デング熱3日目
2018年6月24日。デング熱になって3日目。朝起きると熱が36度台まで下がっていて筋肉痛、関節痛はだいぶ楽に。ただこの日から何もしなくても軽度の吐き気があり、引き続きオレンジ以外食べれない。熱も1日の中で上がったり下がったり。
このまま良くなりそうな予感はあったが、もう本当に体力の限界が近づいてきて、さらにもしこれがデング熱じゃなくて別の病気だとある意味ヤバいので、病院に検査に行くことに。
ついでに点滴でもしてもらえれば少しは良くなるだろうという考えで、お隣のダンナさんに病院まで連れて行ってもらう。
向かったのはパラワン島のプロビンシャルホスピタル。いわゆるパラワン州立病院。名前は立派だが、超ローカル病院。
外国人は私立病院へ行くのが普通なので、私以外は全員フィリピン人。普通に一般外来受付に行くと果てしなく待たされることが目に見えているので、救急外来の入口へ向かう。
裏の緊急受付入口
なんとか一人で歩けるようになっていたが、てくてく歩いて受付にいくと相手にされない場合があるので、よろける演技をしながら死にそうな感じで受付へ。見た感じの雰囲気が大事。
緊急の入り口はすでにカオス。
人だかりができて、誰がどんな順番に並んでいるのかがさっぱり分からない。元気そうな人もいるし、本当に死にそうな人もいる。
ここは外国人というアドバンテージを生かして、死にそうな演技をしてスタッフに目線を送っているとすぐに血液検査をしてくれた。検査結果が出るまでは1時間待ち。奥の処置室で待つように言われる。
待っていると交通事故で血だらけの人がタンカで運ばれてきたりとメチャクチャな感じ。交通事故の人は全身が痛いのかベットの上で苦しんでいたが、私が検査結果を待っている小一時間の間、特に特別な処置をされず放置されていた。
どう見ても血だらけで痛そうだしこの中で一番先に手当てが必要な感じがしたがこれもローカル病院の日常の光景なのだろう・・・。
そんなこんなで名前を呼ばれて検査結果の書かれた紙を受け取りに2階へ行くと渡されたのは請求書。まずお金を払わないと検査結果の用紙を貰えないみたい。
仕方ないのでこれまたカオスな支払い受付へ行ってお金を払う。緊急外来受付、血液検査、尿検査で1,200ペソ程度を支払う。
その領収書をまた2階に持っていってやっと検査結果の用紙を貰う。
用紙の下の方を見るとデング熱ポジティブ・・・陽性ということでデング熱確定。
これでデング熱じゃなかったら意味不明の病気で鼻血ブーものなので、ある意味安心の複雑な気持ち。
で検査結果で一番大事なのは血小板の値。150~450が正常値みたいだが私のは・・・・
63。
基準値下限の半分以下。この用紙を誰が医者か分からないのでその辺にいる一番医者っぽい人に見せると、入院しないとだめねと言われる。
入院→点滴→安静というのは予想していたので、点滴だけもらって帰ろうとしたが、どうもそれは出来ないとのこと。仕方ないので入院しようとするも、病室が満室でベットに空きがないという。
ヴィラサクラと違って商売繁盛でうらやましいが、入院したければ折り畳みベットか何かを持参してその辺で横になっててくれと言われる始末。
こんな訳の分からない病院の隅っこで横になっていてもまったく治る気がしないので、家に帰るというと、入院しないならサインしてもらわないと病院から出れないという。理由は入院が必要だから、それを拒否して自己判断で帰るならサインしてということ。
いやいや・・・入院が必要ならするけど病室は満室。したくても出来ない。しかしとにかく入院して!それが出来ないならサインをして帰ってくれという訳の分からない押し問答。
いつベットに空きができるのか聞いても分からないの一点張り。じゃあ点滴だけ買わせてくれと言ってもそれは出来ないという。
もう埒があかないのと、体力的に厳しくなってきたので、解熱剤の処方箋だけもらって、そのままサインすることなく病院を後にすることに。他の病院へ行く選択肢もあったが、また一から長い受付を済ませ入院手続きする程の体力は残ってないので、そのままヴィラサクラへ帰ることに。
もうとにかく安静にして明日また血液検査をして数値があがっていることを祈るのみ。その夜もうなされて寝たり起きたり、苦しい夜を過ごしデング熱3日目は過ぎて行った。
【体力】4パーセント
【症状】熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、食欲不振、吐き気
【思考】デング熱で良かった!?・・・でもこれからがちょっと不安。大丈夫かな自分・・・。というか何あの病院・・・(泣)
明日は血液検査2回目!その結果は次回!