金を置き忘れるフリをする係と、それを見つけて市長から米をもらう係
登場人物みんなハッピー!?(汗)
なにわともあれこの素晴らしい連鎖が続くようにその教会に祈りにでもいこうかな…
追記
これがニュースになるフィリピン…。でもジョセフさん、いろいろ書いたけど、あなたはとっても立派!!