フィリピン最後の楽園パラワン島 日常編

日本と全然違う!そんなパラワン島での暮らし / 2017年~現在

【地獄の誕生日】プレゼントはデング熱!8・9・10日目!ラスト!

 

デング熱8日目

2018年6月29日。前回のブログで書いた通り、すったもんだありながら前日からなんとか入院生活が始まった。今回のシリーズも長くなったので退院まで一気に書いてみる。

 

まず朝の血液検査。これは退院まで1日2回行われる。そして一日に数回、体温や血圧をチェックされる。

病室は個室とはいってもカギがあるわけではないので、コンコンというノックと同時にドアを開けられてスタッフが入れ違いに室内に入ってくる。こっちが寝ていてもお構いなし。

 

意外に綺麗な病室。

 

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Wifiは無いし、トイレの水の流れは悪いし、シャワーは水シャワーだし、ベットは超固いが、広さは十分。

やたら騒音がデカいエアコンも、あるだけまし。多くを望めないフィリピンのパラワン島の病院ということを考えれば合格!!

 

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朝の血液検査の結果、血小板40。前日の44よりちょっと下がったがこれくらいは誤差の範囲だろう。良くも悪くもなっていない現状維持!

 

そして初めて出された食事がこれ。

 

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薄い食パン2枚、ゆで卵、粉のミルク、コップのお湯にお粥のようなものにバナナ。バナナ以外食器まで見事にホワイト。

どんな作戦か知らないがまったくもって食欲がわかない。これ食べれば元気になるのだろうか・・・。食パンって・・・

 

食べないといけないとは分かっていても結局一口も食べれず。お腹も空いてないので、また持参したオレンジを食べる。

もうこんな状況でもオレンジばかり食べているので、せめて地元の愛媛県から特別みかん大使に任命してほしいくらいだ。

 

そんなこんなで病院で出される食事はほとんど手を付けることなく知人や友人からの差し入れを少しづつ口にして栄養補給。

ただその夜から無性に日本のどん兵衛的なものが食べたくなる。そう思い始めるともう止まらない。あの出汁、つゆが恋しい。そんな風に思いながら1日寝たり起きたりを繰り返して1日が終わる。

 

P.S.この日わざわざお見舞いに来て下さった方、ありがとうございました!

 

 

デング熱9日目

 

翌6月30日。今日も昨日と同じ入院生活。日本人が珍しいのか、それとも2日前に9時間病室が空くのをクレームを入れながら待っている間に病院内で有名になってしまったのか、部屋にくるナースの様子に違和感を発見し始める。。。

 

なんか私に質問したいような雰囲気を出しつつ、何も言ってこない。挙句の果てには病室のドアの表で数人のナースがキャッキャとおしゃべりしながら盛り上がっている。

はっきりと聞き取れないがその会話の中に私の名前がたくさん出ているのできっと何かしょーもない噂が経っているのは間違いなさそう。

 

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これはあとで知ったのだが、入院する日に9時間待たされていた時に私があまりにも「急いで病室の用意をして!」「あとどれくらいかかるの?」と聞きまくっていたのと、35歳で独身というフィリピン人にとっては理解しがたいステータスなので、急ぐのが大好きな日本人のゲイなのではないかと噂になっていたよう…汗

恥ずかしいのでここでは明かさないがあだ名までつけられていた。。。

 

フィリピンだと、この歳で独身だと、超自由な遊び人かゲイに思われることは多いので慣れているが、入院患者にそれとなく感づかれる形で嬉しそうにキャッキャ盛り上がっているのはフィリピンらしい。

私をネタにして楽しんでもらう分には一向にかまわないが、注意力が散漫になって点滴の液体とかを間違えて医療事故だけには注意してほしい…(切実)

こんなところで医療事故にあってしまってはさすがの私も成仏出来ない。。

 

私の目の前では真面目ぶっているフィリピン人ナースを横目で見ながら、私は友人に「ショッピングモールでどん兵衛的なカップ蕎麦かうどんを買ってきてほしい」と頼む。

なかなか厚かましいお願いだが、どうしても死ぬほど食べたかったので、一番歳の近い日本人の友人にお願いさせてもらった。

 

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私がデング熱に罹っているのは知っていたので、その友人だけでなく他の友人夫婦も一緒に3人であっという間に持ってきてもらった。しかもお金を払うと言っても受け取ってくれず、結局好意でいただくことになってしまった。しかもウエットティッシュとかいろいろたくさん(感謝)

 

入院生活中に数人の日本人とフィリピン人がお見舞いに来てくれたが両者の決定的な違いを発見。

まず日本人は長居せず、私が疲れないような絶妙のタイミングを察知して気遣いながら帰ってくれる。私は話し相手が出来て、良い感じにストレス発散とリラックスが出来てありがたい。

 

しかしフィリピン人は一度来ると長い。夕方の5時に来て面会時間ギリギリの9時まで帰ろうとしてくれない。

こちらとすれば、もちろんお見舞いに来てくれて気持ちは超ありがたいのだが、4時間は厳し過ぎる。しかも声がデカい。。

なのでどこから聞いたのかしらないが、お見舞いにくるという申し出はなんだかんだ理由をつけて断った。

突撃訪問を食らう可能性もあるので病院名も秘密。もしこれが個室じゃなかったら自分以外の患者にわんさかフィリピン人が病室にくることになるだろうから、やはり個室が正解だ。

 

そんなこんなで念願のカップそば(赤いきつね、緑のたぬき)を味わうことが出来た。(美味しかった!!)

 

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その日の血液検査の結果は70。プラス30の大幅アップ。ドクター曰く明日もし100を超えたら退院させてあげるからと言ってもらえて俄然やる気が出る!!とにかく安静にするのだ!!

 

 

デング熱10日目

朝起きて、血液検査の結果を待つ。もうとにかく早く退院したくて仕方がない。白い食事も見たくない…

 

ナースに検査結果を聞くも「ドクターからじゃないと伝えちゃいけないことになっている」なんて柄にもなく真面目なことを言う。(昨日まで普通に教えてくれたのに…謎)

 

そんなこんなでいつ来るか分からないドクターを病室で待つ。そして点滴を持ちながらトイレで格闘しているタイミングでドクターの登場。

せっかちなドクターをトイレのドア越しになだめながら待ってもらい結果を聞く。

 

血小板は80!!おしい!100まで届かず・・・。しかし退院する気満々だった私はドクターに何とか退院させてもらえないか懇願。そして明日の朝一でまた血液検査に来ることを条件にOKしてもらう!

 

急いで点滴を外してもらい自由の身に!!

まだ体調は完全には程遠いが、気持ちは晴れやか!!高速で荷物をまとめて退院準備。お金の支払いでちょっと時間をロスしてしまったが昼過ぎには病院を出ることに成功!

外の空気はあいかわらずポンコツな車から出る排気ガスで充満しているが、今日はなんだかそれすらも清々しい!!

 

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晴れてヴィラサクラに生きたまま帰還!!

 

ただせめて今日中くらいは安静にしなければ。明日の血液検査の結果次第では病院へ逆戻りなんてこともあり得なくない。

しかしデング熱に罹って10日。ほとんど仕事も出来なかったのでやらないといけないことはたくさん。でも後遺症なのかちょっと動くと超しんどくなるので、一種の諦めの気持ちで安静にすることに。人生には休むということも必要。

 

ということで長い長いこのデング熱シリーズも一応終了!!しばらくしたら入院にかかった費用や、デング熱O&Aもブログで書きたいと思うがとにかく無事にマニラへドクターヘリされることなく退院できました!!

 

いろいろ面倒を見てくださった方、心配して下さった皆様、ありがとうございました!!はやく元気になってまた頑張ります!!

 

追記

翌日の血液検査の血小板の値は159でした!!正常値!!(嬉)

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デング熱Q&A完成

⇓ ⇓
palawan.hatenablog.com

 

安心のデング熱キットを開発した話はこちら

 

palawan.hatenablog.com

 

 

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