デング熱7日目
2018年6月28日。デング熱になって1週間。もう誕生日が過ぎ去って5日目になるがここまで来たら落ちるところまで落ちて一生忘れられない思い出を作るしか報われる方法はない!
そしてデング熱が完治したらエルニドにでも行ってビーチでビール片手に夕日を見ながらまったりとこのデング熱生活を振り返るのだ!
そんな今日は血液検査の為、例の「入院しろしろでも病室空いてないよ病院」へ。マラリアセンターあるある詐欺のせいで前回の検査から丸2日間空いてしまったが、今日の検査でこのデング熱生活とはおさらばしたい!
ということで病院へ。もう3回目になるので顔見知りまで出来てしまい「ケイ!調子はどうだい?」なんてアメリカ人みたいなノリで病院のスタッフに声までかけられる。
そして例のごとく採血。いつもここまではフィリピンの病院とは思えないくらいスムーズ。さらに通常は250ペソ程を払ってから検査結果を貰うはずなのになぜか今回は無料。
きっと単純に払ってないのに間違って払っていることになっているのだと思うが、相変わらずの雑なシステム。それかもうお得意様だから今回はサービス!?
とにかく高速で採血されて、高速で結果用紙を貰う。最初が63で、前回が77。さて今回はどうだろうか。回復しまくって1000とかいっちゃってしまってたら逆にヤバいが正常値下限の150は超えて欲しい!!
ドキドキ。ドキドキ。
・・・・・
・・・・・
では結果を。。。
はい!!
44!!
え!?
44?
ガーン・・・減ってる・・・。しかも44とかって縁起悪すぎ。。まさかこんなところで死んじゃうの?
体調は前回よりいいのになぜ?。検査したフィリピン人が同じ待合室にいる半分アッチの世界にいってそうなお爺さんの血液とごちゃ混ぜにしたんじゃ・・・(疑)お爺さん全然動かないし・・・。
冗談はさておき、実際はかなりショック。44て。明日には4とかになってたらどうすればいいのか。。もうショックすぎてしばらく待合室でさっきのお爺さんと同じように虚ろな目で動かなくなってしまった私。
5分くらいそうしていただろうか。そろそろ現実を直視。このまま家に帰っても明日良くなる保証はもうどこにもない。
さらにこれ以上悪くなったら危険ゾーン。というかもう危険ゾーンに片足を突っ込んでしまっている。もう観念して入院して、何か不測の事態が起こってもすぐ対応できる環境にしなければいけない。フィリピンで入院なんていろんな意味で心配は尽きないが、もう選択肢はない。
ということで、即入院決定!と行きたいところだが、やはりこの病院に空き部屋は無い。あってもこのローカル病院に入院するのはさすがにちょっときつい。
個室じゃなくて相部屋なんかになった日には絶対にまわりのフィリピン人患者とその家族のパルプンテな行動で絶対に何か問題が起きる!そして心労で血小板の値も0.4とかになってしまいそうだ。
とりあえず一度ヴィラサクラへ半泣きになりながら戻る。さっきまであった食欲も失せてしまった。
しかし現実に入院するとなるとフィリピンの病院では一般的に一人では入院出来ない。ずっと身近で世話をしてくれる人を最低1人はつけなければならない。お隣さんは仕事も家族もいるしさすがに無理。
かといって知り合いに頼むのも気が引けるというかコッチが気を使ってしまう。下手な人選をすると病室でパーティが始まってしまう可能性もゼロじゃないし。
ということで、以前このブログにも登場したクリスにお願いすることに。さっそくパラワン島で一番大きな私立病院の個室の料金を調べてもらう。そしてお隣さんとクリス、私の3人でその私立病院へ。
1泊2,500ペソらしいが、この際快適に入院生活が送れれば値段は何でもいい。血液検査の紙を持って緊急受付へ向かう。
緊急受付は別途お金さえ払えば先に診察してくれるのでいいのだが、やっぱりここはフィリピン。入口を入ってもスタッフの誰一人として声をかけてくる人はいない。なのでこちらから一番まともそうな医者に話しかける。
おそらくボーっと突っ立てたら明日の朝まで気づかれないのだろう。
小太りのお医者さんにことの経緯を説明。入院の手続きを進めることになったのだが、まずは自分で病室の予約をしに行かなければならない。
入院窓口のようなところに移動し、1時間程自分の番が来るのを待つ。そしてようやく自分の番が来たが、その事務のフィリピーナがこれでもかというくらいザ・フィリピンな対応。超めんどくさそうに「ビョウシツ??満室ネ。いつ空くかって?ワカラナイヨ。」と愛想ゼロで言い始める。
そのフィリピン人女性を猫にするとこんな感じ
この大きな病院もこんな感じかとげんなりするも、病室があくまでどうすればいいのか?今日中に病室が空く保証があるのか?と質問。
しかし残念ながら聞いても分からないの一点張り。はいそうですかと引き下がる訳にはいかないのでじゃあ何人待ちなのかと聞くと超スローな動きで目の前の紙をペラペラめくり始める。そして放った言葉が15人待ち。
逆にそこは44人待ちでしょ!と心の中でツッコミを入れるもなんだか空しい。
しかし病室が何室あるのか知らないが、こんな超スローなスタッフが15人も入院待ちの患者を抱えているなんてもう希望は無い。病室に入れる目安の時間すらも教えてくれないので、諦めることに。
わずかな可能性を期待して、一応16人目の順番待ちということで、携帯番号を教えて、病室が空いたら電話してくれるように伝えてパラワン島一大きな病院を後にする。
ちなみに予想通りだが、その日はおろか、数日経っても彼女から連絡がくることはなかった(あの女・・・)
そんなこんなで、ストレスいっぱいのまま別の病院へ。ここパラワン島プエルトプリンセサで入院できるクラスの病院は3つあるが、残されたのはこれから行く病院のみ。知り合いの奥さんがナースとして働いているが、あいにくその日は夜勤明けでお休みなので、もう突撃するしかない。ちょっと遠いので嫌だったが仕方ない。
で到着。MMGコーポラティブホスピタル。
グーグルマップから拾った画像だが実際はこんな感じではない。ここでも緊急外来受付に行って、状況を説明。病室は満室だったが、4人待ちとのことのなのでここで待つことに。(今度はちゃんと4ね・・・)
ナースの人にどれくらい時間がかかりそうかと聞くとまぁ2時間くらいとのこと。おそらく退院する予定の人がいるのかと思いきや、もうすぐ〇〇号室と〇〇号室の人が死にそうだからと言われる(汗)。
まったくそんな情報は聞きたくなかったのだが、とにかくしばらく待てば個室が空くみたいだが、なんか超複雑な気持ち。
待っている間に畳1.5畳くらいの待合スペースのストレッチャーの上に寝かされて、点滴。手の甲に刺すのね
その他なんかの注射、飲み薬、そして血液検査。もうぐったりしていたのでされるがままのダッチワイフ状態になっていたのだが、一人ゲイの看護婦?看護師?が超プライベートな質問をバシバシ聞いてくる。
それくらいなら別に良かったのだが、何故か私の太ももを「白いわね~。レアね~」と言いながらなでなでしてくる始末。
もう全然心が休まらない・・・。
そんなこんなでただただその狭いスペースでひたすら待つ。点滴のせいかやたらトイレが近い。しかし点滴の器具にキャスターが付いていないただのステンレスの棒なので移動が大変。その点滴が先っぽについたステンレスの棒を旗手みたいに持ちながら、常に片手がふさがっている状態でトイレに移動し用を足さなければならず大変。
この下半分の部分がない・・
そんなこんなで2時間経過。未だ病室は空いていない。さらに2時間後も同じ。スタッフにあとどれくらいか聞くと分からないになってしまった。
もうフィリピンなので観念して待つしかないが、絶対に人口に対して病院の数、ベット数が足りてないと思う。
結局この病院に着いて9時間後の夜10時30分に病室に入ることが出来た。最後の2時間はクレームを入れながらだったが、あまり効果はなかった様子。
病室は56号室。44じゃないのね
9時間も待ってとにかく疲れたのでベットに横になって眠る。
あっち行ったりこっちいったり長時間待ったりして逆に体調が悪くなってしまった。なんとか明日からは平穏な入院生活を送って回復したい(切実)
【体力】20%
【症状】頭痛、腰痛、発疹、むくみ
【思考】長い長い1日だった。
最後は一気にラストまで