フィリピンでHIV検査
友達のフェイスブックを見たらパラワン島で去年できたSMモールで無料のHIV検査キャンペーンをやっていたので、テストしてしてきたという内容が書かれてあった。
それを見た瞬間、特別何か心当たりがあるわけではないが、一応自分も一度やっておいた方がいいのではという考えが頭をよぎった…
早期発見が大事っていうし、最近ダイエットもしていないのに痩せてきたし…(心配)
しかし既にキャンペーンは終了している。しかし以前に無料で検査が受けられる場所があるとかないとか聞いた覚えがあったので、その記憶を頼りに街の中心地へ。
さっそくいつものドラクエの要領で街のローカルフィリピン人に聞き込み開始!
しかし今回は質問の内容がちょっとシリアスだ。急に外国人がタガログ語で「HIV検査できる場所知ってますか?それって無料ですか?」なんて聞いたら、いくら人のことを気にしないフィリピン人でもひいてしまう恐れがある…汗
なのでそれなりに適切な場所で聞き込みを開始するべきだろう。
そこでまずは健康診断をやって証明書を発行している小さな施設へ。そこの半分寝ている受付のフィリピン人に、「ここはHIVテストやってますか?」と小声で質問。
すると彼女は一瞬私を上から下まで目線でスキャンしたが、やはり特別怪訝なリアクションはなし。ここでテストが受けられないのは知っていたが、公園の近くにあるよと教えてもらう。
努めて明るく振舞い、お礼を言ってその公園へ。そしてその近辺で施設を発見。
その施設の入口のゲートの脇で今度はご飯を食べている受付らしき女の子に聞くとHIV検査の部屋の入口はアッチの建物と指をさされるが、その指が空を指している。
適当なフィリピンをちょっと象徴するシーンだが、大まかな方向さえ分かればOK!そしてなんとかその建物に到着。別に入口に何か書いている訳じゃないので一見するとただの部屋。
例のごとく今度はスマホのゲームに夢中になっている若い男性の受付にHIVテストしたいのですがと聞くと、奥から20代らしき女性が出てきた。紙のフォームにいろいろ記入した後、別室へその女性と移動。どうやら彼女がカウンセラーらしい。
問診開始
室内に入ると問診の開始。どうやらこれは必須のようだ。
その女性を観察すると、流暢な英語、でも分かりやすい英語、愛想もよく、ここパラワン島ではなかなかデキる逸材に見える。
前半の質問内容はこんな感じ
・どうやってここを知ったの?
⇒人に聞きながら来ました
・初めての検査?
⇒はい
・HIVについて知ってることを教えて
⇒性交渉とか輸血とか注射器の使いまわしとかで感染して、発症までの潜伏期間がうんぬん、早期発見が大事で、今は薬で発症を抑えられるうんぬん…などなど
その後彼女の方から詳細なHIVについてのレクチャーと検査方法の説明。
それにしてこの女性の対応はAクラス!!いつもCクラスばかりの対応が多いフィリピン生活なので、こんなしっかりとした対応を見るのは久しぶり!
なんだかそれが嬉しくて思わずニコニコしてしまう…汗 しかしHIVの検査に来てニコニコしていたらかなり怪しいので、テーブルの下で太ももをつねって真剣な顔に!
そして後半の質問。これがかなりプライベートな内容。
・初体験はいつですか?
・コンドーム使ってますか?
・経験人数は?
・最近したのはいつですか?
・同性の人との経験はありますか?
・風俗店での経験は?
・お金をもらって行為をしたことありますか?
・外国人との経験はありますか?
・現在特定のパートナーはいますか?
などなど。そこまで聞くの?という質問まで飛び出すが、ちゃんと用紙があるので必要事項のようだ。
なのでこっちもしっかりと答える。しかしカウンセラーと言っても20代前半の女性。なんか気恥ずかしい。
向こうも今日の相手は珍しい外国人、しかもレアな日本人ということで、その性態生態を聞く珍しいシチュエーションからなのか、時々聞いておいて顔を赤くするし、質問内容も初対面でするような内容ではないので、なるべく平静を装うも、なんがかお互い恥ずかしい変な空間…。
そういうプレイが好きな人にはいいかもしれない…
検査
その後は、HIVへの偏見の問題などの説明を受け、やっと検査開始で採血。
そして30分後に結果が分かるから受付で待つように言われる。目の前でまだゲームに夢中の受付の男がいたが、30分そこで待つことに。
しかしその30分がやけに長く感じる…。
万が一HIVに…ピコピコ、そうなったら日本に帰えピコピコ…、実際薬代とかっていくらなのかピコピコ…というか保険対象になるのかなピコピコ、、、
ってゲームの音うるさい!!
こっちがちょっとナーバスな気分になっているのにピコピコピコピコ。なんで受付けはどこもこんな感じなんだろうか(謎)
そんなこんなでピコピコ長い30分が経過。別室に再度案内される。
そして目の前に座る先程の女性。テーブルの上にはなんか茶色の小さい紙袋と検査結果用紙らしきものが伏せておいてある。
ドキドキ・・・
で、最初の一言
「心の準備は整ってますか?」
こ、心、、えっ!?心の準備!?ま、まさか!??うそ!?、、というかその紙袋なに??
「こ、こころの準備!?は、はい、で、でもそんな準備が必要って、、え?とりあえず早く結果を教えて下さい!」
「じゃあいいですか。お伝えしますね」
え、や、やっぱりちょっとま、待っ・・・
「検査ナンバー〇〇〇〇、あなたの検査結果は・・・」
何これ?超緊張…口がカラカラ
・
・・
・・・
「問題は見つかりませんでした」
あーーー良かったぁーーーーー!!!
恐かった…… 正直なんか怖かった(泣)、、というか、怖がらせられた?というか何で最後だけミリオネアのみのさん風!?
そしてその紙袋の中身は??結果がHIVだから薬持ってきたのかと思ったし…
寿命が数分縮まった…涙。しかし結果は問題なし!これで安心!いろいろと知識も増えたし、なんなら恐怖も味わったし。
30分で結果が分かって無料の検査、パラワン島にもなかなかいい行政サービスがあるのね。関心関心!!
で、気になる紙袋の中身はこれ
コンドーム9個とローション9個
使ってくださいね!と言ってその女性がくれた…。
使って下さいねって直接渡されても・・(汗)もちろん全員に渡しているのだろう。
お姉さんもし良かったら一緒に使ってみませんか、と聞く訳もなく普通に貰うつまらない男の私。
ちゃんと検査結果が書いたオフィシャルな書類ももらいました。